非日記
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時間が浮くので、24を見たり。 見る前は気が遠くなりそうな気がしていたが、見始めれば四五日で見終わった。 人様「あんなに渋ってたのにー」 …私は見始めれば早い方なんよ。気が短いし。
24はなんつーか、ほぼ24時間も見ていたはずなのに、全然疲れないのが凄い。二時間ぐらいしか見てない気分で24時間分も見てたのね。 古いフランス映画なんかで、十五分しか見てないのに、もう三年ぐらい見続けているかのような重い疲労感を覚えるのとは違うわ。 見たのに、見たような気がしない。 いまいち充実感が無いが、娯楽作として凄いわ。細細上げていけばあんなに色んな事が色々とあって、幾ら語っても語り尽せないほどだのに、「感想でも」と言おうとしたら何も無かったような気がするなんて、ありえないほど凄い。想像を絶する。こんな事があって良いんだろうか。
別に面白くなかったわけではありませんのよ? 夜の零時に始まり、朝の八時ぐらいまでは辛かったけれど、後はあっという間でした。ノッてしまえば、「それで?それで?」と思っているうちに、どんどん見てしまうねん。
たぶん色々ありすぎるんだわ。 長編小説を一気に読んだ時のように。読んで、「…んで?」みたいな。 感情を味わったり吟味する時間がないのよな。だからまるで何もなかったような気がするんだ。何がどういう順番でどう起きていったのかは言える。ボケてたわけでもないので。でも何を感じて何を思ったかというと、「14時59分、可愛かった」とか、そんな感じで、後は黙々と何が起きてるのかを眺めていた私。
人生に似たりだわね。簡潔に言ってしまえば、「生まれて、生きて、色々あって、そんで死んだ」と、「だから?」という感じになってしまうという恐ろしさよ。 実際には何もなくて何もしてなくて、見たものや起きた事について色々あんな風にもこんな風にも考えてジィっと感じてる時間がないと、充分に一杯一杯に生きてた感じがしないのよ。なんかスカスカで、する〜と終わってしまう。 人には「何をした」って言えるのよ。箇条書きにして、何をしたどういう経験をしたと胸を張って言える。私は24を見た。んで? でも自分では何もしてなかった気がするんだ。 「こういう事があり、こういう風に思い、こう感じ、こうも考え、こんな風に思っていた」とかその辺まで言って、やっと生きていた感じがする。「こう感じ」の部分がないと、そこを通ってきた生きていた感じがしない。
ところがその感じて咀嚼する前に、次の事が起こってしまうのよ。考えてる時間がないねん。 何を考えていたかといえば↓
近年喫煙は有害なので、映画やドラマなどでの喫煙シーンを無くしたり減らしたりするようになっているのは周知の事実。海外のどこぞでは、煙草の箱に肺癌にかかった肺の写真を載せる事を義務づけるとか。指輪物語でも喫煙シーンを入れるかどうかで云々言ってたな。 日本では「自動車の運転中に携帯電話を使ってはならない」という事が、法律的にも整備され取り締まりも実施されているが、映画やドラマでの運転中の電話シーンを「教育上よろしくない」と無くすようになるのだろうか。しかし全部抜いたら、一体どんな感じだろうと思うと…すっごく変な感じがする…。 運転中に電話して、警察につかまって云々されたり、したりするシーンが出てくるようになるんだろうか。(24で)娘の「助けて」コールを受けて駆けつけようとしていたら、スピード違反で警察に捕まって足止めされたシーンみたいに。 主人公がやたら運転しながら電話している気がする。 「これ、日本ではもうやれないのよな」と気になる。 議員側でも主人公サイドでも裏切り者や、スパイというわけではなくとも(個人の判断や事情で)邪魔をするものも沢山要るが、敵はほぼ一致団結していて組織として命令系統がはっきりしており、統制され安心感がある。フェアじゃないな。 主人公が主に世界を不穏で不安定にしているよ。 やつがいるといつ勝手な行動をとるか、次の勝手な行動は何かと常時ドキドキ?そのドキドキが良いんだな。 メイソンをメイスンにすると、そんな名前のミュージシャンがいたような気がする。ジョージ・メイスン。…いたようなきがするわ。 何が驚きって、ニーナ(の役者)とメイソン(の役者)が夫婦ってところだよ。これは衝撃よね。マトモな眼差しで見るのがタイヘンだわ。(この時既に結婚してたのかまでは知らんが)「君はあの男に利用されているだけだ!目を覚ませ!」と、夫が妻に言ってるのよな。夫婦で台本を読みあわせてたら面白かろうや。真剣な顔でやりよったら笑ってしまわんやろうか? 主人公の何が良いかと言うと、どう見てもデキル男には見えず、いつもどこまでも激しくチンピラに見えるところだよ。どうしてそんなにチンピラな顔なのかしら。 確かスタンドバイミーで出てきた時からチンピラだったわよ。私の記憶ではチンピラだった。 何故そんなに全身から投げやりな空気を漂わせる事ができるんだ。彼の落ち着きは冷静さというより投げやりの中にある。真剣になった瞬間に殴り掛かりそうだ。
