非日記
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2006年09月09日(土) なんでわかったんだろ。

…なんでわかったんでしょうね。しかも即日反応してるよ。
いやいや、世の中は広いわけですよ。私はあんまり「日記の為」には通わないんだけど(だから世にフィーバーしてるブログもあまり通わない。よく一見さん)、好きなジャンルのサイトさんに通ってて、そこの更新が滞って、私の心に余裕が生まれると日記を覗き始めるんです。読めば結構面白いんだ。目当てのジャンルの話をされててもわくわくするけど、自分の全然知らないジャンルの話をしてたり、自分の知らない世界の話をしていたりして、直ぐ目移りする私は「え、それなに?そんなに面白いの?(わくわく)」と、そこからイキナリ全然違う世界へ飛んだりします。そんで目当てに通ってたジャンルに心が戻ってくるのが二ヵ月後とかになるんだよ。

本や映画やドラマやアニメでも、同人関係者の感想って普通の人より妙なところが局所的に集中的に深くて面白いと思う。
本当に映画ファンとかめっちゃ読書家の方だとかコアなファンのだと、そこまで通(つう)でない、勉強不足の人間には濃すぎて難しすぎる。ちんぷんかんぷんです。
で、感想が一言二言で終ってしまったりしても、それはそれでつまらない。「すごく面白かった!」を三回言われても、その凄さが全然伝わりません。

同人屋さんはなんだかんだ言って、やっぱり表現者であるところがあるので、自分がどういうところを見て面白いと思ったのか、どういうところが気になったのか、何が印象に残ったのか、何について何をどう考えたのかとか、そういう事を他人に説明する、表現する、アウトプットに比較的こ慣れてる人が多いのかもしれない。

上手いんですよ。そう思います。感想で、感情の高揚なんかを表現するのが。学校で書かされるような「感想文」とか「評論」とは言えない類のものかもしれないけど。
同人屋さんというのは実はパンピーなのよな。感情を誰かと分かち合おう、共有しようという積極的な情熱を秘めたパンピー。
だから業界に対する基本知識のレベルなんかでそれほど大差無い状態から、どう楽しめるのか、どう楽しんだのかみたいなのがわかって興味が引かれる。
スポーツなんかそうでしょう。ルールを知らないと正当な楽しみ方ではないかもしれないが、ルールとか戦略を専門家ばりに詳しく知らなくても面白いと思えるところってあるでしょう。野球だってサッカーだって、ルールなんか知らなくても「凄い」と思うシーンはあるし、競馬だってよくわかってなくても、後から追い上げてスパーっと気持ちよく抜いていく馬なんかは(こっちは金掛けてないけど)観衆がギャアギャア騒いで、ゴールした瞬間にクズ馬券?がぶわっと花吹雪のように舞う気持ちがわかる。あのテンション。
「こんなに面白いものなんだよ」って教えてくれる。

で、その見知らぬ人の(見知ってる人でもいいんだが、とりあえずネット感想を巡ってる上で)自分の気持ちが「なんだかウキウキ」方向に強引に引っ張られたり、揺さぶられたりするのが気持ちよい。

レビューなんて感じのものより、日記なんかで出てくるネタバレ感想で「読んでみようかな」と思うことの方が私は多いですよ。小心者だから「これからどうなるのかしら?」なんてハラハラドキドキは全然求めてないんで、ネタバレどんとこいです。

言ってみたら、ハラハラドキドキしてるときって、自分の感情が無いだろ。私、無いんだけど?自転車に乗ってて、隅っこを走りすぎて溝に落ちかけた時なんか、すごくハラハラしてると思われるんだけど、どうにかしよう、どうにかして通常の車輪位置に戻りたいって事ばっかりで「今の気持ち」なんかどうでもいいよ。
あの超絶リアルなハラハラドキドキに比べれば、仮想の物語で誰が何をするかとか次に何が起こるかなんて実にささいな事です。想像を絶していようが、真冬に凍りついた路面で自転車の車輪が今にも路面電車のレールの間に落ちこんでグラグラ転びそうで、しかしブレーキをかければスリップする「あ、もうだめ!もうだめ!」という、この先どうなるかわからない、一秒も油断できない瞬間に比べれば、一体何をドキドキする事があるでしょう。


とにかく、つまり何が言いたいかというと、要するに私は色々なところの色々な人の日記で、色々なものの感想や評を適当に楽しく閲覧しているので、誰の日記でだと断言したり、対象の名前さえ言わなければ、それがひょっとして自分の書いたアレについてかしらと思ったりせず、さらりとスルーするだろうと信じていたとか、そういう事を言いたいわけです。
要するに、「なんでわかったんだろう???」と言いたい。

いや、待て。冷静になろう。

ツッコミを入れられたのは私じゃないかもしれないよな。私は自意識過剰だからな。人に言われていることを自分のことだと深読みしているのかもしれない。
たまたま他の友達が、たまたま同じ時期に、たまたま同じ日記を読んで、たまたま似たような気持ちになって、それをたまたま日記に書いたら、たまたま読まれてしまい、たまたまツッコミを入れられ、それがたまたま、まるで我が事か、私に言っているのか?と疑うような話だったとか、そういう凄い偶然が宇宙の奇跡の如く重なりまくったのかもしれないよ。
うん。
そうだよ、よく考えたら反応が早すぎるものな。「…は?」と思って、いや待てそんな馬鹿なチャットじゃないんだから、こんな十日にいっぺんぐらいしか書いてない日記に時を移さず反応があるわけがないんだと思い、何の話なのかしらと思ったら「四日の日記のことか」とかあったので、四日の日記ってなんだ?と思ってさかのぼってみたら、まさにその日記だったので「私に言ってんのか!?」と驚いて、すっかり信じ込んでしまったよ。あービックリした。世の中には色んなことがあるんだな。
だいたい私は別に戦線離脱なんかしてないもんな。「してないぞ。戦線離脱なんか!戦線が硬直状態なだけだ!」と思ったが、勝手に咄嗟に自分のことだと思ってしまったわけで、よく考えたら私ではないんだ。なーんだ。いやね、私ったら、自意識過剰なんだから恥ずかしいわ。

