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2004年09月28日(火) バンバーグ先生

京都大学でバンバーグ先生の講演会にいく。講演会は5時半からであるが、僕らは1時半に集合して、バンバーグ先生をかこんでナラティブディスコース分析のレクチャーをうけた。

当たり前といえばあたりまえだが、最初に一連の語りを聞いたときの、holisticなgut feeling(直感)を大事にしなさいというのが最も心にのこったこと。line by lineの分析は、こうした直感がどのような言葉の使い方によってもたらされているのかを明らかにすることだという。

後半でみせてくれたビデオは、男性性の発達に関するもので、中1の男の子が女の子のお尻をさわるいたずらをしたんだという話をしているビデオ。バンバーグ先生は「それで、相手の人はどう思うと思う?」とか、かなり普通の大人な返答を返している。たぶん、大人からこのように否定的な反応をひきだすことが少年たちにとっては面白いことだろう。だから、わざとそうしているのかも。

5時半からは講演。バンバーグ先生は、「アイデンティティ」をある状況のなかで会話をとおして作られ、調整されていくものとしてとらえようという分析を提唱されていた。エスノメソドロジーや、言説心理学の人たちがやっているような、ディスコースとして心をみようというアプローチにやや近いのかと思ったが、さてどんなものか。

会場からは、やはりというべきか、より大きな単位でみた自己形成やアイデンティティ形成に、このような短い時間の場面でのやりとりがどう影響するのかといった質問がでた。

たぶん、バンバーグ先生はそういうことがやりたいことではないのだろうが、やはり気になるところではある。


しかし、昼から6時間ほとんど休み無しで続けられた講義はつかれた。最近、耳がなれてきたのか聞くのはなんとかなってきた感があるが、やはりしゃべるのは苦手だ。

まあ、もっとも僕は日本語でもあんまりしゃべらない(笑)。それに日本人からの質問でも、何をいってるかわからないけど、とりあえず同意を求められて「ええ、そうですね」と笑顔でいたら満足してさっていく人もいる。懇親会で隣の席でも、あんまり話題がもりあがらない人がいるのは日本でも同じだ。

そう考えると外国人としゃべった時、やりとりのうまくいかなさを、全て語学力へと帰属して考えがちなのは、語学が苦手な証拠なのかもしれない。


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