非日記
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2004年02月17日(火) 答え出してたな。

よく考えたら、私ったら
「打ち勝ったのだ。このような勝利を収めた者は殆どおらぬ」
の自分的意味を、とっくに出して書いていたのな(苦笑)気付かなかったわ(アホ)

指輪物語が「愛の勝利」の物語だとし、「光の奥方」が人の目を逸らしたいその人の心の底までを明らかに照らす存在であり、「闇の国」のサウロンが全てを闇に隠す者だとする。それで、ボロミアが光に照らされて見た自分の心が私が思った通りだとすれば、彼が指輪に手をかけようとしたのは、サウロンと同じ理由になるねんな。しかしボロミアはフロドに対して悔いて、ゴンドールの為ではなく、その贖罪の為に命を失うことになる。
そこでボロミアは、「結局自分は、我が身を捨ててゴンドールを愛することはできなかった」と思った。結局、最後までは、ミナス・ティリスの為に指輪を求めることができなかった。あのままフロドを捜し、追い駆ける事もできるんだものな。それに、メリピピを連れて行く兵と死ぬまで戦ったわけだし。

「私は心の底ではやはりゴンドールなどどうでも良かったというのか?!こんなに愛していたと思っていたのに!?女も目に入らないぐらい!(←重要)それなのに自分は、ミナス・ティリスを守る為にではなく、旅の仲間を裏切ったことへの贖罪の為に命を投げ出したのだ。愛していたはずの祖国の為、ミナス・ティリスで戦い死んでいった同胞の為ではなく、ただ自分の贖罪の為だけに!」とガガーンとショックを受けて、それで心が「これまで私は一体何を愛し、何を信じてきていたのか?私は誰も何も愛してなどいなかったのだ!」と大騒動になり、絶叫して泣き喚いている。
それで「私は、駄目だったが」になるんだな。

良き者も悪しき者も、入ったそのままでは出てこられない(魔の森)と言われ恐れられるロスロリアンの森に入り、全てを光の下に晒す「光の奥方」の目に照らされ、「指輪を盗らずにいるのは、ただ自分の自尊心の為であり、ゴンドールの為ではない。ゴンドールの為になら、皆を裏切っても指輪を盗り使うべきなのではないか」という心までを見た。だがその時、今迄のボロミアの正義「指輪を奪うべきではない」は、新しい正義「指輪を奪うべきだ」に変わっただけだ。
そしてボロミアは、「自身が(その新しい)正義の下で善でありたい」という欲に勝った。「常に正しくありたい」という自身に勝ったのだ。

と、たぶん言いたかった、んじゃないかしらん?
それで「違う」だ。「あなたは自らのゴンドールへの愛を自分自身から守ったのだ。だから心を安んじられよ」だよな。

そこで「額に印をもつ呪われし者」の刻印を刻み、「(その魂を代償として)ミナス・ティリスを陥落させはせぬ!」と悪魔の契約を…ッ!(笑)

ちなみに、フロドもサムも指輪の棄却を達成する為に次第にホビットらしさを捨てていく。その代償に、アラゴルンはホビット庄を禁足地にすることで人間(の正義)から守ろうとしたのではなかろうか。ホビットが自ら選択し変わるのなら良い。たとえば、望むならホビットが出てくれば良いんだ。
だが人間は、自らの正義を「良かれ」と信じて自分でも気付かないうちに他者に押し付けてしまうもの。サウロンがそうするように(サウロンが「良かれ」と思ってるかどうかは置いておいて)。
そうよな。たとえば、「パイプやアルコールは体に悪い!健康を損なう!」等と言ってホビットに無理矢理禁酒禁煙させ、ホビットから楽しみを奪い、「誇りをもって労働することこそがジンセイの喜びだ」等と言って死ぬまで働かせたあげく、「彼は誇り高く職務に殉じたのだ!アッパレ!」などと褒め称えるとか(苦笑)「バカ、や・め・ん・か!(ゲンコツ)」って感じじゃろう。
フロドはホビット庄を少なくともそのような形で変えたくなく、サムはそうしたくないというフロドの気持ちに忠実に、指輪の棄却に命をかけて向ったわけだろうし。

フロドは末期、既にホビットの限界を超えているきがする。初めからホビットの中でも少し浮いた存在だったが、愛したホビット庄を守る為にもはやホビットではなくなったのだ。そこに属すことはできず、ただ一歩離れたところから見つめる事しかできない存在になった。よってホビット庄で生きることは孤独でもあり、やがてそれが耐え難い苦痛になる日も来るだろう。だからアルウェンは自分には必要無くなったものとして、フロドに西に渡る権利を「望めば使える」物として譲るんだろう。
やっぱり最後でないといけない気もするような。恩寵は自身の憐れみの感情によってではなく、成し遂げたことへの考え抜かれた相応しい「贈り物」として与えられる。


じゃ、あれだろうか?
ソロンギルがモルドールを見ていたのは、残剣風に言うなら「私は王の奥義(←?)を悟りはじめていた…」だろうか。それは、モルドールの存在、オーク等モルドールの者の存在をも許し、肯定することだ。
王たる心を得られなかったのではなく、王に相応しい心を得たから出ていったのかもしれない。全てを許す者ならば、モルドールを悪として戦うことは、もはやできない。だが全てを許す者ならば、無論、モルドールを悪として戦う人間をも許すしかないんだ。
きっと倉木○衣で♪シークレット・オブ・マイハート〜わかってくれるよねー?いつもとなりで笑ってる〜私にも言えないことがある〜♪で、「いつもオークをちょん切っている私にも言えない事がある(これは殺すに相応しい存在ではない)」んだろう。
だが、デネソールにはそれは許せる事ではなかったかもしれない。だから彼は、ゴンドールから出た。とか。

