非日記
DiaryINDEX|past|will
バス停に立つと、ふと隣のおばさん 「…こないだはおかしかったですね。バスが間違えて」 「ウフフ、本当に」 それだけの会話だが、心が通じ合っているよ。やはり、何かがあった時に「同じ場所にいた」「同じ経験をした」「同じものを目にした」というのは、実際に同じ感情をもったとは限らなくとも、何がしかの心のふれあい、あるいは仲間意識みたいなものが幽けく結ばれるところがあるわね。 ちなみに、 私は件の時分、真っ最中には、昔妙なテレビ番組で見た電車(か、地下鉄か忘れた)の火事の話を思い出していたわ。車両中に煙が充満しても結局逃げ遅れて焼死した人が多かったのか居たかなんだが、その原因は誰もが「何も異常は起こっていない」錯覚に陥って…云々という話だった。誰か正直者が「王様は裸だ!」と騒げば、パニックになったんだろうけど、「煙い。なんかオカシイ」と誰も正直に言わなかった所為で、「おかしいと思ってるのは私だけ?本当はおかしくない?」と、現実を疑ってしまったわけで。 その話を思い出していた。 「リーダーシップを取れる人とか、他人に構わず自分の判断をのみ信じて我が道を行くがいれば違うらしいが、私はリーダーシップはとれない人で、自分の判断を常に疑う人で、わが道を行くどころか、昔から常に集団を眺めながら集団の一番後ろを少し離れてついて歩く人なのよな。だからこういう時に、<ちょっと待って、みんな!なんかおかしくない!?>と声をあげられないでいるわけよ。同乗者の全員が同じとは思えないが…他の人は何故黙っているのだろうか?私と同じで?」という事を考え、ついで「ただこの状況が電車火災事件と大いに違うところは、仮に懸念が正しく、しかも是正されなくとも、『個人的にはたいしたことではない。てゆうか面白すぎる』という点だわよ。問題は、運ちゃんに対する良心のみであって。良心の点を鑑みれば、運ちゃんに『私はおかしいように思うが、気のせいだろうか?』とだけは聞いてみたほうがいいのは確かなんだ。実際に確かな理由があって『おかしいわけではありません』と返されれば、ああそうですかとそれだけの話だし、間違っていたのならそれに気づかせることができるわけで。ただ、どうすうるのかという判断をするだけの意識の集中や、万が一の動揺も入れると、走行中の今は少なくとも問い詰めない方が良いとは思われる。他の皆様もその心積もりかもしれない。つまり、次のバス停でとまった瞬間、誰が口火を切るのか、誰か言うものがいるのか?が問題って事だわよ。」などとウダウダ考えていた。
結果的には、運ちゃんは次のバス停に到着する前に、間違いに気づいたんだが。走りながら考え、証拠をあさり、思案し決断するなんて、さすがは二種免許をもつだけある。一種しか持たず、しかも危険な運転しかできない自覚がある私なら、「なんか変?」という疑いがわいても、停止できる場所に到達するまでは考える事をやめておくわね。
未遂事件> 先ごろ、こんな肝を冷やす事件がありました。
私が部屋に入っていくと、 私「おはようございます」 ○「おはようございます。よろしくお願いします」 私「はい、こちらこそよろしくお願いします。それでは(略)…どこか痛いところなどがありますか?」 ○「胸が痛いです」 いつも喉が痛いとか頭が痛いと色々訴えるが、「胸が痛い」という訴えは初めてだった。一瞬、「私にはわからんが何かマズイ事」が起こったかと思いましたよ。 私「胸ですか?喉でも頭でも足でもなく、胸ですか?胸のどこが痛いんです?ここらへんですか?どんな感じに痛いんですか?」 ○「もっと左側が…」 私「左側ですね?ここらへんですか?いつからです?今ですか?」 責任を問われる事態になることにおびえ、超真剣な私。ナ○スボタンに目が走ります。万が一なら一刻の猶予も無いかもしれませんよ。 ○「あなたが部屋に入って来た瞬間、顔を見たら痛く…」 私「そんな馬鹿なッ!(←稀な大声)なんだそれは!?(愕然)」←昨今稀に見る素 人「あのー、どうかしました?」 私「あ、いいところに!私の顔を見たら胸が痛くなった等と訴えておられるんですが、意味がわかりません。私が何かしたのでしょうか?」 人「えー?(笑)それって胸がキュンゥってなったって事じゃないの?」 私「え。きゅん?」 ○「そうかもしれません。嬉しくて」 私「…こら」
婆さん、私の真剣さを返せよ。 息も絶え絶えの身で、紛らわしいことを言うな!!!!
そんなラブコメ未遂事件。
似たようなラブコメのシチュエーションを見て、「なんておかしいのかしら」と他人事のように幸せに笑っていた遠い日の私よ。ありえないが、納得する日が来てしまった。 だって、いつ儚くなる事もありえなくはない重症の人間に「胸が痛い」などという表現を使われたら、深刻になるよな?なるんだって。そんで「どうする?どうすれば良い?私は何をすれば?」と真剣に考えていたら、「あなたの顔を見たら」という理由に対して「視覚に対する刺激が云々…とにかくよくわからんが、そんな理由で悪化することがあるのか?私の所為で重体に?」と真面目に受けてパニクってしまうのよ。ええそうなのよ。誰だってそうなのよ。
|