非日記
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| 2004年05月03日(月) |
こんな風に読み終わりました。 |
意味不明に指輪ネタバレ> というか引用になるんか?>
ここ数日で読了した部分にて、フロサムがシェロブの巣へ向って坂道と階段とを延々と道を昇っていく<二つの塔>最終部分と、<王の帰還>下巻の前半のサムがフロドを助けた後、ひたすらモルドールを這うように滅びの山へ向っていく様が、私には何より一番強烈に印象に残りました。一番面白かったと言っても良い。 ここ数日の私の様子は、まさしくそのような調子だったからだ。
私の目標は、映画を見る前に原作を通読する事だった。 ちなみに、その目標を達成するに「この調子ではかなり難しい。危険だ」と思い始めたのは4月の頭に入って一週間ほど経過した頃。 何故「かなり難しい」と思われたのか? 何故なら、その目標は、およそ三年前「まあ劇場で映画を見に行く前に、一度原作を読んどいた方がわかりやすいと思うよ」と軽く言われ、「了解、ボス」と答え、そのさらに数年前に「なんとなく」古本屋で買って挫折し老後の楽しみの為に固く封印されていた原作の一巻を押し入れから発掘し、そしてその美しい装丁に恐れ戦いて友達を罠にかけて読ませ始めたその時から、「この映画は三部作という話だが、私もそれを全部見終わる前には原作を読んで置こうっと。なにしろ、最後の映画公開は三年後だ。なんの!いくらなんでも無理な事があろうか!」と軽く立てていたにもかかわらず、この最終段階に至っても尚まだ読んでいなかったからだ。毎度全て「とりあえず、○×まで読んでおけば良いよ。その辺までだから」に従ってギリギリまでしか読んでおらず、さらに、挙げ句の果てには、前回<二つの塔>を見てから一年もあったというのに、数ページしか進んでいなかったからだ。 マトモに考えれば、一年で数ページしか進まなかったのを読了するのに「あっという間」とはいかないはず。
しかし私は全然諦めていなかった。何故なら、自分が物凄お〜く稀になら思ったより働き者になる事を経験上知っており、しかもそれは「相当追いつめられた時」と「全く必要のない時」に殆ど限られる事を知っていたからだ。 さて、そんな私が「ヤバイよな。無理かもしれん」と激しく真剣に思い始めたのは、某友人が指輪を見に行った頃であるから、この非日記によれば、それは4月の22日から25日の間の事であったろう。 この頃になると私は、もはや全力で逃避する日記において、記載する内容を選ぶ余裕すら殆どなくなっていたのだ。そんな「かなりマズイ」自分を発見したのは翌26日である。そのままもがく私。
そして私が、遂に「ほんとーに!時間がないんだよ!」という事実を直視したのが4月28日であった。そして遂に29日、私はやっと重過ぎる腰を上げた。 しかしその状態は、ある意味、下巻のモルドール探索行のようだった。
『「ええ〜と、私、」と、アタイは思いました。「アタイはちいとばかり時計を眺めまわして、少し考えてみましただ。見込みがあるうちに読んどく方が良いですだ。何とか読めそうですか、私?」 「なんとか読めるよ」と、私は思いました。「読まなくちゃ」 再び私は読み始めました。一字から一字へと這うように進み…』 (王の帰還 下 P.99より)
『「私には無理だよ」と、私は言いました。「とても長くて読んで行けない、とっても長いんだよ。」 口を利く前から、アタイにはわかっていたのです。むだだということが、こんなことをいってもむしろ逆効果だということが。でも呆れのあまり、アタイは黙っていることができませんでした。 「それじゃ、もう読まずに映画を見に行きますか?ええ、喜んで行きますだ」 私の目に血走った光が浮かび上がりました。「うるさい!私に指図するな!」(中略)しかしその時、急に声が変わりました。「いや、いや」私は悲しそうに言いました。 「だけど、お前はわかってくれなくちゃいけない。これは私の負うた荷なんだ。だれにも読んでもらうわけにはいかないんだ。今となっては遅すぎるんだよ。わたしにはこれを読まずに行くことはできない」 アタイは頷きました。』 (王の帰還 下 P.104より)
