非日記
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| 2003年01月07日(火) |
<秘密の部屋>読みました。 |
どうした私!?珍しく、はえーな! だいたいは、いつも十冊ぐらいは平行してチビチビ読んでるんだが(読書家なわけではなく、単に、子供の時みたいにはのめり込めなくて)、偶に一息に読むんだ。 その偶にが秘密の部屋にあたったらしい。 この前は、先月遊びに来た某嬢に貸してもらったアキフ・ピリンチの「猫達の聖夜」。あれ、かなり目くるめいた。面白かったわよ。 特に、気が触れて行くところの某の日記の記述は秀逸だった。妙に説得力とリアリティに富んでいて、下手なサスペンスやホラー小説よりずっと迫力があった。私的には、「リング」なんかよりずっとサスペンスフルだったよ。リングはちっとも怖くなかった覚えがあるんだが、ピリンチのあそこはちょっぴりゾクゾクっとしてよ? 「個人的に何を怖いと思うか」みたいなのもあるんかもしれないが。
例えば、私がハグリッドにむかつき、「いや別に嫌いじゃないよ」と懸命に言訳しつつも人の気も知らずに「でも、だってさあ」とやたらしつこく繰り返したようにだ。
ともかく、 それもこれも映画見て、「私、原作、面白かった気がしてきた」おかげです。 一巻より二巻の方が面白かった気がする。 相変わらずハグリッドにはさりげなく苛立ち。やっぱな。これがハグリッドだよ。うんうん。 やはり、ハグリッドが可哀想だったかどうかとハグリッドに苛立つかどうかは別の問題だよ。しかも先生、私、ハグリッド可哀想だったなんて読了後も木端も思わないようよ。何故かしら。彼は可哀想だったのか? ノン、先生。あれは正真正銘自業自得というのだ。例の如く、李下で冠を正し、瓜田で沓をなおしちゃったってわけよ。人生はいつもそういうもんなのよ、あははん。だから格言にまでなって、若人に注意を喚起するってわけなんだが、それでもその格言が辞書から消えないってのは、どうしてもツイウッカリその轍を踏むって事なのよ。 十年ぐらい生きてると、加害者としても被害者としても身に覚えが出てきて、「昔の人は良い事言うねえ」って唸るようになるって寸法だ。
ハグリッドにこめかみがヒクつくのは、ちょうど男の趣味が最悪な女、もしくは女の趣味が最悪な男を親友にもってしまったような怒りで、私としては当然の苛立ちと思うね。 毎度酒によっては殴られてるドメスティックバイオレンスな伴侶をもった妻もしくは夫の避難所になり、呻き声と泣き言を聞かされながら、家庭裁判所や相談所に行けというに、そうすると必ず「でも彼(彼女)、優しいところもある」等と泣きつかれ、「そんな事はこの際どうでもエエんじゃ!バカタレが!誰が人間性の話をしとるか!?問題が現実にあるだろうが!」と血管きれる三秒前、カウントダウン中な感じよ。
だからしぶとく言うんだよ、別にハグリッドが嫌いなわけじゃないって(苦笑) 単にムラムラっとムカついちまって、思わずケリを入れてサンドバックにして冷たい眼差しで見下ろしたくなる瞬間を気合で堪えねばならない時がいかんともし難くあるってわけなのよ。 「ハグリッドをピンヒールで踏みたいのを気合で堪えてるのが人間の心だ」と死ぬまで言い張る所存だ。いっそ「断固踏む!」と意気込んだ方が人間味あふるる評価が下されるのではないかと疑われるが、ある視点から見ればそうとも、ハグリッドはつまり人間味溢れて純真で可愛いってわけよな。 私としては、だから問題なんよ。
> 昨日は水道が凍る。だがこんな事もあろうかと、前日にはちゃんと鍋に水を溜めておいたので顔は洗えた。なんでこんな「わりとどうでも良い」事には、やたら目端が利くかな?(苦笑) 本日は七草粥をつくる。旨い。 さあて、二巻も読んだ事だし、いつ映画に行こうかね。らんらん。 チラシを見たところでは、ハーマイオニーがそこはかとなくケバくなっていた気がするんだが、気の所為だろうか。賢者の石の時は、とても可愛いかったけど。
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