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2006年06月21日(水) ID流出 / 水遺体?(17:34追記) / つらつら / サッカーの事

NTTカードソリューションは、インターネット上での決済に使える電子マネー「ネットキャッシュ」のID番号81,105個が流出したと発表しました。ID番号を管理するサーバに外部から不正にアクセスがあって、データをダウンロードされており、客から残額が足りないなどの苦情があって初めて異変に気付いたのだそうです。

そういえば先日、KDDIでも顧客情報が400万県流出し、私の所へも「お詫び」のメールが届きました。
この中身は約400万件が連絡先メールアドレスが漏れ、約10万件が生年月日、約2.6万件が生年月日も漏れていたけれど、口座番号やパスワードについては漏れていないとの事です。メールアドレスについては、自身を連絡先メールアドレスに指定していた場合は漏れてしまったらしいですから、多分私のメールアドレス等は漏れてしまったのでしょうね。

この流出に対し、KDDIは

  • 「お詫びと報告」をメールにて行い
  • その中で「万全の体制を敷いていたと言い訳をし
  • 更に「今後は再発しないようにします」とおきまりの文句を言い
  • 改めて書面にて「お詫び状」を送付して幕引き
なのだそうです。要は「個人情報は大切に扱います」と言うのは「扱う気持ちがある」と言うだけの事で、それが盗まれてしまっても何ら責任も取らないし、対応も補償もしません。と言う事なんですね。多分、入会する時に同意したはずの規約の中にも、見事な文章で「預かった個人情報は大切に管理するけれど、万一漏れてしまっても責任は持たないからね」と言う言葉がちりばめられているはずです。個人情報を大切なデータだと考える頭があれば、これほど無責任な対応はないのですが、結局「個人情報」という概念は、欧米から下ってきた流行みたいに思われている節があるので、多分このKDDIでも「たかだか生年月日やメールアドレス位漏れたって大したことないじゃん」って思っているんじゃないでしょうかね。いや、KDDIだけではなく、結構多くの企業がそう思っていると思える節があります。そうでなければこれで幕引きにするはずがないですからね。

さて、35億歩くらい引いて、KDDIのデータ流出は実害が出にくいデータの流出だったとしましょう。それに比べ、今回のNTTカードソリューションのデータ流出は、流出したIDを持っている顧客のIDが実際に使われて被害が出ています。同社は既にシステム修正が終わり、顧客の被害は全額補償する」と言っていますが、使えるべきカードが使えなかった時の気まずさ、不安もそうですが、例えば「稀少な商品を手に入れられたと喜んで決済した時に残高不足で使えなかった為買う事が出来なかった」なんて事があったかも知れません。更に身に覚えのない請求が来た時の恐怖など、何をどのように補償するというのでしょう。
セキュリティに完璧はありませんから、外部から侵入を許してしまったというのは(どれだけまじめにセキュリティ対策をしていたかにもよりますが)ある意味仕方ないと言う部分があるかも知れません。しかし、1つのセキュリティを突破されたら、被害が出る情報を簡単に引き出せる構造、そして、客から苦情が来るまで外部から重要情報を引き出された事にも気付かないチェック機能の甘さというのは完全に人災だと言えるのではないでしょうか。

「どこまで」と言う線引きは個々人の責任の範疇ですが、「どれだけの大企業か」と「どれだけセキュリティにまじめに取り組んでいるか」は比例しません。兎に角個人情報を守る一番の方法は、個人情報を無闇に渡さない事です。「豪華賞品が当たる」という宣伝文句に夢を見て、貴重な個人情報をばらまくというのは一考の余地があるかも知れません(私は絶対にやりません)。


水遺体?