いつでもどこでもキレそうで、見てるだけで、いつ血管キレるかというドキドキのスリルがあるねんな。 三十四だって、あれは俳優と脚本の所為かと思っていたが、ちゃんと読み返してみると、もともと口数少なく気に入らない時には黙って殴る男やったよ。映画では姿形からそういう爛れた雰囲気を漂わせていたので、原作もバッチリそんな男だった事をすっかり忘れるほどだったわよ。あの乱暴物さ加減は彼の為のキャラかと思ってしまい。「許してくれ」の改変が、彼の為のキャラだった。 「人生に理不尽と遣る瀬無さを感じてます」というチンピラ臭は凄くよく出てるのよ。でも伯爵臭はなかったわよな。どこまでもヤングガン子でアメリカンで。アヒューグッドマンとかすごく似合わなかったようなきがするもの。権力のある子は似合わんねんな。滲み出す偉さが無いねんよ。無言の圧力とか優雅さが無いねんな。滲み出すチンピラって感じだわよ。叩き上げ臭といより、暴走族が白バイ警官になったような匂いがするんだ。 取り調べを受けて、苛ついているのがものすごく似合う。取り調べをし追求していると、座る場所を激しく間違っている気がする。容疑者や犯人に殴り掛かると本領を発揮している気がする。水を得た魚のようだ。手がかりを何人も死なせても(一体何回)、「私は気にしないよ。他の捜査官では疑わしいが、おまえにはよくある事だ。悪気や二心が無い事はわかっている。単に勢いあまったんだ」というきがする。 「信じてくれ」とか心から言ってりゃ良いと思うなよ。この人の心を惑わす悪い子ちゃんめ。何回ミスれば気が済むんだ。 …と思いながら、「くそ仕方ねえな」と思わせる人間臭さがあるよな。正義感とかじゃなくて、スマートさが全くなく、「しまった」と思ってるのに他人に責められると必ず言訳をし偉そうなところに。マラソンのコースの歩道に立ち、旗をハタハタ振ってしまうような。 なんでこう皆がごり押しされるんだろうと考えるんだが、こう、能力に対する信頼ではなく、人間に対する信頼感なのかな。「彼はまたミスるかもしれん。しかし本人はミスりたくない、ミスりたくてミスっているのではない、絶対にミスるまいと全力で努力しながらあえなくミスっているのだ、という事はわかっている」という。それで、きっとまた絶対に何かしでかす。三歩進んだ時には二歩は下がっている事がわかっていながら、「あわせて一歩進んだから良いじゃないか」論に押されていく事になるねんな。 メイソンなんかあんなにブイブイ言っていたのに、いざ見殺しにするとなったらチョッピリ良心の呵責を感じてるわよ。すごいわ。
それにしても、もとからちっちゃいのに、益々ちっちゃくなったようよ。 他がデカすぎるんか。議員と並ぶとパツキンハニーだわよ。ちっちゃ! 「アクション映画は走るからしんどい」などと言っていたのと同じ男とは思えんわ。こんなに走りまわるようになって…(ほろり)
↑そんな事を考えていた事を覚えている。 後は、「痩せたな」と思い、「髪の毛がふわふわしないから見やすいな」と思い、「でも首が恥かしいわよ。破廉恥な」と思っていた。 シーズン2以降を見ても良いわよ。見たいかもしれない。
何より第一に、 「私でも外国の長〜いテレビドラマが見れるんだ!」 という自信がついた?…かも。気になりつつ見てないERとか、SFドラマとか、「私みたいなんでも、テレビドラマが見れるかも!」という希望が湧いた。大体一話完結しか見ないんだ。
>> バーナビー警部やら色々溜めてたものを見たり、溜めてた本読んだりしてました。 (溜めてるゲームもしないとなとは思ったんだが…) 本当は「心理探偵フィッツ」がみたかったんだけど(ハグリッドの人がやってるやつ)、レンタルに置いてない。
私はミステリー大国、英吉利の推理ドラマが好きなんだ。二時間サスペンスのノリで、見始めると、力要らずにダラダラとスルスルと見てしまう。英国推理ドラマのいいところは、近年のサイコサスペンスなんかのように、映像的死体のリアルさエグさや殺害方法の残忍さを目玉にしないところ。凶器を振り上げ悲鳴があがったところで潔く暗転し、惨い死体はシートやアングルで巧みに隠し、役者の表情や仕草の表現に頼り、映像的生々しさや衝撃や目新しさを売りにしてないところだわよ。
私は衝撃映像を見たくてサスペンスやミステリーを見るのでないのです。ありえない動機が見たいのではないのですよ。 ありがちな動機やありそうな事態や簡単な事象が、どんな風に絡んだらありえない事態や複雑怪奇に見えるのかという見せ所に興味があり、それが解かれていくのに快感を覚えるのです。ぐちゃぐちゃに絡まった毛糸をほどいて一本に戻し、巻き直すと清々しいだろう。あの清々しさを求めてるんだ。 別の見方をすれば(例えば犯人の側から見れば)簡潔でわかりやすく他愛無い事が、容易く永遠の謎になりうる世界の妙味と奥深さを味わいたいのよ。「わかってみたら『なーんだ』と呆気なかった」でいいのんよ。それがいいのんよ。 限られた音しか出せない楽器が集まって奏でるシンフォニーが良いねんよ。
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