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2009年06月19日(金) リニア / 私がトヨタを嫌いな理由 / XPは快適です

リニア中央新幹線計画が、長野を通るルートで揉めているようです。

2025年までに開通を目指すJR東海は、リニアの特徴である速度を最大限に生かすため、出来るだけ直線で結ぶルートを計画したのですが、県南部だけをかすめるように通る長野県が、飯田市だけではなく、諏訪周辺を通るルートにして欲しいと要望したことが発端のようです。

島根の友達に「議員召集がかかって一斉に地元を出発した時、一番最後につくのは島根県だ」と聞かされたことがあります。だからこそ、島根はもっと開発されるべきだと言う話です。そんな話を長野県の岡谷市に住む友人に話したところ、「それは島根だけの問題ではない。東京に近いように見える長野県も、かなり不便を被っているのだ」と力説していました。そんな考え方があるとすれば、長野県に新幹線が誘致されるなら、もっと多くの場所を通って長野県の産業基盤、観光に役立って欲しいと望むのは分かる気もします。

しかし、第三者の目で見れば、議員やどこか地方の圧力で本来の目的である利便性が損なわれるのは勘弁して欲しいと思います。なにも大阪と東京を結ぶだけが鉄路の目的ではないというかも知れませんが、このリニアについては、東京と大阪を如何に短時間で結ぶかが売り文句である訳です。「ちょっと諏訪方面に寄り道したって7分程度のロスでしかない」ではなく、「7分もロスをする」なのです。

直線ルートでは286kmで40分。伊那谷ルートが346kmで47分、木曽谷ルートが334キロで46分だそうで(link)、飛行機で羽田から伊丹又は関空へ行って、そこから列車で目的地に梅田にたどり着く時間と比べ、如何に差をつけるかが、この新幹線を作る意味になるのではないでしょうか。

長野県は駅もなく通過されるだけというならまだしも、飯田に駅は出来るのですから、そこから県内に観光客を誘致したり、ビジネスのための利便を図るのは県の仕事でしょう。幹線とローカル線の役割をきちんと理解して、それぞれを切り分けなければ、全てが駄目になると思いますが、その辺り、長野県の役人は考えているのかが甚だ疑問です。

もしかしたら、この直線ルートにもどこかの議員の息がかかっているのかも知れません。しかし、A〜C案を見る限り、一番まともなのはC案の直線ルートだと思います。また迂回ルートを推す、地元地域の市長の中には「費用は殆ど変わらない」とか、「その費用はJRが負担すべき」と、ふざけたことを言う人もいらっしゃるようです(link)。どうか、頭を冷静に保って考えて欲しいものです。少なくとも東京から大阪(逆も)に向かう人達の中で、わざわざ諏訪や伊那に寄るために7分もの時間を余分に掛けさせられ、更にその工事にかかった余分な費用を運賃に上乗せされて「ま、それでも仕方ないよね」なんて言う人は多くはないでしょう。ルートを迂回させるなら、余分にかかる費用は県が負担するべきです。それを回収する見込みがあるかどうかを検討してからごねるのが正解じゃないでしょうかね。人様のふんどしで相撲は取るべきじゃございませんね。


私がトヨタを嫌いな理由

全国交通事故遺族の会のメンバーが、トヨタの株主となって、ドライブレコーダを前者に標準装備するよう経営陣に訴えることにしたそうです。

事故記録装置「全トヨタ車に」 遺族、株主になり直訴へ
 全国交通事故遺族の会(東京都中央区)のメンバーが、トヨタ自動車の株主になって23日の株主総会に出席し、全車に「ドライブレコーダー」を標準搭載するよう経営陣に訴えることを決めた。レコーダーは交通事故の前後の様子を映像で記録し、原因究明に役立てられる。

 同会が18日、国土交通省で記者会見して明らかにした。

 レコーダーは、事故の衝撃などに反応してフロントガラス越しに小型カメラで事故の前後の映像を記録する装置。同省によると、原因の分析に有効なうえ、運転手の安全意識の向上にもつながるとして、タクシーやトラック業界で広まりつつある。だが標準的なタイプで1台5万円前後するため、自家用車ではあまり普及していない。

 大切な家族を亡くした遺族にとって、事故の真相究明は切なる願い。そこで同会では、「メーカーがやる気になってくれれば」と、今年春にメンバー17人がトヨタの株を取得。うち7人が株主として総会に出席して経営トップに直訴することにした。同会理事の片瀬邦博さん(66)は「業界に大きな影響力を持つトヨタに率先して取り組んでもらいたい」と話している。