その日、私は遂に一年間読み終わらなかった<二つの塔>の最終分を読了したのだ。その時の思いといえば、「なんでほんのこれっぱかしを読まなかったんだよ、私は?一年も!」に尽きる。 明けて翌30日。
『その日アタイには自分の主人が何かしら新たな力を見出したように思えました。王の帰還の上巻の間は、私はアタイが望んでいたよりも長くまで、しかも速く読むことができました。めちゃくちゃ初登場名の多い(しかも直ぐに死ぬ)敵意に満ちた文章でしたが、それでもずいぶん進むことができました。しかし合戦シーンが終わると、私は再びゴロゴロし始め、要らん事(日記を書く等)をしがちになりました。まるで更新された努力によって残っていた気力までが浪費されてしまったかのようでした。』
「私も危急にかられとるわよ」等と焦りながら<王の帰還>上を終了したのだ。
『「まあまあ、アタイ達、アタイの思ってたよりよくやっただ。」アタイは意気高らかに思いました。「ともかく、王の帰還では上等だ。ここで休むまでに(残り)半分はきたと思う。もう一日あれば大丈夫だろう。」 「馬鹿を言うでねえ、アタイよ、」同じアタイの声で応えが帰ってきました。「私はもう一日、こんな調子で行けるもんか、たとえ少しでも読めたにしてもよ」 「だがアタイはまだ読めるぜ、読んでみせるとも。」「どこまでだよ?」「334ページまでよ、決まってら。」「だが、それからどうする、アタイ。それからはどうなんだよ?そこまで読んだらアタイはどうするつもりだ?(全国的に悪天候になるらしいから)私は徒歩や自転車では映画館に行けねえだろうよ」 弱ったことにアタイは、これに答える言葉がないことにきがつきました。私は自分がどうやって映画館に行くつもりかはっきりしたことについて、あまりアタイには話していませんでした。そしてアタイはともかく映画館に行く前に原作を読まなければ、それまで劇場へ映画を見には行かないつもりらしいことを漠然と知っているだけでした。 「映画館、」アタイは呟きました。「さてさて、私はどうやって行くつもりか考えて(いるわけないが)いるかもしれえが、アタイは知らねえ。」』 (中略) 『「読み終わってみせるとも、この原作のほかは何も見れなかったとしても。」と、アタイは思いました。』 (下 P.108〜より)
さらに諸事情で一日を空けて翌翌日5月2日。
『「さ、急いで私!」アタイは(気分的に)喘ぎながら思いました。「読んでくだせえ!読んでくだせえまし!ぐずぐずしてられません!現実の始末はアタイがします!読んでくだせえまし!」 私はまるで遠いところにいる人でも見るように、アタイを見ました。 「そうだ、私は読まなきゃならない。さようなら、アタイ!とうとう最後が来た。滅びの山に裁きがくだされるところまで読み終わるのだ。さようなら!」』 (下 P.121より)
そして130ページまで読了。 すると5月2日の日記<その後>状態になった。そしてこの3日が来た。
『「(サムとフロドの)旅は終わりました。けど、はるばるここまで読んだあとで、まだ諦めたくねえのです。諦めるなんてのは、どういうわけか、アタイらしくねえのです。わかってくださるだか。」 「たぶんそうなんだろうがね、アタイ」と、私は思いました。「しかし世の中のことはどうあれ、私達というのはこういうもんなんだよ。望みは尽きるものだし、終りは来るものなのだ。私達はもうあと少しだけ待てば良い。劇場公開終了の前に取り残されて、逃れるすべもないのだ。」 「でも旦那、アタイ達この危険な個所から、このう<フロサム主従の指輪棄却の使命終了>とかちゅう130ページから、もうちいっと先まで読むぐらいのことはできますだ。そうでねえですか?さ、ともかく次のページを読むとしましょう。」 「いいとも。アタイが読もうと思うのなら、私は読むよ。」と、私は思いました。』
そして、そうやって、読み終わりました。 後は映画を見に行くだけだ。問題は、太平洋側は大雨でただ今もガンガン雨降ってるって事よ。さあどうやて行くか。私はもうここまで来たらタクシーだって使うね(意地になってる)
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