人間やホビットなど他種族の存在を許し、尚且つ、モルドールの存在をも許すには、モルドールのサウロンに心を縛り繋ぎ止める「一つの指輪」だけは渡すわけにはいかないわけだな。エルフは去るのだから。

野伏はさまよい続ける。モルドールの者に「恐れられる」事で、人間達だけではなく、モルドールの者をも守るのだろう。それで「放浪する者すべてが、迷う者ではない」なんだろうか。放浪することを選んだ。
モルドールの者等を庇うから人間にも嫌われ、あんまり淋しいので友達が欲しくなる(苦笑)
するとソロンギルとして完全に人間側にくみし、ズッパンズッパンザクザクと迷わずモルドールの者を惨殺していた頃は、確かに大変な大恥だ。「これを知られたら生かしてはおけぬ」的心理状態で、意地でも隠さねばならん。

それで、サウロンは野伏の王であるアラゴルンがゴンドールの王になる事を恐れたのかもしれない。彼が自分を倒すかもしれないから等ではない。彼が王になったならば、彼はモルドールの存在をも許そうとするからだ。その時、モルドールの無垢なる者達の中には、サウロンを疑う者が出るだろうからだ。何故、人間達を滅ぼすまで戦わねばならないのか?と。

そしてアラゴルンが軍勢を率いてモルドールに向うとサウロンが安心するのは、「一つの指輪」を持つことで、増長したアラゴルンが自身の正義によって、中つ国を「統一」しようとしていると見えるからなんだろうな。それならば、サウロンは「人間を滅ぼさねば我々が滅ぼされるのだ」と言える。

エレスサール王の治世において、近隣を飲み込みゴンドールは巨大化するが、彼はそれに対して「少なくとも指輪を使わなかった」事を自身への慰めとしたんだろう。たとえば何かがイヤならばイヤだと感じ、あるいは離反して戦うこともできるのだ。暗闇の中に繋ぎ止められ、何が正しく何が間違っているのか自身で考えることも感じることも選ぶこともなく、ただ盲目の奴隷のように生きるのではなく。
彼は言っただろう。
「だが私は、私自身の為にも、好かれたいと望んだ」と。
心が自由でなければ、たとえ恐怖で縛ろうが優しさで縛ろうが営利で縛ろうが、少なくともそれは愛ではない。
そして彼の心は自身の正義や善を持たないがゆえ、虚空だからだ。憎悪を与えられれば憎悪を、好意を与えられれば好意を返す。彼はその虚無を愛で埋めたかったのだろう。ただアルウェンを愛したのだと信じたかったからだ。
アルウェンに「西に行け」と促す。彼は自分がアルウェンを愛しているとは信じきれていない。だが「愛してなどいない」とは言えない。だから留まってくれとも行って欲しいとも言えない。

だから幼い人間のエオウィンでは駄目だろうと思ったのかな。
「あなたは私を愛してないの?」と言えば「そうだ」と答え、「あなたは私を愛してるの?」といえば「そうだ」と言うような調子で、耐えられるだろうか?しかも彼が人の心を見る眼差しは、ボロミアの自尊心を一瞥で破壊したガラドリエルの光に長く耐えるヌメノールの目なのだ。つまりカッしてブチっと血管キレたら、ガラドリエルがボロミアにやったようなことをやってしまうのだろうな。そして彼は、全ての者がそれに容易く耐えられるとは思ってはいないんだろう。モルドールも見たことだし。

「ケッ!だったらナンだってのよ!あんたこそ○○○が×××で△△じゃないのさ!」でアッサリ返り討ちで済むだろうと思われる、「西行きの船に乗りなさい(殺したくないと言っとるんだ!私はおまえを好きじゃないかもしれんのだぞ!?)」に「いいえ乗りません(それで構わないと言っとるんじゃ!ここまで来たらイイカゲン腹を括らんかい!おまえが嫌でも私は殺させる!)」なエルフのアルウェンとは違うのだ。
これが人間のエオウィンなら「何故そんな事を言うのです?(悲)私にはあなたが解らない!(混乱)」になっちゃうんじゃなかろうか。

まあ、エオウィンへの好意は確かにあったとしても、そこに「エオウィンの好意を受け入れれば、アルウェンを救える」等という計算がどうにもこうにも入ってしまってるだろうしな。そのために、いずれエオウィンへの好意は蝕まれるだろう。
うーん。私が思うに、あれはタラして回っているのではなく、タラされて回っているんだろうな。「好き☆」などと言われた日には「アタイも☆」って気持ちになってしまい、他人が自分に寄せる好意と自分が他人に寄せる好意の区別がつかなくなっちゃうんじゃなかろうか。…ごっつ危険だ!
それで邪悪な心をもつ悪魔にとって非常に危険な国であるロヒアリムから、「ゴンドールに行ってくれ」といわれたのを良い機会として「このような心苦しい国はかねてより耐えられんと思っていた。これ幸いだ」と逃げたのかもしれんよ。

ともかく、
大分最初から「指輪を使わない」というのはそういう事なんだろうとは思っていたんだが、でもやっぱり指輪を使わなかったことが、何故に「アルウェンへの」慰めにもなるのかは、やっぱりイマイチわからないよな。


つーか、私、頑張って止めるとか言ってたのに(悶)まだ回ってるらしい。うなうな。トゥームレイダーや双瞳やミニミニ大作戦やドリフでは止められないのか?
こんな適当なことを二年もウダウダ考えてる暇があったら、ちゃんと上映中に見に行けるよう、はやく原作を最後まで完読しなくっちゃ、だよ(全くだよ)
でも今回は前回の失敗を鑑みて、前売券は買ってない!(勝)


やぐちまさき |MAIL