非日記
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うちの職場には、警報機がある。しかし無論、機械であるからには穴もあるので、見張ってもいないといけないのだ。 前任者は「人を疑わねばならないのが嫌だ」と言っていたが、私は仕事なら全然平気ー(人間失格)仕事だと思えば大概の事は平気な困った人間だが、仕事ではないともっと困ったところが出るので、色々困っている。 私も二十数年も生きていれば窃盗を疑われた事も指折り数えるぐらいはあり、人もそんなものだと思っていたら、人はあんまり疑われないらしい。何故じゃ。
いつもあまりのアホさ加減にすぐ嫌疑が晴れるので、運良く平和に暮らしている。 バイトなどでも色々やってきたが、特に接客業をしていると、色々な人に遭遇する率が高まる。 「自分は悪い事をしてない。だから疑われるわけがない」という確信が見え見えの人も珍しいが、偶に「こうしておかないと、疑われるからね」と言う人も居て、フフフと面映ゆい(面映ゆい?)。そんな事正面きって言われると、照れるわ(照れるんか?) 前者は若年から中年に多く、後者は若年と老年に多いのだ。 後者に若年が含まれている点が、途中に別れ道があるようよな。早期に何らかの経験をしたか、年寄りから諸注意警告を受けているのであろう。
それはともかく、 というわけで(?)、うちには警報装置がある。 子供がよく触るので困るのだ。なんだろうと気になったり触るぐらいなら良いが、全力でガコガコするのは止めてほしい。壊れるではないか。 先日、ある幼児の姉妹がやってきた。 姉はガコガコし、親に止められ、直ぐに興味を失ってどこかへ行き、戻っては来なかった。妹はガコガコする姉のまわりを回っていた。姉と同じように声をかけられ、いっしょにどこかへ行ってしまった。
が、妹はやがて一人で戻ってきた。 警報機のまわりを、ぐるぐる走って回り始めた(笑) 目が回って、どこかへフラフラ行ってしまった。 しばらくすると、また戻って来て回り始めた。 …繰り返す。
…遊んでる…。 その気持ち、すごくわかるね!回る気持ち! 人は「何やっとんじゃ」と思うのかもしれないが、理由はよくわからんけど、要は楽しいのよ。回転の中心点にするものを発見してワクワクし、ウキウキして回り、目眩がするほど回って達成感を得、「ああ!よく回った!」と満足して立ち去るのだが、ウキウキと歓喜が忘れられず、再度ウキウキしようと回る為に戻って来るのだ。 歳食ったので、傍目に妙な事はそうそうせんようになったが、やるならば、今だって回ったらカナリ楽しいだろうと思うね。「うあー、楽しそー!良いなあ、子供は」と思ったもの。
こー、あまりに暇だと、ふと、机の上の消しゴムやゴミの周りなどを中心点に、「ぐーるぐーる…」と思いながら指を円を書いてみたりとか!消しゴムやゴミを「コロコロコロコロ…」と思いながら転がしてみたり! ……人はせんかもしれないが。 私、回すものと回るものとか、自ら回るのが、なんだかどうにも好きなんだ。 そこで、万有引力と遠心力が特に好きだった。 気持ちがわかる。 家庭教師の時、机の上に本を置いて「今、この本はどんな感じ?」と尋ねても当然わかってもらえず、「では、これで、もしも机が突如消えたら、この本はどうする?どうなる?」と尋ねてもなかなかわかってもらえなかったが。 正解は、「とても地球に抱きつきたい、地球が私を呼んでいる、行かなければ!だのに、この机が私の邪魔を!という気持ち」で、「机が消えたら、ダーリーン☆と地球に飛びつく」だ。 説明がわかりやすかろ? 人によっては余計解からず、公式と代入すべき数値を覚えた方が早いらしい。
それでよくグルグルしてるから欝っぽく見えるんじゃなかろうか(そうか?) 「なにグルグルしてるの!」と偶に言われる事もあるが、グルグルするのは万有引力で、神の言葉、物理であり、自然の法則だ。
で、「まあ!こんなところに、なんだか私に似ているものがいる…」と思った(苦笑)
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