非日記
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さっき家の中でクモを見ました。 見ましたっていうか、います。 私は蜘蛛が嫌いです。足の細くて長いやつで、しかも腹だけがボッテリ大きいやつが嫌いですよ。わかりやすく言うなれば、ジョロウグモのようなタイプだ。不気味なバランスだよ。美しくないよ。ジョロウグモの魅力と美しさは、あの(私にとっての)気持ち悪さにあるのだろうが、私にとってクモの魅力は不気味さではありません。 クモの魅力は「可愛さ」です。 くりくりしたつぶらな瞳と、ちょっと太めの大根足と、おきゃんな動きです。 だからハエトリグモが好きなんだって言ってるだろ!!!(キレ気味) クモを区別するのは難しいそうだが、ハエトリ系統は直ぐわかるそうだ。それは言える。
ハエトリグモ君達の一目瞭然の特徴は、目だ。真ん中の二つ(主眼と言うらしい)が、猫のように真正面に二つダケくりっと並んでいて(ハンターだから)、それだけが他の眼に比べて飛びぬけてクリンとでかいのだ。そして真っ黒。つぶら。かわいいのだ。顔が可愛いんだ。他のクモと全然違う。「顔」が違うんだよ。 彼となら見つめあえる。ハンターなので、あの眼でちゃんと像を結んでいるらしい。初めてあったときから、そうだろうとも、おまえとなら見つめあえる気がしていたよ。 他のクモではそうはいきません。相手の横並びに並んだ目の数が多すぎます。こっちには二つしかないのに、あわせようにも、どれにあわせればいいのか。しかしハエトリグモは「視線はこれにあわせてね」とでも言うかのように、大きく二つが真正面に並んでいるのだ。 くりくりした眼で「この巨大なものは何?」って感じに頭をきゅっとあげて、こっちを見るんだよ。そして口をモムモムする。
実は蟹は蜘蛛の親戚だと聞いたことがある。よく考えて見ればそうかもしれない。あの、よく意味不明に口をモムモムさせてるところとか。手足の数が多くて、胴体に対して全部水平に生え出していて、哺乳類じゃないのに毛が生えてるのがいるところとか。
可愛いんだ。お口も可愛いのだ。よく立ち止まって口をモムモムさせている。さらに、ちっちゃい体でピョンピョン跳ねる。他のクモのごとく、不気味にかさかさかさ…ガサガサガサと歩かない。タタタタタ…ぴょん・ぴょんって歩き方をする。可愛いんだ。 食べるのもハエとか蚊とか害虫が多いんだ。でっかい罠を張るタイプでないので、お家もコンパクトだ。 あいつは違う。他のやつとは違う。ぜんぜん違うんだよ。 私にとってアレはクモじゃない。あれはハエトリグモという存在なんだ。彼となら一緒に暮らせる。一生を共にしてもいい。
甲○機動隊のタチコマの魅力は、ほぼそのまま、ハエトリグモの魅力だ。 タチコマはハエトリグモにとてもよく似ている。 タチコマはハエトリグモにそっくりだ。 私はタチコマが大好きである。初めて見たときから何かが好きだった。好きな人によく似ていたんだな。しかも本当はハエトリグモはニヒルに生きているのかもしれないが(罠を張らず、我が身一つを頼りに自分より巨大な虫にも戦いを挑む、単独で狩りをする孤独なハンターだから。しかし活動するのは昼間)、タチコマは、ハエトリグモのあの素朴な外見とつぶらな瞳と純朴で実直な態度の向こうに可愛い性格を夢見てしまう私の心にヒットする可愛さだった。 タチコマは私のハエトリグモへのドリームに、内面的な方向性を付け加えてくれた。
そう、さっき見た、てゆうか今もいるだろうクモはハエトリ君ではありません。 足が長くて細くて、今は五センチぐらいですが、そのうち十五センチぐらいになるやつです。私はやつが嫌いなんだ。好かないんだ。 どーうしておまえがうちんなかにいるんだよ! いや!いや!きらい! しようがないので、放っておきます。私はハエトリグモなら好きだから(変なところに落ち込んで脱出できないでいるのを)素手で助けたこともあるが(彼を掌に乗せる事は喜びである。手乗りハエトリグモ)、あいつには触りたくありません。 ああ、しかし放っておいたがために十五センチぐらいになって再会するんだわ…(苦)。我が家で育ててしまうのか…自分の弱さが屈辱だよ。 だって怖いんだ!「何もしない」と言われても、そういう問題じゃないんだよ!きっと私の胎盤の上を足の多すぎるのと足の無いのが行列をつくって続々と歩いて渡り、ハエトリグモだけがどこか他所でぴょんぴょん跳ねてたんだよ。
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