非日記
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また人様のお宅にお邪魔してた。 お世話になりました。御馳走にもなり。
どこぞの会員になると勝手に送られてくる雑誌があり、それに手相の話が載っており、それによれば、親指が反りかえるのは、「自己表現をしたい」という欲求が強いらしい。私なんか、「折れてるんじゃないの?」と疑われ、「恐いからやめて!」と止められるぐらい反り返るわよ?反りかえるというより、押すとグニャと曲がるんだが。 しかしそれを「反り返っている」とするなら、可愛らしく「アタイ、自己表現したいの☆」どころか、
犯人「私が自己表現できないなら人質の命は保証の限りではない。繰り返す。私の要求は自己表現する事である。人質を無事にかえしてほしかったら、三時間以内に私に自己表現をさせよ。さもなくば…(バキューン)」 A「ヨシ子ちゃん!刑事さん!ヨシ子ちゃんが!ヨシ子ちゃんを助けてください!」 警察「犯人に告ぐ!冷静になれ!馬鹿な真似はやめて人質を解放し、投降せよ!」 犯「私は冷静で、かつ本気だ。冗談でこんな真似ができると思うのか?人が真剣にやってる事を馬鹿な真似などと抜かすとは、そちらこそ少しは冷静に口を利いた方が良い。…あと2時間と57分だ。が、あなた方の態度の如何によっては、もっと短くなるかもしれないわね」 A「ヨシ子ちゃん!ヨシ子ちゃんは無事なの?ヨシ子ちゃんの声を聞かせて!」 ヨシ子「ニャー」
という勢いじゃないんか? そこで私は「まあ?!ちょっとあなた方、見てごらんなさい!この本によれば……なんですってヨ!」と親に注進してみたが、
ママン「それ以上自己表現してどうすんの?」
だなんて!アナタって人は、わかってないワネッ!? 私は鬼の如く自分を抑えているわよ。
母「お嬢さんはおしとやかで清楚な雰囲気の方ですね、なんて言われたわよ?」 私「ざっとこんなもんよ!(威張り)」 母「胡座かいてタバコ吸うのやめなさい!」
自然と猫が装着され、それは母譲りなのよ。しかしだいたい葬式で陽気にはしゃいでる人はあんまりいないだろう。 某様の御婆様によれば、「大きな声を出さないおとなしい子」なのだすって。 でも必要が無いのに、普通大きな声は出さないだろう。 が、
「お母さんもおうちも上品なんじゃろうな」
とは、如何。それは特大の勘違いだ。しかも訂正してくれなかったらしいわ。
に私は上品でもなく、おうちも上品でなく、ママンは……。
しかしお母様は、これが人付き合いとなると、「いっしょにいると癒される」と評判が良いようなのよ。癒されないどころか、時に気が狂いそうになってるのは家族だけだったらしい。
こんな話がある。 ママンはこの歳(5X才)になって急遽自動車免許をとる事にした。そして実際に車に乗ってみる運転教習の第一回では、車の乗り方と正しい運転姿勢と降り方を教わった。ロックを確認し、座席とミラーをあわせ、エンジンをかけてみ、トラックを一周して駐車してみる、トキメキの第一回にそれは起こった。
先生「それじゃ、まずルームミラーをあわせてください。運転中に見えるように、ちゃんとあわせるんですよ」 母上「はい。……ええと、これは?(注:ルームミラー)何ですか?自分の顔を見れば良いですか?」 先生「…………………………。」
暫く何も言わなかったらしい。
先生も愕然とした事でしょう。まさかそうくるとは予想だにしなかった事でしょうね。きっと「この大人しげで真面目そうで、今の今までオッカナビックリ及び腰だったオバチャンは、一体、突如真面目な顔で冗談を言ったのだろうか?まさか本気なのだろうか?」と悩んでいて、まず何をどう言うべきかすごく迷ったんじゃないかしらね。
運転中に何しに自分の顔を眺めるのか? お母さまは、およそ五十年間ずっと、運転手がチラチラとルームミラーに目を走らせるのは、「化粧は崩れていないか?顔色はどうか?」等と自分の顔をチェックしているのかしら?その為の鏡であろうか?と、思っていたのだそうですよ。 たとえ何をしているのかわからなくても、そうは考えないのが普通のように思いますよ。
親父さんに言わせれば、「まあ退屈はせんだろうけどね」と。
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