非日記
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2007年05月25日(金) 文句をばりばり言いながら。

思い出したわ!騙されたことを!
チャリンコでの買い物帰りに突然思い出したが、そういえば私は騙されていた!結構頻繁に騙されてた!しかも時には同じ人間に、短期間に、十五分以内で立て続けに三回とか!
セメダインを固めた塊を五百円で買わされ(当時の五百円と言えば今の五万円ぐらいの価値観だ)、ジュースだと言って砂糖水を飲まされ、冗談だったと言って塩水を飲まされ、今度こそ本当だと言って塩水と砂糖水を混ぜたのを飲まされた。最後の混合水は相当に不味かった。
「おまえは誰も信じていない。自分自身さえも」
とか、亡兄は傍から聞けばなんだかカッコ良さげな事を口走っていた事があるが、おまえが一番騙したんじゃないのか!?
今日、むらむらと思い出したわよ!
「よく騙されます」等と○いで言われなければ忘れていたのだが、そんな事を言われた所為で、一体いつそんなに騙されているんだろうとつい気に係り、まあいいかと放り出した疑惑が私の手を離れて記憶をサルベージしてきて、とうとうむらむらと思い出してしまったわ。


気がついたら、レンタルしてきた映画を返す前に同じものを中古屋で買ってきて暇さえあれば眺めてる自分がいた。あー…あ〜…私ったら何やってるんだろう何やってるんだろう自決したい(直ぐ人生を清算したくなるのは悪い癖です)。
今も大枚はたいてDVDといっしょに買ってきたサントラを流しています。ダメだ、自決したい。
そんなに嫌なら見なきゃいいだろうとか、なんで買ったんだとか当然思うんだが、私のことだからコールドターキー式に暫く自分を家に転がしておけば気分が平静に戻って別に欲しいと思わなくなるとわかっちゃいるんだが、…違うの!だってごっさ可愛かったんだもの!話にならないわ。

大体結構な以前から気にはしてたんだが、数ヶ月前に人にブツブツ言ってたやつです。
「…という映画があってね、ちょっと前のなんだけど、もうずーっとすご〜く見てみたいのよ。私が物凄く好きそうな感じでしょ。一番好きな感じだろ。めちゃくちゃ好きな感じなのよ」
「ホホホ!そうね」
「でも実際に見たら絶対に駄作だと思うのよ。凄くイロモノっぽい。二流三流の匂いがぷんぷんするわね。見なくたってわかるわよ。見たら、なんだこんなのかとガッカリする、つまらん映画に決まってる。まだ期待して夢描いている間の方が遥かに傑作だと思うのよ」
「ホホホ!そうかもしれないわね」
「絶対にそうだと思うの。見たらくだらん映画なのよ。あんなものは見るもんじゃないと思うの。大体ね、なんだって戦ってる最中に目が悲しいとか言い出すわけよ?戦ってる最中の目は殺意に満ちているに決まってる。戦ってる最中にどんな感じの目かとか悠長に感想を抱いている余裕なんかあるか?こいつぶっ殺すとか考えるだけだろうが。大体戦ってて頭にカーッと血が上ってというのならわかるけど、なんだっていっつもかっつも皆揃って悲しい目なわけ?そんな甘ったれたふざけた気迫で人が殺せるか。それなのに誰も彼も悲しい目をしているのよ。おかしいと思わんか。変だわ。おかしいわよ。ふざけてるわ」
「言われて見ればそうかもね(笑)」
「此間恋人はスイーパー(?)を見たわけよ。姐さんが好きだって言ってたでしょ?あれも元のドラマを知らんけどさ、悲しい目がなんとかかんとか言ってたろ。」
「そういえばそうね(笑)」
「それはまあ一緒に暮らしてたらしいから、そういう中で心の余裕もあったかもしれん。しかし目が悲しかったから好きになったわけじゃなかろうが?今まさに殺るぞって時には悠長に悲しい目だか寂しい目だかなんかしてないと思うの。しててどうする。アレだって色々と心のふれあいがあってそういう事になったわけでしょ?よくわからんけど」
「そうねえ。そんな感じ」
「だからアレとソレは正確には違うけど、いいのよアレはアレで。違うんだから。しかしだからって悲しい目ってのはナンなのさ、と思わんか。そら関係なかろうが。それなのに誰も彼も悲しい目をしやがっておかしいだろうが。その上にまさに今戦っている最中のどこにそんな相手の目に感想を抱くような心の余裕があるわけよ?アンタ随分余裕じゃないの。バカにしてんのか。目が悲しいとか目が寂しいってどういう意味よ。大体目が悲しかったらナンだって言うのよ。おまえ達は目が悲しかったら誰でも彼でも見境無く好きになるのか、とか思わんか?私にはそれが納得いかない。いい加減な事を言うんじゃないわよ。だからこれだって結局ろくでもない話なのよ。見たらケッと思うに決まってるってわかってるのよ。何が悲しい目だ。ケッ!くだらん話だ!ケーッ!」
「もういいじゃないの、どうだって(笑)」
「そりゃいいんだけどさ。私だってそんな事はわかってるのよ。私が一人でジタバタしてるだけで凄くどうでもいいって事は。しかしムカつくわ。見たら絶対ケーなのに。だから実際凄く見たいけど見ない事にしてるのよ」
「もう好きにしてちょうだい(笑)」
「するわよ。好きに。あんなもの誰が見るもんか」

