| 2007年01月26日(金) |
映画「マリー・アントワネット」 |
この間の水曜日はお休みでした。 水曜日と言えば、私がよく行く映画館のレディースデー(^_^)v そう、女性だけ1000円で映画が見られると言う、とっても嬉しい日です。 この頃映画を見ていなかったし、久々に行ってみようかな、と(笑)
見てきたのは「マリー・アントワネット」。 テレビCM等でもよく見かけ、ちょっと興味がありました。 マリー・アントワネットと言えば、なんと言っても思い浮かぶのは、昔なつかしい「ベルサイユのバラ」(古いぞ>自分!) でもまあ、「ベルバラ」のヒロインはオスカルだったしなあ(笑) さすがにアニメでも宝塚でもないから、男装の麗人は登場しないだろう(^^;
そう言えば、もっと子供の頃にマリー・アントワネットを主人公とした児童文学を読んだことがありました。 最初にマリー・アントワネットを知ったのは、その本で、その中でなんとも悲劇的な最期をとげる王妃の姿に涙したものでした。
と言うところで、さて今回の映画のマリー・アントワネットは・・・ う〜む、どう言ったらいいのでしょう(^^; なんだかとってもふわふわっとした、そしてあっさりとした感じ。 ヒロインを演じたキルステン・ダンストと言う女優さん、私は初めて見たのですが、今まで私が抱いていたマリー・アントワネットのイメージ・・・絶世の美人で、豪華絢爛で、ちょっと高慢なところもあったりして、と言うのとは、かなり違いました。 いつもふわっとにこやかで親しみやすい、美人と言うよりはキュートと言った方が合っている感じ。
ですから、言動も自然で素直に見えました。 14歳で、いや応なく他国の王室に嫁がされると言う運命にも、柔軟に対応して笑顔でいる様も、けなげでかわいかったし。 夫であるルイ16世の頼りなさやら、周りからのプレッシャーやらしきたりやらに追い詰められての孤独や哀しさもあることあるのだけど、さほど深刻には迫ってこない。 全体に、ふわふわっと言うイメージなんですねえ(^^;
ラストは正直言って拍子抜けでした。 えっ、なんでここで?と思うところで終わってしまう(ネタばれすみません) なにせ、マリー・アントワネットと言えば、最後のギロチンでしょ、と言う先入観のある私などは、まさに肩透かしを食った感じ(笑) ふ〜む、いったいこの映画は何を伝えたかったのだろう(^^; 美しく豪華なドレスや靴や扇子、そして色とりどりの美味しそうなお菓子やらフルーツやらと、映像的には楽しかったのですが。 そして、キルステン・ダンストもかわいらしくて(さすがに14歳のシーンは子役を使ったらよかったのではと思いましたが)、嫌味がなくて好感が持てたのですが。
見終わった後に残るのは、美しい色彩ばかり、かな(^^; すべての事件があまりにあっさりとして、しかも妙なところで終わってしまったせいか、不思議だとしか言えないのです(笑) もっとも、あのふわふわとかわいらしいキルステン・ダンストが断頭台に上がる姿は、あまり見たくなかったかも。 その点では、まあこういうラストもありか、と思ったり(笑) ともかくも、歴史的悲劇をドラマチックに見てみたいと言う方には、ちょっとおすすめとは言えない映画ではありますが(^^; 気軽に見られたし、後味は悪くなかったし、全体のノリはむしろポップだし、ある意味新鮮とも言えるかな。
この映画の監督さんソフィア・コッポラは、かのフランシス・コッポラ監督の愛娘なのだそうです。 もしかしたら、女性ならではの視線で、新しいマリー・アントワネット像を描きたかったのかもしれませんね。
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