sasakiの日記
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2002年10月08日(火) 雨の日の想い出

 
 目覚めの朝は  降り続く
 6月の雨の中  
 今日は何から  やりはじめようと
 思ううちに 夢の中

 雨音縫って  聞こえてくる
 想い出のセレナーデ
 迎える夜など  ありもしない僕に
 たちの悪い  冗談だった

 濡れたコート  脱ぎ捨てて
 僕のベッドに もぐりこむ 
 今ではもう  懐かしい人になった
 あなた お元気ですか?


 雨の日は好きなんだけど、僕は傘を持っていない。
 昔からものを持って歩くのが好きじゃなく、傘だって例外じゃない。
 街中で雨にあったってそれほど困ることはなく、適当にビルの軒先を渡り歩き、目的地の途中に地下街ががあればそこに潜り込み、どうしてもやむ負えなく雨に濡れなければならなかったらひたすら走れば済む。
 雨が降ることを予想して沢山の人が傘を持っている。勿論、雨が降る日に傘を差している人が全然いないというのも変なんだけど、それにしても世間は用意周到だ。雨に濡れる乗ってそんなにイヤなことなんだろうか?傘が要るほどの土砂降りというのにもそんなに頻繁にあったりしないのに人は律儀に傘を差す。
 以前、すごくカッコウイイ傘を誕生日のプレゼントに貰ったことがあった。ジェームスボンドが持っていそうなまっすぐな黒い傘で、雨が降っていないときはバトントワリングができそうにまっすぐだった。あまりかっこういいからその時は僕も必ず雨降りの日は傘を持って街に出た。
 《濡れたコート脱ぎ捨てて僕のベッドに潜り込む》というのは結構すごい。このままだとことのほか情熱的なシーンが予想されるけど、もう少し穏やかな気持ちで聞いて貰えれば有り難い。
 僕はこのとき幾つだったんだろう?
 《陽差しの中、木漏れ日の中、緑の風が口に触れる》、この日のことは今でも覚えている。公園でボンヤリ寝そべって日の光を見ていたら、まつげに太陽が輝いていた。
 雨だろうが、天気だろうがこれはハッピーソングだ。


sasaki