ごめんなさい。見てしまいました。
手が滑って気がついたら見ていて、アタシのスノッヴ(教養人を気取る俗物)な理性がしっかりちゃんと働いてなかった。もっと気を張って命がけで気取らんか。簡単に本性に流されてどうする。気がついたら夜中の中古屋にいて、気がついたら「なんてきれいな男なのかしら…」とぼさっとしてたのよ。嘆かわしい。
「この男の顔が好きなのだろうか?」と考えてみたのだが(主演男優のプロモみたいな駄作という評価を知ってるので。評判もあんまよろしくなかった)、他のやつを見ても全くイマイチなのだった。この俳優さんが好きなら、これから幾らでも新たに色々と楽しめるというのに、他の映画の顔を見ると、あまり好きでないと思う。少し残念ながらイマイチの顔。
うんにゃ、俳優が好きだとね、おまえは顔さえ同じなら誰でもいいのかとか凄いツッコミが自分のうちから来るわけよ。だから微妙な安心。あー、でも映画だし、別に私としては顔だけ好きでも全然オッケーだったんだが。そんな真剣に好きにならんくて良いのよ?
まあ顔がイマイチな事は予めわかってた。大体長いこと見ないでいたのは、このビデオのジャケットや紹介の写真の顔が好きじゃなかったからなのよ。「こんな程度の顔の男を好きになるものかねえ?変な顔じゃないの」とイマイチな気分が大河の如くどっしりと横たわっていた。
私は人間の顔にはメッチャ厳しい目をしているからね。ちょっとやそっとの綺麗な顔じゃ心動かされないのよ。どうして人は生きた人間の顔を好きになれるのだろうかと昔から不思議で、自分も人間なのにそんな嗜好ではいかんだろう、自分も美人でも可愛くも無いのに人様の顔を云々評したり好き嫌いが言えた義理かとか、そんな事では一億と二千万年たっても自然と結婚する気になるのは無理じゃん、てゆうかそれ以前の問題だと危機意識を持って人間の顔に馴染むべく日々通勤電車内や職場の人間の顔やその辺の人間の顔を眺めて暮らしているぐらいだ。ローマの道も一歩から。
だから私はかえって変な顔の方が好きなんだ。人が綺麗だと言う顔は(自分的)粗を見つけてしまうんだが、特異な顔は割と素直に好感が持てる。

しかしこれは好きだ。驚いた。どうせイマイチだからとちょっとストーリーを摘み見したら返却しよう、そしたらもう見たくならなくて済むとか思っていたのに。これのときの顔…というか表情が素晴らしくヒットした。ビックリ。人間の顔なのに。しかもアジア人の顔なのに。静止画像は好かん。動いてるのが好き。いっそ顔がよく見えない戦闘シーンばかりエンドレスで繰り返し流している。顔っていうか、顔っていうか。でも顔は店の看板のようなものなのよ。なんだろう。顔が全てを覆っているというか、顔が全て覆われてるというか。仰天するほど綺麗に見えるときがあるの!空から降ってきた時とか!

…かわえー(壊)
いや、この話が可愛いんだけど。
いやでもそれにしてもキレーな男だよ…(壊)

ラブストーリーのくせにキスすらせんのですが、私には戦闘シーンはのべつまくなくエロシーンに見えるという捩れイカれた脳みその悪癖が元々あり、おかげさまで絶世のアダルトビデオに見えます。初見の衝撃は
「こんなエロいビデオ、生まれて初めて見たッ!ヤベッ!」
こんな傑作AV初めて見た。私の頭に血を上らせる為に作られた映画に違いない。
「こんなエロい映画なんかに手を出したら、借りて見るぐらいなら『ちょっと興味があったから』で誤魔化せても、わざわざ買ったりするなんて、あなたそんな事したら、すっごく恥ずかしいわよ!?」
その静止の声を最後に、私の心は一つになりました。もういいの、恥ずかしくても。ダメ人間でかまわない。なんでもどうだっていいわ。私こんな映画どうでもいい。言葉になりません。

