非日記
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2006年04月23日(日) もう日曜か。

よくビルの隅っこで待つ際に、ちょうど良い位置に、ちょうど良い高さの、ちょうど良い感じの板張りのでかい箱があるので、「なんか知らんけどちょうどいいわ」とカバンを乗っけていたら、先日突然カッコイイ爺さんに「ちょっと良いですか?」と声をかけられた。「まあ素敵な方」と思い、「ああすみません」と乗せていたカバンをどけたら、何気なくパコっと開けよったよ!「鍵かかっとらんかったんか!?」という衝撃も受け。

中が格子状にしきってあって、一つ一つの枠の中に各々新聞が入っているようだった。なんと。新聞受けだったらしい。

すげー隅っこの妙なところに、ひどく無造作なつくりの妙な箱があるので、てっきり防災火災関係の何かの器具やら装置やらが入ってるんかと思ってましたわ。近くに消火栓もあったし。…いや普通そんなものは路上に面した場所に置かないか。でもあっても異常では無いだろうし…と、思ってたのよな。
「それにしてもナンなんだろうこれは?」と思いながらも、街中の人通りの多い場所で妙な箱をガタガタ無理に開けようとしてる通りすがりの通行人がいたら、あまりにも怪しかろうと我慢して、「たぶん何か秘密の大事なものなんだよ、これは。ひょっとしたら危険物なんだよ。普通危険物なら『危険!開けるな!』等と書いてあるはずで、なんの表示も無いから少なくとも危険物では無さそうなんだが、実はこのビルを恨むものが後生大事に設置している爆発物かもしれんからな。開けたら爆発するんかも。横に立ってるだけで爆発に巻き込まれても私に罪はないが、開けたり動かして爆発に巻き込まれたら自業自得になってしまう。私はトシ食って賢くなったねん。これは関係ない人間が開けたらいかんものなのよ。いかにどうでも良さげに置いてあっても!」と無理に納得してたんだ。
最初にカバンを乗せた時も「乗せたら爆発したりせんじゃろか?」とどきどきした。
いや、普通そう思わね?
持ち主のいない場所に箱や紙袋や荷物やらがあると直ぐ「忘れ物かテ○リストの爆発物?何かの罠かも」と直ぐ疑ってしまうものよな。道端に十円や百円玉じゃなくて札なんかが落ちてると、「何かの罠?」と疑うよな。
私がさもしい人間だからか。

しかしあんなところに新聞受けが、あんな形であるなんて。なんて無防備な。


ところで先日、飲みで、新しく来た人が五十歳だと知る。皆絶句。…三十代(それも半ばぐらいまで)にしか見えない。恐るべし。三十代四十代の女性がこぞって「私、今日から化粧するわ!」と一念発起する。
今だってしてるんだが、もっと濃くアイラインやらアイシャドウやらをばしばし引いてフル装備で頑張る所存らしい。…絶対クチだけだと思うけどな(笑)。
アレは化粧の所為とだけは言えないんだが(もともと作りが若く見える骨格だ)、人間には夢を見る自由がある。

親戚のおばさんも、五十代に見えて実は七十越えてるもんな。あの素晴らしい体系はボディスーツでキープされてるねんよ。「寄せて上げて締めるんじゃボケ!女である事を忘れたら終りじゃあ!」と婆さん言いよった。アタイ知ってるもん。
スタイルが若く見えるというのは、一つには姿勢が若い、頭を掴んで吊るしたように背筋が真っ直ぐに伸びているというのにもあると思うのよね。オカンなんか絶対にかなり早く背中が曲がり初め、さらに結構な角度まで曲がると思われる。前から気になるたびに、背中の真ん中を膝で前に向かって押さえながら両肩を後ろに引っ張ってみるんだが、騒ぐ上に、疲れると言うて伸ばさんのよな。前に曲がってる方が肺が押さえられて胸苦しい上に体重のバランスが変にかかってしんどいように思うんだけど、そんなでも無いんだろうか。肩を引いて両腕をだらっと落とした感じが絶対に楽だと思うんだけど。なんで肩が前にくにっと曲がってるんだろうか。
あのくにっと曲がってるのが気になる。

某人もくにっと曲がってるのよな。気になるー。時々無性に引っ張って真っ直ぐにしたい瞬間があるのよな。それはちょうど、物凄く綺麗に高く結い上げられたポニーテールを見ると、「あの付け根を掴んで引っ張ったらポクっと外れるんじゃなかろうか?」と湧き上がる掴んで引いてみたい衝動に似ている。


ともかく、その背筋の良さにはボディスーツの効力もあると思われるんだが、しかしそんな拘束具を常につけてるような生活は辛くって我慢できそうにないような気もする。いや、ブラみたいに部分的にじゃなく、全体に締め上げておくのは私結構好きなんだけど。
ノーブラと付けてるのとじゃ気分が違うよな。単に楽だのどうのもあるけど、気構えというか。スーツや何かを着ると気分が違うよな。ああいうのに似ている。気分が引き締まるというか。
胸から腹にかけてちょっと窮屈な服を着て、上から長めでゆったりしたコートや上着をばさっと羽織って見えなくするのが好きなんよね。なんか知らんけど。全部窮屈なのと全部ズルズルしたのだとどうもなんかいかん。ずるずるしたアンダーを着ておいて、全部のボタンは閉まらんような窮屈な上着で締めるとか、だぶだぶのズボンをはいておいてベルトで締め上げるとか、なんか両方欲しいのよな。どっかに締りや窮屈さが無いと際限なくだれていくよ、気分が。そして全部締め上げられると抵抗せなと頭に来るしな。
自制心が乏しいからだろうか。よっぽどの事が無いと気分だけでしゃきっとするのは無理。興奮するのとシャキッとするのは違うものな。

そういう意味で、あのお化粧というのは女のシャキッとなんだろうなとは思う。ここからは際限なく素では無いという心のケジメ?風呂に入ったり、寝転んでテレビ見ながら足で物を取ってたり、トイレに行ったりするするような、そういうところは見せないところという。
私は痒くて長時間は耐えられないんだけど。
本当はすべきなんだろうなというのは、実はわかってるねん。
わかってようが人間にはできる事とできない事があるねんよ。


それはともかく女って恐ろしい。
あそこまで見た目が変わるとは。私なんか十五分は誰だかわからないまま喋ってたわよ。


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