 トヨタの広報担当者は「安全性の向上は最も重要な課題。装置の標準装備は価格に関係するので、利用者の声を聞きながら検討していきたい」としている。
(2009年6月19日9時9分) asahi.comより引用


世界一となったトヨタ自動車ですが、私の目にはトヨタが世界をリードしているイメージはありません。他社が作った自動車をリファインする技術がうまいのは分かりますが、その時々で客に媚びる自動車を素早く作って送り出している感じが否めません。

安全基準にしても、自動車を作るコンセプトにしても、うわべはきれいに取り繕っていますが、ピンと張った一本の筋というものが全然見えてきません。

例えばテレビなどでは、プリウスを大々的に取り上げていますが、F1でのハイブリッドシステムであるKERS…ここにトヨタの名前が出てこないのはなぜでしょう。全体の流れとして、KERSは時期尚早だったという事か、次々と採用をやめるチームが出てきて、今はマクラーレンとフェラーリのみとなってしまい、更にはフェラーリも来期は取りやめとアナウンスがあったようです。乗用車としてのハイブリッドシステムとKERSでは用途も違いますし、メリットはないのかも知れません。しかし、コンパクトなシステムで力を蓄えるためのシステム作りとして、自称ハイブリッドのリーダであり、世界一の巨人となったトヨタは、先陣を切って開発をする義務があるんじゃないのかなと私は思うのです。逆にKERSすら出来なくて、何がプリウスだよとも言える訳です。

閑話休題

さて、冒頭のニュースです。例えば飲酒運転によるトラックの暴走のもらい事故など、自分は安全運転をしていてももらってしまう事故が多発しています。そんな中でドライブレコーダは注目されるべき装置であり、簡単に改ざんできないよう、飛行機に搭載されるフライトレコーダのような装置となれば、かなり事故の検証に役立つでしょう。更に映像だけではなく、室内のアルコール濃度検出とか、会話の録音などもされるとすれば、例えば既に法律で禁止されているはずの電話に夢中となって起こした事故だったとか、飲酒運転が原因だとか、そんな事も分かる訳で、これは決してプライバシーの侵害とならないと思うのですよ。

で、そう言うような提案は、事故の遺族からの叫びとしてではなく、世界をリードする企業からの提案という形ででるべきものではないかと思うのです。しかし、トヨタにはそんな動きをする素振りさえありません。相撲の世界では横綱になったら、横綱らしい相撲を取れと言う命題があります。横綱なんだから、立ち会いで変わったりせず、相手をどっしり受け止めて相撲をしろと言うことです。私にはトヨタというメーカーは、どう見ても横綱には見えません。例えば高見盛のパフォーマンスのように、客が喜ぶことをするだけの小兵に見えるのです。車の造りはうまいですから、技能賞を常にもらう小結と言う所でしょうかね。

確かに私企業ですから、自社の儲けは大切でしょう。しかし、いつまでも小兵のような戦略しか立てられないのでは、メーカーとして如何なものだろうと思います。そして、私ごときにそう思わせてしまうところが、私がトヨタの車にだけは乗りたくないと言わせる理由なのです。

どうか「さすが、世界のトヨタだねぇ」と喜ばれる車作りのコンセプトを見せつけて欲しいものです。


XPは快適です

先日中断していたSONY VAIO Type PのXP化ですが、本日WindowsXPのDVDが届いたので、作業を実施してXP化しました。

結論から言えば、快適至極! 極楽気分です。

まだ、WindowsXPをインストールして、ウィルス対策としてAntiVir、WebブラウザとしてFirefoxをインストールした程度ですが、とにかく起動が速いです。Vistaの時は「本当に立ち上がるつもりがあるのか」と疑問になったものですし、起動後も「やる気ある? 落ちてる?」と常に「?」をもって接する必要がありましたけれど、XPでは今のところ快適そのものですよ。

まだ入れたばかりなので断言はできませんけれど、これは本当にやってよかったと思います。ま、私の場合、このパソコンでやろうとしているのは、ちょっとインターネットのページを見て、メールの送受信ができ、テキストの書き込みができればいいという程度ですから、多機能である必要なんかありません。何よりも速度重視の人は、これにて救われるんじゃないでしょうかねぇ。



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