非日記
DiaryINDEX|past|will
少し前に某嬢と話をしていたところ、何故か忘れたが<エスケープ・フロム・L.A.>の話になった。 パッケージの(映画の中でもだが)あまりにも奇抜なカートラッセルはとってもよく覚えていて、「たぶん見た…ような気がする」という事はわかっていたが、物語はスッコン。激しく忘れていた。
大体私は滅多にテレビで映画を見ないのよ。テレビ放映は大体吹き替えだから。頭が悪いからついていけないのよ。アクションシーンを早送りできないし。 …いえ、アクション映画は好きよ? ただアクションシーンで、バババババとかドドーンとかドカンバコンとか鳴るのが五月蝿くて集中できない。アクションシーンが静かだったら良いんだけど。 某嬢が言うには、アクションはあの騒々しい音がないと爽快感に欠け、駄目でイマイチなんだそうだが、しかし私はあの音は五月蝿くて駄目なのよ。 演出で音声がほぼ全カットされてたり、代りに安らかなミュ〜ジックが流れていたり、スローモーションだったら、早送りしないでちゃんと見る。そんでお気に入り(苦笑)
とにかく、そんな私がテレビ放映を見たのだから、「吹き替えのテレビ放映でも平気で見れるような映画だったんだろう」という事は、思い出せなくてもわかっていた。そしてどんな話だったのかが頭からスッカリ消え去っていたので、つまりそういう話だったんだと思っていた。「見たのに、内容を全く思い出せない」という事は、「もう見なくても良いよ。忘れても良いの」と脳が言ってるに違いない。
私は一度関わりをもったモノは、大体常日頃はすっかり忘れていても「なんとなく」覚えていて、それを目にした途端「私、このヒトを知ってるわ」とピピっと来るシステムになっている。レンタル屋でインパクトのあるジャケットを発見しては、「これは見ないやつだ」とチェックし、借りようかどうしようか悩むリストから迷わず削除し続けていた。
ところが、某嬢の話によれば、私は某嬢と同じ時にテレビ放送された<エスケープ・フロム・L.A.>を見て、電話で語り合ったらしいのよ。 「は?なんの話?」だわよ。
某「サーファーについて話したじゃないの!」
サーファー!
…誰、それ? こうなってくると、途端に気になってくる。私が興味を示したらしいサーファーとは一体何者?それはどんな登場をし一体何をし、何故私は興味を示し、それについて何を語ったのだろうか、まるで思い出せない。キレイにデリートされている。 が、そうなのよ。 確かに言われてみれば、「エスケープ・フロム・L.A.」と「サーファー」という言葉の間に感覚的な反応がある。その二つの信号はかつて結ばれた痕跡が感じられるのよ。匂いがするっていうか。警察犬を使って逃走経路を追ってみたが、「数日前にここを犯人が通ったようだ。だが昨日の雨で匂いが流されてしまった。この先の追跡は不可能だ」という感じ。 ああ、気になる!サーファーって何!?
それで、もう一度見る事にしました。 OPからすぐに設定説明の過程で、一瞬海がうつります。 ココかッ!? サーファーは出ませんでした。フー、驚かせやがる。
始まって二十分ほどで、主人公は流刑地になっているロサンゼルスに到着。 夜の海に、あやしい黒い数人が登場。初めての遭遇した現在のロス住人です。現地人。 何故かサーフボードをもったものが混じっています。 これか!?これがサーファー!? 見るからにあやしい赤いレインコートのオジサンがいます。すごくあやしい。「ビーチから出て行け」などと声をかけられ、私は「彼か!?」と思いましたが、すごくアッサリとおりすぎてしまった…。
……段々心配になってきます。まるで恋する人間のように。 もう私はサーファーの事など何とも思っていないのかも!もう見てもわからないかもしれない。記憶がないので感じなければわからないのに、感じないでどうやって彼(彼女?)を探せば良いの?!
私は普段なんでもベラベラ書くように、通常、陳述可能な記憶を多用し重用しています。しかし、幼少期に殆ど喋らなかった私の認識と記憶の本分は、言語にはありません。陳述記憶がデリートされている上は、いかに鈍っていようとも本来の本分に頼るしか。 私のサーファーはまだ出ていないと信じるしか。
そして一時間ちょっと経過。 下水か排水溝を主人公が流されていった後、画面が変わり、突然右端に立っているサーフボードをもった男。
! こいつじゃッ! 私のサーファーはきっと彼!もう絶対、彼! でも何でそんなところに?!何をしているの?!(まだ思い出せない) ハッ!あなたはまさか、ビーチの平和を守る赤いレインコートの人!?やっぱりおまえだったのか!
「俺は波を待ってる、でかい波を。ツナミだよ、スネーク。ついに来た。待ち続けた波がついに来たんだ。シビれる」
そして数分で「またな」と去っていき、もう出てきませんでした。
なんてイカした人! ええ、きっと私はこの人を好きだったのに違いありません。私にはわかるの!あの時も私は、きっと彼を好きになったんだわ!
しかし何を語りあったのか全く思い出せないので、某嬢に確認したところ、「イカしたサーファー。渋い」という事ぐらいしか喋ってないらしい。 そのまんまじゃないの。
|