非日記
DiaryINDEX|past|will
ドビーは原作より可愛かった。ゴブリンみたい。あの耳が良いわ。
映画館に行くと(別の)映画を見たくなって困る。 CMが。 とりあえず、向こうではもう<二つの塔>が上映されてるんよな。 「こんなシーン知らない…ずっと先の話が前に来てるのかしら?」と意識を飛ばして記憶をサーチしていて、ふと我に返ったら、画面に…。 エルロンドとアラゴルンが超真剣な顔して向かい合って立っていた。 そして唐突に えるろんど卿があらごるんに言いました。
「別れてくれ」
この、気を抜いてると、ナチュラルに凄い誤解ができるCMは一見の価値有りだった。見れて良かったよ。
もともと前回「旅の仲間」終了後の予告で、原作なら出るはずのないアルウェンが超絶美麗な感じにババーンと出てて、しかも舞踏会シーン(違う。戦ってなかった?)を見たた時から 「次はさらにメロドラマなのかも…。そうよね、原作でも、好意を全面に押し出してくる、これを一番好きになったら自分ラブラブ凄く幸せになれるかも…と誰でもつい期待してしまうような良い子と、人の目でみたら冷淡で淡白で冷静すぎる感じが無きにしもあらずの、仮に一緒になれても間違いなく一生負い目と後悔を振り払いながら愛さねばならんような激烈面倒くさげなのを堂堂と天秤にかけて、我が身の心の比重と選択を猛烈に悔しがり、人目もはばからず熱烈に惜しんでたわね…。きっとそこを膨らませた二時のメロドラマだよ」 という先入観があったものだから、余計ナチュラルにね…。 でも予告編は先入観を裏切られて、相手が…相手が違う。すげー画面の切り方。 くぅ、笑い死にしそう…。 ヘルプ…へるぷみー。 ハリー本編を見る前からこんなに楽しませてくれるなんて、映画って本当に良いものですネ! あんまり楽しかったので、余計なツッコミとアテレコをして遊ぶ為(例:「人間とエルフの同盟関係は終りだ。私は妻子を捨てられぬ。私とは別れてくれ」等)、次の上映時間が始るまで予告編見る為だけに粘って待ったほど。
事前にそんな調子だった私の脳は、今回タイヘンなアヤマチを犯しました。 また例によって、アホがする誤訳をしてしまったのです。 ドラ子を追い駆けるハリー。ドラ子が振り向いてニッコリ(注:現実はニヤリ)ハリーに言います。
「アタシを捕まえて☆」
奮起するハリー。
気持ち:「…まッ、まる、まるふぉーいっ?!」 激情の椅子、もとい、劇場の椅子でぶるぶるする私。
だって、だってね?! 「Catch me!」 って、それだけが耳に飛び込んだんだ!仕方ないだろう! なんかその手前で「will you」だか聞こえたような気も儚くするので、実際は「貴様に追いつけるかなぁ?(挑発)」だったんだと思われるが…。 でも「キャッチ ミー」って、「キャッチ ミー」って言った!
その一瞬が為、私の中で延々とフラフラしていたドラコの立場は「ドラ子」になりました。 家臣は引き連れても心は満たされない女王様だったんだ! 心メモ帳に自動的に書き書き… 「<ドラ子、受>…っと、これで良し」
我が脳ながら、危険な事はやめて! 私、上は天井知らずだけど、下限はバッチリあるんよ。地面に穿たれたキャニオンが。昔から、年齢が低いのは個人的趣味の問題でちょっと萌えないのよ…(苦笑)倫理的とか道徳的にどうのでなく。 「どうこうしたい」と思わんのよな(年齢に関係なく思うなよ)。 だから別に、この先は無いんだが、ただ…、ドラ子は受だね。 もう決めたけん。今度から何処を読んでも、「ドラ子は可愛いわねえ」になったけん。さよなら。
特筆すべき事はそれぐらいか。 もう、頭ん中が「キャッチ ミー」にキャッチされてしまい。
ハグリッドは相変わらず、映画版では私のムカつく要素が抹消されていて影が薄い。そりゃ、エピソード的にはイッショよ、確かに。ただ何と言うか、私的に「こういう人」という、(原作のハグリッドにはあった。というより、ハグリッドだけに妙に濃くあった)人間味のリアリティが足りないのよな。 私には、原作でも、良い事にも悪い事にも殆ど現実味を感じられない。何故かはわからないけれど。 なんか典型的とも言える不幸が設定に羅列してあるわりには、引きずり込まれ、胸に迫るほど濃くないのんよ。児童書だし、そうしたんだろうけど。あるいは、単に私に想像力が足りないのかもしれない。 ただ、何故か殆ど胸に迫ってこない中で、ハグリッドだけが異常にリアルに感じられる瞬間がある。あった。時々、不思議とね。
全く同じエピソードだのに、映画ではそれを全く感じない。それが不思議だ。 原作のハグリッドにあって、映画のハグリッドにないのはなんだろう? どこをどう削った所為で、原作のあの部分の見た目が映画での見た目になってるんだろう。それは、意図的なものなんだろうか。 それとも単に、私がひねくれて、瞳が淀んじまってるのかしら(苦笑)
というわけで、ハグリッドはちょっくら横へおいておいて…(また遁走か)、 ハーマイオニーは、私が見た広告写真が悪かったんだ。 広告の写真は可愛くなかったが、映画は可愛いままで良かった。
|