非日記
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2003年11月08日(土) あー!忘れてただー。

タイトルは独り言。

大家さんに香典返しを持って行くと、いつにもまして昔の話になった。
先達てまでは大家さんが結婚した後の伴侶との思い出話なんかだったのだが、今度は結婚する前の話にまで遡ってきた。

実家は農家だったのだが、大家さんの父親は若くして重篤な病気を患い、農業を続けるどころか、働く事などとうていできなくなった。大家さんが小学生になるぐらいの歳には、ただせめて近所をゆっくり散歩するぐらいしかできなくなったそうだ。大家さんの母親は家計を一人支える為、近所の工場に働きに出、大家さんは大家さんがハタチ過ぎに父親が亡くなるまで、ひたすら毎日看病をしていた思い出しかないそうな。

そして林檎を貰う。
ああ、また貰ってるだよ。ぎゃふん。
だんだん諦めが入って、無駄な足掻きをしなくなってきた。
…こうやって政治家は賄賂を貰うことに馴れていくのだろうか?それは…、普通の人なら、なかなか断りにくいかもしれないよ(苦笑)

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人が私の他所行きの声が「細い」というので、「じゃ、普通はどうなんだ。高くも低くも無いと思うけど」と聞いたらば、普段の声はフワフワした声なんだそうだ。なんだ、そりゃ?
「たくさん空気が抜けてる感じで、フワフワしてる」
と言う話。確かに、言われてみれば、声帯を震わせて「声を出している」と意識は殆どない。力の入れ加減は、「呼吸で呼気を吐き出すついでに、ちょっと声を出してみた」感覚だ。

以前、騒がしい喫茶店で向かい合って話をしていた時、「こんな騒音の中でホントに聞こえてるんだろうか?」と俄かに不審に思って、
「私の声、聞こえてるの?」
と「口パクで」言ってみたら、おそるべし、
「聞こえるわよ?」
と返事が返った。嘘をおついなさいまし。聞こえるハズがない。私は声を出してない。
彼女はなんですか?唇を読んだのですか?

ともかく、喋るのに全然力を使ってない。それで長いこと喋っても疲れないのかもしれないな。
アメリカンやチャイニーズが喋ってるのを見ると、あの言語はエライ疲れそうだ。身振り手振りも激しいが、口も大きく開けてやたら開いたり閉じたりしてるきがする。英語が得意で、上手に喋る人を見ると、声からして英語声に変わるきがするのよな。平常の日本語の喋り方では、英語は発音できんのではなかろうか。
大体、一音出すのに、「下唇を軽く噛むようにして弾く」だの「舌先を前歯裏側の付け根あたりに軽く当てて舌全体を丸め…」だのと、やたら面倒くさい。
たいぎぃがぁ〜?(注:面倒くさいでしょ?といった意味の方言)

「ふわふわしてる」等と言う某は、確かに、私よりもっとハッキリした、切れ味のある声をしているかもしれない。咽喉と口に余計力が入ってるんだな。それで喋るのをしきりに面倒くさがり、ほんの少し喋っただけで
「あー…!今日は沢山喋ったから口が疲れたわあー!フぅー!(溜息)」
と、なるのかもしれない(苦笑)

しかし私に言わせれば、「会話」ってのは自分の考えを順番に喋る事なんじゃ。私だけ喋ってたら私がアホみたいじゃないの!もっと喋らんかい!と頭に来ることもある。私は自分だけ喋りたい時は、電柱のところに行くだけの分別はあるつもりだ(電柱に向って喋るのは、ひょっとすると分別がないかもしれない)

「ちょっと聞いて!ここがすごく面白いのよー」と本を読み上げてると、読み聞かせている事を忘れる。
「あなた、本を読んでくれてるうちに、自分が読み始めるわよね」
恥ずかしながらそのとおりだ。だって、少なくとも「自分が」面白くて読み聞かせてるんだよ?読んでたら面白くて我を忘れるに決まってるじゃないか。
「何故に自分はわざわざと声を出して読んでいるのだろう?シンドイ。ノロイ。黙読したい」
と、ムラムラ思い始める。それで、
「…まあ、とにかく、こういう感じで凄く面白いのよ!それじゃあ、私は続きは読むので、また今度」
と電話切ったりして、何しに電話したのか不明になるわけだわね。
さもなくば、電話してるのに、途中から無言になり、私は本を読んでしまい、ひまな人様はテレビ見たりしている事が…。耳にあてている受話器になんの意味があるんだろう?という深遠な疑いにやがて気付く。
「いかん!私ら何も喋ってないよ!何か喋らなければ!なんか喋って!」
「んー、なんかって言われてもねえ」
「…切ろうか?」
「そうね」

ちょうど、喋ったり書いたりする時といっしょだ。
喋ったり書いてるうちに、自分が考え始めてしまい、「会話をする」事に神経を集中させてないと、途中からひたすら一人で
「と思うんだけど、でもこうも思うし、だけどああも思うよな。こうだと思ったけど、ひょっとするとこうかもしれなかったよな。前にこういう話を聞いたことがあるんだけど、それってその場合はさ…」
等と延々とブツブツブツブツブツブツ言い始め、とうとうと喋り捲ったあげく、どうどう巡りになって行き詰まったところで、ふと我に返り、そういえば聞いてる人がいた事を思い出し(←惨殺。独言女王)
「お姐さんはどう思う?」
と、やっと聞いた頃には、人様はスッカリ厭きていて、テレビなど見ていて
「え?何が?」
になるのだ(苦笑)
「全然聞いてなかったのね?」
「うん、聞き流してた」
「いいよ別に、たいした事話してないから。それで、なんかテレビで面白いのやってる?今何を見てるの?」
「んー、今はねー」
↑状態。これを繰り返してきたきがする。

せっかく電話してても、素晴らしく会話にならない。こんなに会話にならなくて良いかしら?ってぐらいだ(よくないだろう)
悪癖よな。ちゃんと自分の考えをスッキリまとめてから、三百字以内とかで喋りましょう。

…と、思うけど、そう簡単にはまとまらんのよ!だしょ!?
「全然まとまってない。結論はいずこ?な感じ」には、まとまるんだけど。
しょうがないので、普段はおよそ博打な感じだ。
「とりあず、これで行く。俺は全財産をこの馬に賭ける!」
そんな感じだ。


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