非日記
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2002年11月13日(水) 星の・・・

星のカービィだったか言うアニメがあって、丸いピンクの奴が食って闘うヒーローものだ。「これなんだろう?」と第一回だけ真面目に見たことがある。画面的には、トムとジェリーみたいな雰囲気だ。
悪?と戦うヒーローとして誕生したカービィなのだが、さる事故で、成熟しない幼児(?)のまま目覚めてしまい(完成形になるま宇宙を漂いながら成熟しつつ寝てるはずだった)、おっちゃけた惑星ののどかな国に居座って、そのまま闘うはめになってしまってるのだ。
成人(?)して目覚めれば物凄く強いはずだったのだが、幼児なので、バキュームのようになんでも丸呑みして食って闘うのだ。しかも頭は丸い、…じゃない悪い。
だって知能も経験もナッシング・ゼロからスタートだ。
確かそんな感じ。
ジャイアンのような領主が通販で魔物とかを取り寄せてしまって、それと戦ってた。

私は似たような丸くて青い騎士が好きだったんだけどね。第一話で彼がその秘密を教えてくれたのだ。代理人だか何かだったらしい。「こんな状態で目覚めてしまうとは、なんてことだ!」とか言って(笑)
声が良くて渋くてカッコイイの。ボールみたいに丸いんだけど。もう出て来てないのかな?

テレビをふと付けたら、やっていた。
今日は実に面白かった!すごかったよ、今日は!目が眩んだ。

ボス羊「しょせん羊は羊か…」
ボス羊「羊には羊の幸せがある」
ヒロインの少女「でもあなたは、その鎖を断ちきったのよ」
ボス羊「だがもう後戻りはできない。オレは狼として生きる」
ヒロインの少女「また旅に出るの?」
ボス羊「オレは自由に生きる。いつか、また会おう、カービィ」

ちょっと先生!スゴイと思いません!?
狼として生きる羊!
アオーンとか咆えながら走っていった。

職業選択(?)の自由もこれに極まれりだ。思わず感動した。よかったよ、今日の脚本、てゆうかテーマが。すばらしかった。
「そういえば、来年は羊年か…」等と思ってしまった。タイムリーでもある。

昔ちょっぴり考えたことがあるんだ。
「何故、草食動物はどれほど餓えても仲間を食わんのだろう?死体すら食わない」
草原の干ばつで、飢え干上がって、点々と倒れてる動物の死体と、その間をよろよろすすむ草食動物を見ながら、めっちゃ不思議に思ったことがある。
聞いたところでは、草食動物だからといって、けしてタンパクを消化する機能が全く無いというわけでもないのだ。消化器系には、雑食か肉食であった頃の名残があるらしい。

少なくとも、例えばこれが人間なら、たとえ消化ができなくても、それを知っていても知らんくても、とりあえず食うだろう?食うだろう、きっと(苦笑)
サンジさんとミツアミ髭の親分ではないが、だって死にかけてるんよ?
「すまない」とか思っても、吐いても食うだよ。
いっそ、「君を食って嘔吐するわけにはいかん!旨いと思わねば!」と思うかもしれん。
「こんな味だったか、おまえは…」ってよく噛み締めて思わず味わうだよ、きっと。
いよいよ危ないとなったら、「僕が先に死んだら食って良いから、君が先に死んだら食っても良い?僕、我慢できない感じになってきちゃったんだけど…」って聞いちゃうかもしれないだよ。
しかもOKが出たら、「顎を動かす力が残ってるうちに、どっちか先に死んだら僥倖だな。せっかく互いにOKを出してるんだし」と思っちゃうかもしれないよ。

何か映画。
吹雪に閉ざされた山の上で人々が次々と餓えて死にかけてるか何からしい。
「その時、神から与えられた食物が!」
…とかなんとかアオリがついていて、皆の喜びに満ち溢れ感動しきった笑顔がパッケージにのってたのだ。
見た瞬間に、
「神から与えられた食物?そりゃ人間だな。決まってるよ」と決め付けたんだが。事実はどうであったろう?

ともかくも、だが共食いをさせた草食動物は、何故か狂牛病になってみたりしたのだ。それを肉と知らずに食わされていたにもかかわらずだ。
実にミステリー。
そして、もう一つ。
もし、群れなしていきる草食動物が肉を一度でも食んだなら、そうして生きる事ができたなら、だがその一頭はもう二度と群れには戻れないのではないか?って事だ。昨日までの仲間が食い物に見えるんならな。
現実的にはそんな事はまず無いわけだが。だが、この何千年もの間で、一度も、ただの一頭にすら、おこらなかったのだろうか?それはそれで不思議だ。人間の目で見れば一種異常にも感じる。
それともそれは、例えば永遠にゼロはゼロである数学のように、異端の無い世界なのだろうか。だがそれならば何故、雑食動物が環境によって偏食動物になるなんて事がおこりうるというんだろう?

…すみわけのルールなのだろうか?
肉食「僕は君を食べる。君は草を食べる。OK?」
草食「OK。それで行こう。僕は頑張って草を探し、君からは逃げることにするよ。じゃあな」
肉食「おう。だがまたすぐに会おう」
草食「二度と会いたくねえな」
肉食「そう言うなよ、冷たいな。俺に餓えて死ねってか?」
草食「冷たいのは誰だ。俺に死ねってや?」
肉食「幸運を祈る」
草食「グッドラック、お互いにな」
…人知ではありえん。道徳的にはなおさら。

何故草食動物は肉を食わないのかをどう考えるか、オヤジさんに聞いてみた事がある。
消化不良をおこすとか、本能がどうとか、それを食べ物として認識する知性が無いとか色々理由は考えられてるが、「僕はもっと本質的な理由は違うような気がする。もっと何か科学的とは別の、我々人間にはまだわからない理由があるような気が…」等とブツブツ言い沿えていた。

彼はアア見えて、ひどくロマンチストなのだ。その昔私が読んだところでは、奴のパーソナルナンバーはノイン。賢者や隠者、学者や魔術師に多い、高い精神への到達を司る数だそうで。ついでに乙女座の、合い言葉は「くだらん」だ(笑)


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