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2005年03月05日(土) 境界横断論研究会

朝から東京へ。目白でおりて日本女子大学へ。そこで「境界横断論研究会」。
バウンダリー・クロッシングとは、人があるコミュニティ(あるいは活動システム)から別のそれに、境界をこえて移動するということを指す。

例えば、大学の教員でありつつ、外部で臨床活動をする僕のような立場は、境界を横断しているといえる。あるいは大学で学びつつ、NPOや保育園、小学校に観察にでかける学生もまたバウンダリーを超えていく存在である。

このバウンダリーを超えていく時に、なにがおこるのかということを扱った研究の文献を1日で読んでしまおうというのが今回の企画なのである。朝からぶっとおしで8時間かけて報告するというコアな会。

ドライアーの論文のことはこのまえも書いたが、例えばセラピーに参加しているクライエントは、そこだけに参加しているわけではなく、同時に学校や家庭、地域の人々とのつながりといったさまざまなコミュニティに参加している。

だからセラピーを通じての本人の変化といったものも、そのセッションのなかで彼(女)の頭の中の思考様式が変化したというよりも、セラピー場面と他のコミュニティとの相対的な距離のとり方が変わったということである。

ドライアーの言うことに異論はないのだが、彼がとりあげた家族療法というのは、もともとシステムに働きかけるという視点をもっていたはずであり、その場でなにか変化がおきたというよりも、家族というシステムにセラピストという外部者がうまくジョインすることによって、家族というシステム内における相対的な関係性を変化させ、そのことがまわりまわって最終的に症状をだしている人の行動を変化させるという絵をえがいているはずである。

だから、ドライアーのいうことはそういうシステム的な理解というのとも少し違うのであろうが、どこがどうなのか詳しく書かれていないのでなんともよくわからんかった。


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