アメリカのウィスコンシン州で今年1月から行方不明になっていた日本人留学生が水死体で見つかったそうです。

関係者の方には大変申し訳ございませんが、私はこの留学生に何の関係もないので「ふ〜ん」で終わっちゃうニュースなんですけれど、asahi.comの見出し「日本人留学生、水遺体で発見 米マディソン市」の「「水遺体」と言う言葉に引っかかりました。
「水死体(すいしたい)」と言う言葉は知っていますが、「水遺体(すいいたい?)」…ATOKは変換してくれませんし、goo辞書で調べても「該当なし」です。この変な言葉は一般的なんでしょうかね。

goo辞書の国語辞典(三省堂提供「大辞林 第二版」)で「遺体」を調べてみると
(1)死んだ人のからだ。なきがら。遺骸。
「―を葬る」
〔「死体」に比べて人格性をこめていう〕
(2)父母の残してくれたからだ。自分の身体。
「父母の―といふことを忘るるが故なり/人情本・閑情末摘花」
なのだそうで、水死体より水遺体とすることで「死体より人格性をこめた」と言いたいのでしょうか。余りにも不適切な言葉のように思えます。



記事が12時過ぎに差し替えられたようで、「水遺体」という変な言葉はきれいさっぱり無くなってしまっています。証拠としてスクリーンショットでも撮って晒せば良かった…残念!(2006/06/21 17:34追記)


つらつら

今はコスタリカ対ポーランドを見ています。これが終わったら今日も少しお出かけ。出来れば午前中に終わらせたい。

友達が鞄を買いました。土屋鞄製造所の「plota(プロータ)シリーズ」の1つなのですが、皮革製なのに防水機能を有しているというもので、ネットでの通販なので写真でしか見ていないのが不安と言えば不安だったようです。しかし、届いてみたら革は柔らかくてさわり心地がとても良く、更に取って部分も持っていて幸せになる手触りなんだそうです。
外側は革ですからきちんと手入れをすれば10年でも使えるかも知れません。しかし、内装は布製なので、そこは果たして何年持つのでしょうか。また内装の張り替えなどは対応してくれるのでしょうか。その辺りが心配ではあるのですが、兎に角待ちに待った鞄が届いて、今日はそれを持って仕事に行くのですけれど、外は小雨…さぞや喜んでいる事でしょうね。私もいつかは九日判を1つ位持ってみたいと思います。ブランドが有名かどうかは知りませんが、ものはとても良いと思います。

NINTENDO DS-LITEがやってきて1週間半が経過しました。取り敢えず律儀に「脳を鍛える〜」と「えいご漬け」をやっています。これがどれ位信用できるものなのかは判りませんが、始めた頃は脳年齢が自分の年齢+10才だったのが、今は自分の年齢-10才となりました。英語の方もまだまだ始まったばかりではありますが、最初の頃は「will」が聞き取れないなんて思っていたのですけれど、流石に毎日聞いていると、それが聞き取れるようになりました。やはり毎日やっていると言う事が大切なんだなと改めて実感した次第です。


