あおい世界
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2015年10月23日(金) 本■M1とカルテとラプラスと東京。

池井戸潤さんの 『M1』。
このところ読んでいた銀行ストーリーとは別物で、
ある教師が女子生徒の親の会社の危機を、
放っておけなくなり、関与していくという長編ものでした。
教師は元商社マンで金融にも長けているので、
銀行の取引云々に関しては、池井戸さんらしさが出ていますが、
架空通貨に侵されている町、人、企業の恐ろしさを感じました。


夏川草介さんの 『神様のカルテ0』。
昨年、シリーズの1〜3まで読んでとても良かったので、
0も楽しみにしていました。
これは、数字の順番通り、1の前の内容で、
さらにはスピンオフ的な4話がおさまっていました。
相変わらず静かで、お行儀のいい世界にホッとできました。


予約してからずいぶん待たされた、
東野圭吾さんの新作 『ラプラスの魔女』。
誰が主役でもいいような配役の小説でした。
前々から思っていましたが、
東野さんって理数系も際立って詳しいですよねぇ。
でも理数系が超苦手のあたしが面白いと思える展開。
今後も楽しみです。


恩田陸さんも新作 『EPITAPH東京』。
長編ストーリーではありますが、たくさんの章に分けられています。
主人公は筆者K。
恩田さん自身のエッセイなのかなとも思いましたが、
分野的には物語みたいです。
EPITAPH(エピタフ)とは墓碑銘ということらしく、
筆者Kが 『EPITAPH東京』 という長編戯曲を創作している中で、
試行錯誤したり、友人B子や知人吉屋とのやりとりが描かれていました。
途中吉屋の目線で書かれているものがあったり、
戯曲の台本があったりですが、
最後の最後、恩田さんのエッセイであろう部分は、
東日本大震災のことが書かれてありました。
そうだ、そういえば、恩田さんは仙台出身だったんだと思い出しました。


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