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■ ラララ・ランボー
弊社の情勢がなかなか厳しく、紆余曲折を辿っている。パパの立場も色々とぶれる。そして、とうとう社長が昨日から洩らしていた辞職を実現化してしまい退職願をＨＱに出してしまいました。ますます混沌としてきそうです。周りの上司も驚きましたが、もうこれはいたし方ない。来週の月曜日もゆっくり休んでください、ということで流れに身を任せることにしたようです。個人的には不可能と思われるミッションを自分で決めたわけではなくＨＱが選択した人員でブレイクイーブンにしろというのは余程のプレッシャーであり、全てのトラブルの矢面に立つのは目に見えています。だから、社長の判断は致し方ないものなのです。
弊社も少数精鋭部隊による経営存続（日本からは撤退しない）というイオージマ状態になってしまったわけですが、なんか、それがタイミング的にかぶるなーと思い、ランボーシリーズ第四作である「ジョン・ランボー（邦題だと、最後の戦場）」と「ＴＳＣＣ、２」を借りる。かなり、ランボー４はグロテスクだという前情報は聞いていたので奥さんは観ないだろうと思い、夜中、見た。
すごく驚いたのが、それまでは一人だけの軍隊（ランボーの第一作「First Brood」の文庫本の日本語題名。「First brood」には「誰が先に手を出したのか？」という劇中の前半の川のシーンのブライアン・デネヒーとの会話と密接な意味がある）だったランボーが（２でも３でも女性や子供の現地のガイドは居たが戦力的支援は皆無に近かった。３のラストのタリバンは置いといて）組織化された傭兵を指揮するまでの下りと、敵地潜入の際の統率の辺りは、驚愕とともに驚くエッセンスであった。特に予想通りだったがＭ８２対物狙撃銃（よく持って走れるな）を持ったスクール・ボーイがかなり目立つキーパースンであることも引き立てた。しかし、スタローン、めちゃくちゃジャングルのなか、走りまくってたなあ。個人的にベストシーンは後半の５０口径重機関銃を打ちまくり、弾倉を換装するくだり、手に汗握った。上手い。スタローン、作りが上手すぎる。しかし、ミャンマーは酷いね。とても現代、同じ時間に遠い場所であんなことが行われているとは信じられない（冒頭の暴動では日本人カメラマンが銃殺されたことでも有名）スタローンの政治情勢の先見の明はすごく良い。１は深刻な反戦映画であったし、２ではＭＩＡ（Missing in action 戦闘不明者)問題に焦点を当て、ベトナム戦争時からの捕虜救出という大仕事。３では当時、ソ連介入により深刻になったアフガニスタンに参戦しタリバンと共に戦う（後にアフガン戦争では皮肉な形になったが）とにかく、総合的に良い映画だった。ロッキーの脚本を書いたスタローンはやはり、叙事詩的な詩人だなと思いました。
しかし、冷静に考えてみると１の敵は警察と組織化された州兵。２は完全に組織化された軍隊。３に至っては組織化されまくったソ連の基地という難易度上がりまくりに対し、今回はアフリカのソマリアのカート並みに薬物にまみれた無法集団的な軍隊で敵としては楽であったろう。数は多かったがカレン反乱軍が出てくるくだりは安堵した。カレン反乱軍は日本人の義勇兵も参加したほど組織化された軍隊でもある。
しかし、「俺達のような仕事がここにある。ムダに生きるか、なにかのために死ぬか？」って弓矢引かれて言われちゃ、怖いよ、ランボー。俺はムダに生きて活路や進路を見つけたいなあ（爆笑）しかし、今回、コンポジット・ボウの爆裂矢のオマージュシーンもあったりと（田んぼの地雷を使った）かなり良い場面が多かった。映画を観に行った悪友が「対人地雷がすげえんすよ、対人地雷が！見たことのないすごい対人地雷が出てくるんすよ！」ってうるさかったけど、ただのクレイモアで不発弾（トールボーイ）を誘爆させただけじゃねーか（涙）なんか「ＭＩ３」んときも「攻撃機が橋を攻撃して、スレスレに飛んでトムがふっとぶんすよ！すごいっす！」と聞いたので見てみたらＵＡＶ（無人誘導攻撃機プレデター）じゃねーか。
しかし、今回、１８禁に近いくらい殺しまくりでした。ちなみに１はランボーが直接的に殺した人間の数は意外にもゼロなんです。それに比べると、すげー殺しまくりで怖かった。とはいえ、３の怒りのアフガンは全１０１分の本編で１０８人の死者が出る最も暴力的な映画としてギネスブックに登録されている（汗）
さて、パパはこういう少数精鋭による奇襲、襲撃、撤退関係に萌える性格でして、他にも様々なこの手の映画が多い。これらの考察は異常に長い文章になるのでネタの無い日に別記しておくことにする（爆笑）〇九年二月十三日に。
2009年02月06日(金)
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