あおい世界
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| 2013年02月04日(月) |
本■ゾウと博士と国境。 |
このところ、ドンパチとか、残忍な殺人だのの小説が続く中、 今回の本は、すとんと心の隙間に入り込んで温めてくれるような、 そんな柔らかく優しくも切ないファンタジーな内容でした。
西加奈子さんの 『きいろいゾウ』。 2006年の作品ですが、 宮崎あおいさんと向井理さんが夫婦役で映画化されたと知り、 近々上映されるのを前に先に読みました。 まだ予約もそんなに混む前だったので、先駆けられて良かった♪ ホント、ムコさんとツマさん、可愛くって儚げで、 でも強くもあり、逞しくもある。 そんな理想の二人でした。 いいことばかりじゃないし、お互いに秘密の過去があったり、 お互いの人間関係があったり、それぞれの思いや考え方があったりするけれど、 この二人はいつも思い合っているように感じました。 田舎暮らしとかご近所付き合いとか、はたまた登校拒否児とかDVとか、 密かにいろんな問題も組み込まれていて奥が深いなぁと思いました。 あたしは、こういう物語が好き。
次に、2004年の作品で、 第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞し、 2006年には寺尾聰さんが主演で映画化された、 小川洋子さんの 『博士の愛した数式』。 作品を知ってはいましたが、映画もまともには見たことがありません。 今回、図書館の棚で手招きされたので読んでみました。 『きいろいゾウ』 同様、心にすっと馴染む、優しい物語でした。 80分しか記憶が持たない記憶障害者とどう接するのか、 お手伝いさん役の深津絵里さんを想像し、 彼女の息子であるルートが博士を思いやる姿に感銘しました。 切なくも儚くも愛に満たされていて、 それは涙してしまうほどの温かいもので溢れていました。 ぜひ、映画化されたものも観てみたくなりました。
最後は、またまた誉田哲也さんの作品で 『国境事変』。 前回読んだ 『ジウ三部作』 に登場した東刑事が活躍するスピンオフ作品でした。 警察と公安の立ち位置の違いとか、 今も実社会で問題になっている北朝鮮のこととか、 真面目で根の深い事件が軸になっていました。
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