非日記
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2005年11月16日(水) 残虐行為。

私は先ごろ、掃除をしていてGの卵を見つけました。

…私は真面目に見たこと無いんだが、ゴジラ映画内で、ゴジラの事を報告する時に「Gが云々」で「G」と呼んでたきがするよ。最近のはどうか知らないが、昔。アレ、なんか好きだ。なんかオカシイ。
ゴジラなんて物凄く架空の生物である事が映画視聴者にはわかっているのに、「G」と呼ばれただけで、何故か、映画内の自衛隊などの物凄い真剣さと深刻さを感じて(名を伏せなければならないほどの深刻さ。機密っぽさ)、めちゃめちゃ楽しい。
ゴジラって本当に終わっちゃったのよね。寂しいなあ。
見てたわけじゃないのに寂しいよ。
ゴジラとガメラが全く別シリーズであるという違いすら昔はわかっていなかったほどなのに寂しいよ。ゴジラ映画って予告編だけを繋いだだけで一時間以上になるシリーズの多さなのよな。最初は悪役だった。途中いいやつになって、後でまた悪役になった。

怪獣映画というやつには独特のものがある。何か凄く独特のものが。「モンスター」と言いたくない独特の感傷めいた感覚が、「怪獣」という言葉にある。「妖怪」みたいな。
「妖怪」って英語で言うとなんていうんだろう?いや、日本語でしか表現できない気もする。訳して「YOUKAI」だろう。欧米で言うなら、妖精や精霊が近いのかもしれないが、そんな神聖なものではない風だ。ちょっと悪魔にも近いのだが、そんな大そうなものでもない。物凄く俗っぽいものなんだが、俗世から離れてもいる。やっぱり向こうの妖精が近いのかな。悪戯もするし良い事もするし人間味もあって…というのが向こうの妖精にいるようだし。
しかし「妖怪」という言葉に付きまとう「怪談」に似た湿っぽさは、やはり地のものという気がする。妖怪映画を作っても、ホラーにはならないのよな。どこかがユーモラスすぎて。そこが外国の妖怪?映画と違うと思う。


ともかく、我が家のG(平たく言えば黒いやつ)の卵の孵化した後を発見したのです。だろうと思っていたよ。ちっちゃいのを発見するからね。

そんな中、ちっちゃい黒いのがトコトコ歩いているのを発見しました。
「あ、子供だ」と思った瞬間、同時に口ずさんでいた。

♪こーどーもーたーちはー♪

メロディは異邦人ですよ。異邦人の出だし。
「よいしょ」とティッシュを探します。いい感じなので続きも歌いましょう。

♪子供たーちーはー飯にむかいー触角をひろーげー♪
♪肉や(野菜)クズや米まーでもー食らおうとーしているー♪
♪そのすがたはー給料日前の金も持たないーわーたーしー♪
♪おまんまにーこの指がー届くとしんじてーいーたー♪

じゃん♪

♪流しとコンロがー触れ合うかーな−たー飢餓からの旅人を呼んでるー道ー♪

おもむろに近寄ります。親と違って鈍いよな。危険のなんたるかを全くわかってないね。自分がどんなに危険地帯を歩いているかが。

♪あなた(ゴキ)にーとってわたしーただのーとおりすがーりー♪

ぷちっとな☆

♪ちょっとー押し潰して殺っただけのー異ー邦人ー♪

酷い通りすがりもあったものです。Gにとってみれば通り魔みたいなものよな。
後はゴミ箱にポイですよ。

♪後はー悲しみをーもてあますー異ー邦人ー♪

色々な意味でなんとなく物悲しいですよ。
ゴミ箱を前に「命…か…」と皮肉な気持ちになるね。

異邦人というものは残酷です。
私、他の虫には割りと殺害する前に思わず無意味に「逃げろ」と言ってしまったりするんだが(そんで殺った後で、「だから逃げろって言っただろうが」と言い訳をしている)、ゴキと蚊には言ったことないね。「逃がすか!」しか言った事無いよ。蜘蛛や百足には言いませんね。私が逃げたいので。


やぐちまさき |MAIL