Diary
ちか



 長年の夢

今日、イツァーク・パールマンのリサイタルに一人で行ってきた。昨年8月にチケットを買って5ヶ月。待った甲斐があった。
中学の時にパールマンのCDを買い、その表現力に魅了されて早や15年。やっと本物に会うことができた。

今日演奏されたのは私の知らない曲が多かったけれど、バッハ、フォーレともに素晴らしかった。クライスラーの小曲の演奏が始まると、知っている曲が多く、その音色に体が震えた。

パールマンは足が不自由で、舞台ではイスに座って演奏する。登場と退場にも結構時間を要していたが、ひとたびバイオリンを手に持つと、そこから紡ぎ出される音の一つ一つは心に直接響いてくる。
音色に引き込まれて、ふっと気を失いそうな感覚に陥るのだ。高音域、トリルを含め全てが一つの芸術になっていた。

パールマンも素晴らしかったが、今日の伴奏者の演奏も最高だった。パールマンと息もピッタリで、彼のバイオリンを際立たせる力を持った演奏だった。

今回は席が前から7列目と、運にも恵まれていたと思う。15.000円は高かったが、本当に行ってよかった。
またいつかパールマンの演奏を生で聴きたい。あと、叶う事ならばアシュケナージとアルゲリッチのピアノもいつか聴いてみたい。

2006年01月15日(日)
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