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2005年04月25日(月) 新人は荒野を目指す

「新人」という言い方は、暗黙のうちに「古参者」の存在を前提にしている。たいてい「新人」は、古参者ができることを、近い将来にできるようになるべき人物として描かれる。

こうした視点にたつ研究は、古参者と比べて、新人たちがどれほど劣っているのかを教えるが、新人たちに何が見えているのかを明らかにはしにくい。

例えば、ある学校に新しく赴任した教員は、その学校における新人であり、ベテラン教員は古参者ということになるが、この場合、新人教員はベテラン教員の姿に近づくべきであろうか?。

もちろん、必要にあわせてそうしなければならない側面もあるだろう。が、1年間たてば、確実に中学校なら3分の1、小学校なら6分の1の生徒がいれかわるのだから、自ずと学校の雰囲気は変わってくる。そのなかでベテランのやるとおりに変わらないやり方を何年も押し通すならば、その学校はうまく機能しないのは自明の理である。この場合、古参者はむしろ新人からこそ、現在の実践をブレイクスルーする方法を学ばねばならないことになる。

また、例えば、新人が熱烈型の学級経営をし、ベテランが要所をおさえた学級経営をみせるという時、2つの学級経営がならびたつことにより、生徒はライバルを得て頑張り始め、結果として学年としてのバランスは保たれることになる。このときどちらが優れていて、どちらが劣っているということは一概には決められない。

いずれにしても、システムや状況からきりはなされた単体としての新人や古参者はいないのである。そして単体として評価されるかぎりにおいて、新人はあくまでもベテランに追いつくべき存在であり、ベテランは新人に比べて優れた特質をもつ存在とならざるをえない。


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