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2004年10月17日(日) 再び検索されるかしら?

最近、やたらと臨床心理士というキーワードで検索して僕の日記にたどりつく人が多い。僕らのころもそうだったが、臨床心理士の人気はとても高い。僕のときは大学院の倍率は10倍であった。いまはけっこう定員が増えたからそうでもないかもしれないけど、高いのには間違いない。それでもすごい数の人が毎年、大学院にはいっていく。

そうやって大学院に入って2年間すると、臨床心理士の資格試験が受けられるわけだ。

しかし、そんなに増えてちゃんと教育できるんかいな。

僕が大学院に入った頃、精神科医の教授は、「20ケースは見ないといかん。それくらい見ればちょっとは感じがわかってくる」といっていた。僕は、研究にリソースをさいていたこともあって、臨床をバリバリやる人に比べれば少ないが、そでもたぶんそれくらいはみていると思う。もっとも博士課程の5年間をかけての人数である。

大学院の相談室には来談者が以前ほどこなくなったし、こちらのスタッフの数自体が莫大な数にふくれたので、2年間で20ケースなんて不可能に近いと思う。なかには1ケースもみないででていってしまう人もいるんじゃないだろうか。それで、いきなり外でケースをみろといわれても無理だよね。

では、どこでケースをみているのかというと、外部の病院やクリニックに研修生というかたちで勉強させてもらいにいくのである。当然、そういうののすべてを担当教員が面倒みているわけではないから、外部の機関の先輩方にあうと苦言を呈されることになる。指定校で教えるのはとても大変だ。

その点、僕はいま臨床心理学を教えているけれども、学生は臨床心理士になりたいわけでは必ずしもない(なかには希望している人もいるが)からやりやすい。学部生のうちは、臨床心理士なんて意識しないで人間を見る目を養ってほしいと思う。

僕も、昔ははやく専門的な知識を学びたいと思ったものだったが、結局、人間を見る目を養うこととか、自分の問題に向き合うこととか、そういうのは学部生のころしか落ち着いてできないと思うから。









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