この顔が好きだったら、この俳優が好きで話が簡単に済むのに。この俳優はどうでもいい。この映画の、この話の、この役の、この顔が好き。そんでこの性格の、この声の、この表情の、この体捌きがどうにもならん。なんて綺麗でなんて可愛いのかしら。信じられん。
途中でヒロインが「たとえ女みたいに綺麗な顔の男でも悪党は悪党だ」と諭されますが、そんな事言われたって!だって綺麗なんだ!
このヒロインはめっちゃ粗野で、女らしさは殆ど無く、顔もそんな美人でなくて、よく吼えてるんだが(本当に吼えてる)、でも気持ちはめっちゃわかります。「男のくせに女みたいな顔しやがって」と何回か罵りますが、気持ちがめっちゃわかります。とにかくその顔が悪い!何もかもその顔が悪い!死ね!・・・ヒロインの気持ちがめっちゃわかります。
この世のものとは思えぬ剣捌きとか言われても、ほんとだよ。こんなにきれいなのが敵なら死んでもいい気分との戦いだよ。生きるとか死ぬとか勝つとか負けるとか幸福とか不幸とか正義とか悪とか未来とか過去とかどうでもよろしい気分。欲望が肥大化しすぎて悟りまで啓けそうな勢い。

あの夕方から夜中まで戦ってて、つばぜり合いになるところとかとてもいかんね。あの至近距離で凝視なんかしてはいかん。負けても良いかも気分になってしまいます。つばぜり合いで押し負かされて押し倒されてしまいますが、余計いけません。つい力抜いてしまいたくなります。よろしゅうござんす。好きになさってくださいましという気分になりそうになりますね。力抜いたら殺されちゃうって!生きる事を諦めてはいかん。
ああん、だって負けたら、負けたら近くなるのよ?もうちょっとなのよ?手を伸ばせば触れるどころか、舌を伸ばせば舐められるぐらいなのよ?フンガー!なんだこの刀は!おまえの刀が邪魔なんじゃあッ!退かぬかバカモノ!そんな刀叩き切ってくれるわ!
…と、私なら思いますね(壊)。
そんで満月を背に大上段から切りかかられて、「あらぁん☆なんてお美しい」と(私が)うっとりしてしまった隙に(ヒロインは)上手に避けきれずに胸元をほんの二三センチ切られてしまいますが、またその後がいけません。「まあ何かしら、その愛らしいどんぐり眼は?」と思ったら、ちらとも見えてない胸元を凝視。「なんと!この変質者め!可愛い!」という気持ち(壊)。
そしてその後がまたいけません。逃げたと思ったら薄笑いを浮かべて色町をさ迷っています。そんな綺麗な顔してこのむっつりめ!可愛い!(壊)

また誕生日の宴で再会した時がいけませんね。何かしらこの不思議なものを観察するような顔は。べらぼうに可愛いじゃないの(壊)名前を問われて「さぁ」と視線をそらすのがいけません。順当に見ていけば、刺客だから内緒にしてるのかと思うが、後から見ると「こいつ絶対自分の名前を自分が忘れてる事に今気づいたな」と思わされます。このアホの子め!可愛い!(壊)
あげくヒロインをビクビクさせて面白がって悦んでいます。なんてやつだ!可愛い!(壊)

あげく最後までやっています。死んでも戦っています。優しい顔して微笑んだくせに、真顔になって剣を抜きます。映画の意味も何もさっぱりわからんが、それでいいのよ。そんなところが好き!(壊)素晴らしい男!あたくし大絶賛です。大変、らぶらぶ愛してる(壊)
確かにこんなのがいたら、ホントに死んでも良い気分になるだろうね。こんなのと両思いの日には、先祖の気持ちもわかろうものよ。腐り果てても樽に入れて隠し持っとく。もったいないので骨までしゃぶります。肉体を構成した元素を吸ったり吐いたりする為に死ねぬ。自分の気が触れようとそれがどうした。死んでも離さない。何故離さねばならない。名前を忘れようと顔を忘れようと声を忘れようと自分の気持ちを忘れようと、おまえが美しかったことだけは忘れません。どうして忘れることがあるでしょう。別々の人間である事をどれほど憎んだか未来永劫に忘れる事は無いでしょう。成仏などできなくていい。永遠にもだえ苦しんでいたい、寂しさに絶叫してのた打ち回っていたい、愛の流刑地。
私、幸せでした。今も、ずっと、永遠に。百万回死んだ猫。

みたいな若々しい気分を思い出させる実にエロい映画であった。
過去形にしつつ続行中。休日に旅行に行かなければ、延々とエンドレスで眺めてただろう。旅行があってよかった。不健康になるところだった。
そんな恥ずかしいAVのタイトルは秘密です。
一人でもんどり打ってるのもアレなんで、ちょっとストレッチをしてみただけです。私の事は気にしないでください。

それにしても綺麗な男だよ。剣を抜く時とふりかぶる時が好きー。うわあ。わあ。倒。


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