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2005年04月21日(木) あほな話をするのも専門性か?

非常勤。社内を歩き回って様子をみつつ、社員さんと話しつつ、新しく入ってきた客についての情報を交換する。

「境界横断」についてのいくつかの文献をあたってみると、「境界横断」がおきるときの条件のひとつに、その場面で第一義的に求められる関係以外の話題をもちこむことにあるように思われる。

例えば、ソーヤーさんの理系のラボへの留学生の適応に関する研究では、自分の研究上で必須なかかわり以外の、研究室の行事(例えば、お昼はいっしょに学食にいくとか、春には花見をするとか)には参加しなかった学生たちは、他の留学生に比べて日本語能力が優れているにもかかわらず、研究に関わるコミュニケーションに関してもトラブルを起こしたことが記述されている。

オスターランド論文のなかでも、キャロルという新米コンサルタントは、業務以外の趣味の話などをたくみに会話におりこんでいく(と、周囲からは見えるだけで、単に脱線しているのかもしれないのだが)ことで、顧客との円滑なコミュニケーションを達成し、そのことがコンサルタントとしての成績の向上にもつながっているということが記述されている。

その場で要請される「会話」の意味自体が、当該の場における会話のみによって完結しているのではなく、その場にいる人が参加する他の多くのコミュニティにおける会話との関係のなかで確定されるということが明らかになるということを示す例ではないだろうか。つまり、仕事の話は、仕事以外の話によって文脈を与えられているということではないか、と。

このようなことを念頭にいれれば、スクールカウンセラーが先生と仕事以外の話をするのも専門性といえるのであり、カウンセラーの多くがそうするのは、単に経験上そうするとうまくいくからというだけのことではなく、理論的にも説明できるということになる。ま、だからどうだっていうことはないのだけど、まあ、そういうことかと。


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hideaki

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