まあね、そりゃ読むよ。たぶん最後まで。一応。
ただ私も読みかけ部分を開いてみたら、なんかコーヒー飲んでて、「ああ…そうだった、なんか怪しい人に取り囲まれて怪しい翻訳機械が云々、内緒の会話が云々とかそんなシーンだったんだっけ…?」という事は漠然と思い出せても、そこにいたるまですら全然思い出せなくて、既に全体の三分の一まで読み進んでるのに話の全体像が全くわからず、どうしたもんか私がアホすぎるからわからんのかと困ってしまい、とりあえず放置していたが、だからといってここから読み進めても「今まではプロローグみたいなもので、これからどんどんぐいぐい面白くなるので、それまでは無視して、そこから読んでも全然構わない。むしろそこから読め」というわけではない事を知ってしまい、結局もう一度最初から読み直して通読せねばならないらしいとわかったわけだ。
心頭滅却して一から読みます。

いや例のあのアニメは、面白くないとかそういう問題じゃないんだよ。あれを引き合いに出してどうする。たぶん全然別のものだと思えばよかったのに、「原作のアニメ化」だと思ってたから「アアン?」と胡乱な眼差しになったわけで。
原作のファンからすると、「ライトジーンの遺産」の解説にあった、「かっこいいとは、こういうことだ。」が、根こそぎ引き抜かれていた…というか。「ファンはだから読む神林節」がどこにも見当たらないというか。
他の人の感想は知らないが、私の印象としては、そういう感じだったと思います。

確かに、例えばハードボイルドキャラの典型として、チャンドラー作品のフィリップマーロウに見られるように、クールでタフに見えてそのように振る舞うキャラが実際にはかなり繊細で細やかな神経をしていて、ささいな事を気にしてないフリをして酷く気にしていたりとかはよくあることで、零はまさしくそんな感じの「実はナイーブ(たぶんだからアアなった)」キャラだが、それを画面でああやって目に見えるように表情豊かにやられると駄目だって事がわかります。アニメの零には物凄く言いたいことがいっぱいあった気がするけど、それは置いておいて。
感情の表現を限界まで刈り込んでるというか、思考と感情が入れ替わっているというか、思考が感情の代わりをしているような空気の渇いた感じ、文章の、冷たいわけじゃないけど醒めた感じが、アニメになるとベッチョリベチョベチョでビックリしたというわけです。
てっきり肌に爽やかな麻か木綿の衣類だと思って受け取ったら、脱いだばっかりのスクール水着だった、、、みたいな、そういうショック。スクール水着が悪いなんて言ってんじゃないんです。スクール水着は人によっては大変萌えるだろう。勿論です。ただ自分が求めていた物と違ったというだけです。

ところで雪風原作ファンは「戦/闘/妖/精/少/女/た/す/け/て/!/メ/イ/ヴ/ち/ゃ/ん」についてはどうなんでしょうか?(なんとなく検索避け。気持ち伏字。公の場で口に出してはいけない恥ずかしい単語気分。そんな気持ちの揺れに正直に、スラッシュで挟んでみました)
私はそれを発見した時に、アニメ版雪風をどういった姿勢で受け入れるべきなのかについて、天上の神々から「このように納得せよ」と啓示を受けた気がしました。思わず凄く納得しました。

そうか、あれはこういう精神性を内に秘めたもんだったんだ!
納得ザコザコ。

バッタモンなんて生易しい感じではなく、しかし正々堂々と「原作:神林長平(OVA「戦闘妖精雪風」より)」(←ココ、ぺかーっと光り輝いて見えました。「バ、バーン!」って感じ)になっており、けれど
「戦闘妖精雪風(本編)とは何の互換性もありません(笑)」
と、密かに注意書きがありんす。それを見て、「アア、こうされとったら、何をどうされようが何も思わなかった…。今、そうであるように」としみじみ思いましたよ。
アニメ化の時にあれだけ顔で怒って心で号泣していたようだったので、メイヴちゃんはもう見なかった、世に存在しない事にしているのかしらと思います。いやひょっとすると、「は?!てゆうか、何ソレ?」かもしれません。

私はメイヴちゃんは見てないんだが(でもレンタル屋で雪風OVAの横に並んでいるんだよ。目に入るんだよ。なんか可愛い女の子が)、主人公の名前も一応「レイ」らしいし(カタカナだけど)、OVAでもなんでもとりあえず原作を知ってたら「あれをああパロってんか」と色々発見することがあるのかもしれない。思うところとか。あるのかもしれん。

これ、初めて見つけたときは「絶対メールしてやる!ちゅうか電話しちゃろうかしら!?」と思ったんだけど、すっかり忘れとった☆
アニメ版なんか引き合いに出されたので思い出したわ。


やぐちまさき |MAIL