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文章教室では、作品集19号のゲラを受け取ってきた。 校正作業は各自、ということになったため、 これからしばらく「1日1回、読む」ことを 自分に課すことにした。 音読が望ましいけれども、無理すると続かないので、 黙読する日があっても可、ってことで。
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平均律のフーガ攻略は、カタツムリほどの歩みである。
テーマのモチーフが、折り重なるようにスタートする。
「かえるのうた」の輪唱(カノン)がわかりやすいかも。
「かえるのうたが きこえてくるよ」まで聞いて 「かえるのうたが・・・」と追いかけるパターン。 間違いにくい、初心者向け。
「かえるのうたが」まで聞いたら 「かえるのうたが」とかぶせるパターン。 これも、あるある。
「かえるの」ときたら、「うたが」にかぶせて、 Bグループが「かえるの」と入り、 さらにCグループがBの「うたが」にかぶせて「かえるの」と続ける。 これは上級編だろう。
さらに難しくなるのが、 「かえ」ですかさず「かえ」と追いかけ、 歌いだしの「かえ」「かえ」「かえ」「かえ」 ばかりが聞こえてきちゃうタイプ。 釣られずにいることは至難の業で、 なんなら、耳をふさいで他パートを聴かないようにしないと、 最後まで歌いきることすら難しいかもしれない。
バッハに話を戻すと、このフーガがまさにそれ。 3声なので、3人の人が「ラーレーぇミレド」と歌い出す。 そのタイミングが、「ラー」「ラー」「ラー」となり、 同じ「ラ」で始まる、完全なカノンになっている。
こうして、「ひとふし」を歌いきらないうちに それそれそれっと畳みかけ、緊張感を醸し出す、 これがストレット(ストレッタ)というわけで、 とーっても難しくて、私が3人いないと弾けないっぽい。
とりあえず、キース・ジャレットを聴きまくって、 作戦を練ることにする(しかない)
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