サッカーのこと

スイスに在住する友人がいるので、昨日はスイス対トーゴ戦でスイスを応援していました。これらの試合を見る限り「スイスって強いじゃん」と思えるのですけれど、実際には欧州予選で代表になりきれず、トルコとの代表決定戦で最後の切符を手にしたのですから、まぁ、どこまで活躍できるかは日本と同じく運次第という感じがします。
「今世紀に入って日本はブラジルと良い勝負をしている」なんて脳天気な話をしている番組を見かけました。だから、今度の対ブラジル戦で勝つ事も夢じゃないと言いたい見たいですね。確かに日本がブラジルに勝つ事は不可能ではありません。ただ、小学生と横綱が相撲をして、横綱が負ける確率よりちょっと高い程度だと言う事ではないでしょうか。ブラジル等が日本と試合をする時、まずレギュラーが揃っている事はありませんし、揃っているにしても、他の本当に実力のあるチームと試合をする時の動きは殆ど見られません。1対0で勝っても20対0で勝っても勝ちは勝ちだからと遊ばれているようにも思えますし、何よりも「日本チームのボールキープ力ならいつでも奪える」「自分たちから個人技でボールを奪う技術はない」と言う安心感があるように思えます。ブラジルはもう本戦出場を決めていますから、日本戦では無理をしないでしょう。負けさえしなければ1位通過ですからかなりのんびりやってくるのではないでしょうか。まぁまかり間違って日本が先制得点を入れたら試合は面白くなると思います。そこから勝ちに来るブラジルを見る事が出来ますからね。私は「美しい試合」が見たいのであって、日本にこだわっていません。ですから、日本が先制をする事で本気に勝ちに来るブラジルを見られるのは嬉しい事ですし、それを凌ぎきって日本が勝ってもそれはそれで嬉しい事です。逆に日本が点を取れなければもの凄く退屈な日本のレベルに合わせた球蹴りショーが展開されるのではないかなと思います。
私がワールドカップ前にした予想は余り当たっていませんね。でも、肝とした選手が逆の意味で活躍しているのは当たっているんじゃないかな。
あと、実はGKの川口についても一抹の不安があったのです(って今更書くと「ウソっぽいなぁ」と思われるかも知れませんが)。GKの川口は前々回の大会頃まで好セーブを連発して才能を感じさせはするのですが、ではなぜ楢崎にその座を奪われたかというと、実際に監督がそう感じたのかは判りませんけれど、私の目で見ていると、川口の失点パターンはセンタリングに対して安易に飛び出して、ボールをクリアしきれずにゴールされると言う事が多かったんですよ。後に下がってゴールを守るか、前に出てボールを確保又はパンチングするか、その判断はとても難しいのですが、川口の高校時代の先生(監督?)が「兎に角前に出る攻撃的GK」として育てたのだそうで、私はそこに欠陥があるように思えてならなかったのです。そして今回の試合の中でもそのミスが失点になってしまいましたよね。失敗を恐れて前に出て行けなくなるとそれはそれで失点の機会が広がってしまいますから、先ずは自信を持って試合をする事なのでしょうけれど、ブラジル戦ではその判断が正しく働く事を祈るのみです。

あと、今まで口を閉ざしていた部分ではあるのですが、日本のチームを見ると不思議に思う事があります。それは、「FW(フォワード)って何をするのが仕事なの?」って言う事です。
サッカーでは大きく分けてFW(フォワード)、MF(ミッドフィールダ)、DF(ディフェンス)とGK(ゴールキーパ)というポジションがある訳で、GKはゴールを守るし、DFはゴールに近いところで防御を専門とします。MFは中盤で試合を組み立てるのですが、ではFWの仕事は?…確かに、MFは当然のように攻撃に参加しますし、DFが攻撃に参加する事もあります。しかし、本来なら、FWこそが(DFを防御とするなら)攻撃を担当するポジションなのではないでしょうか。
単純な私の頭で考えれば、味方がボールを奪ったらFWはゴールの前に突進し、味方が上げてくるボールを待つ…と言うと戦略のない球蹴りそのものになってしまうのですけれど、まぁ難しい戦略はあれこれあるでしょうけれど、そこで言える事、言いたい事は、FWはボールを貰って点を取りに行くのが仕事でしょうって事です。状況によって臨機応変に対応する事は当然必要ですが、日本チームのFWを見ていると、「それはMFの仕事でしょ?」って言うのが多いんですよ。で、FWが球を奪ったとしても、「あれ?FWの人はどこに?」ってな感じなんですね。特に柳沢は自分がFWだって判っているんでしょうか。彼は外国のチームで何を学んできたのでしょう。「若いから」などの日本人的遠慮は無用で、自分がたった二人しかいない攻撃担当者の一翼なんだと言う事を自覚しているのでしょうか。テレビでも「高原が点を入れる時は、柳沢が一緒の時が多い」なんて話をしていましたが、それは、柳沢がFWの仕事をしていないと言う事の現われではないのですかね。
体力も基礎技術も無いチームでFWはFWの仕事だけをすれば良いなんて言っていたら試合にならないでしょうけれど、でも、せめて自分はFWで点を取りに行くのが仕事なんだと自覚して仕事をして欲しいものです。

海外の新聞では、かなり日本の選手は酷評されているようですが、その評価は私の思うところと合致しているように思います。「日本人だから」「ファンだから」という目を捨てて、冷静に日本チームを見直せば、今の日本チームに何がかけているのか、そして必要なのはファンの暖かいウソかそれともファンの暖かい酷評かが判るのではないでしょうか。


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