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| 2005年03月02日(水) |
口にはこぶというよりも、残ったものをそろえるのが大変 |
数年前からできればいいなと思っていたが、いまはフリーズドライのお味噌汁があるんですな。僕はまだ食べたことがないんだけど、これは便利だ。
パックの味噌汁もあるが、あれだと、こぼれたりとびちったりしないように慎重にチューブから味噌を器にあけ、なおかつこぼれないようにフリーズドライの具のはいった袋をあけねばならない。これは目の不自由な人には大変な作業である。
ふだん何気なくやっていることも、よくよく見ると実に複雑なことをやっている。何年か前に、佐々木正人先生が、前に鯵の干物をはしでほぐすところを観ていらっしゃったが、あれはすごかった。
僕らは魚を食べる時に身をとっているように思っているのだが、佐々木先生の分析では、僕らは身をとる作業そのものよりも、とった身をよせたり、とるための準備段階のかたまりを箸でつくったりしているらしい。
なるほど、そういうと僕らはご飯を食べる時など、飯粒そのものをつかんで口にはこぶこと以上に、圧倒的に、飯粒をいくつかのかたまりにして箸でもちさった後の、ちらばった飯粒をあつめ、そろえ、適当な大きさの固まりをつくって、この次に箸でつまんで口にはこぶ作業をおこなうための準備をしている(興味がある人は自分が食事しているときによく観察してみてください。ただし、確実にご飯がまずくなるのでおすすめはしません)。
こうした口に物をはこぶための動作以外の、そろえる動作のようなものは、大部分が視覚からの入力に依存している。フォークでつきさして口にはこぶのは、からだの感覚でおぎなえるけれども、飯粒のちらばり具合を箸の先からのフィードバックによって感知するということは難しい。
でも、おそらく全盲でもちゃんと食べている人っているのだろうね。僕はみたことがないのだけど。そういう人は、これをどうやっているのだろうか。是非みてみたいものである。
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