I create you to control me
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| 2005年03月06日(日) |
藤岡淳子さんが書いた本のなかで |
『非行少年の加害と被害:非行心理臨床の現場から』というのがあり、そのなかで次のように書いている。
「(少年は)たいしたものである。いくら矯正しても、枠にはめようとしても、必ず思惑通りにはならない子がいるから頼もしい。「悪い子」はおもしろいし、クリエイティブなことさえある。(p239)」
「誰も非行少年のことなど本当に気にかけてはいない。目に触れないように、害が自分に及ばないように遠ざけておければそれでよしと内心思っているのであろう。しかも少年院で子どもたちから聞くこと、見ることは、「学校で習わなかったこと」ばかりであった。世の中が平等で、公平なんて嘘八百もはなはだしい。世の中は強い者が勝ち、弱い者がますますひどい目にあい、しかも声を上げることさえできないところなのだ。筆者は当時そう感じた。これではほとんど非行少年と同じである。(p240)」
かつて児童相談所で夜間の宿直をしていた時、僕もこれと同じようなことを思った。これがいままで僕がこの問題にかかわる原動力になっていると思う。案外、自分と同じようなことを思う人が実務家にもいることをしってちょっと安心した。
しかし、藤岡さんが書いているように、このままでは「ほとんど非行少年と同じ」だ。境界をこえて非行少年の世界にいかなければ研究はできないが、もどってこれなくなったらこれまた研究はできない。無事生還するということが大事だ。
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