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2005年12月12日(月) 弁護のあり方 / お酒について / 空振り / 皮算用

今年の5月、宮城県多賀城市で、酒を飲んで車を運転し高校生18人を死傷させた男の公判があり、検察側は「(酒を飲んだことで)事故を起こすかもしれないと知りつつ運転したことは無差別殺人に当たる」と危険運転致死傷罪での最大である懲役20年を求刑しました。

弁護側は「飲酒後、足もふらついていないので注意して運転すれば無事に家に帰ることが出来ると考えていたため、故意ではなく、危険運転致死傷罪(泥酔運転などに適用)にはあたらないと無罪を主張しました。検察側は「被告は青信号でも動かなかったり、蛇行運転をするなど、十分自分が酔っていることを自覚していた」「飲酒の影響で車を制御できず、車は凶器となっていた」と論告で述べ、上記のように懲役20年の求刑を行ったと言うことです。

今までにも何度も書いてきました。弁護士の仕事とは何でしょうか。アメリカでは弁護も金次第で肌の色に有利な裁判所、自分に有利な判定をしてくれる陪審員を選ぶなど、手を尽くして被告を無罪にすることが仕事なのかも知れません。しかし、少なくとも今のところ日本では陪審員制度もありませんし、ほぼ単一民族ですから民族の違いという格差も無いでしょう(アイヌの人などには不満のある表現かも知れませんが)。少なくとも建前としての弁護とは、闇雲に被告を無罪にすると言うことではなく、被告の罪を正しい形で償わせると言うことではないのでしょうか。

この事故で、弁護士は「酒に酔って運転していたのだから人を殺してしまっても仕方ない」と言うのでしょうか。そこまでは言わないとしても、「酒を飲んだけれど、自分の判断で注意深く運転したら大丈夫と思ったなら運転しても構わない。そしてその結果事故を起こしても、悪いのは酒で飲んだ本人ではない」とでも言うつもりでしょうか。
酒気帯び運転、飲酒運転はそれだけで免許停止や免許取り消しの対象になるほど質の悪い「罪」です。それを自覚して尚運転していた被告を無罪だと主張するというのは、この弁護士は弁護の意味をはき違えているのではないかと思えてなりません。もし、この弁護が通って被告は無罪になったとしたら、それは「無罪だからお酒を飲んで運転しても問題ない」と言うことになるのですよね。それはおかしいでしょ。また、もし無罪になったとしたら、この被告は「じゃあ、あの事故で3人死んじゃったけど、俺は悔やむ必要ないんだ」と思えるでしょうか。遺族の元へ行って「俺や俺の親がさんざん今までおまえらに謝ってきた。その分を弁償しろ」と言えるでしょうか。無罪か有罪かにかかわらず、死傷事故を起こしたと言うことで被告も苦しむのでしょう。だったらそれを(本当は償いきれるものではないのですが)償う事をさせることこそがその被告のためになることではないのでしょうか。何でもバカの一つ覚えのように「無罪」だの「心神喪失」だの「精神鑑定」なんて言葉を繰り返すより、適切と思われる罪を認めて、早く償いが出来るようにしてやることが弁護士の務めなんじゃないのかな…


お酒について

先日「タバコについて」の中でもふれましたが、私は有害と言うには余りにも影響の曖昧なタバコへの「嫌煙権」より「嫌酒権」「禁酒権」を広めるべきだと思います。タバコを幾ら吸っても、その影響で人を轢いたりはしませんよ。どちらが凶悪になれるかと言ったらお酒の方が禁止されてしかるべきなんです。ところがどこの世界にも多くいるのが「自分のやっていないことを規制したがる」人なんですよ。「私はタバコを吸いません。タバコは体に有毒です。だからタバコを禁止してください。迷惑です。」ええ、言うのは簡単です。自分は吸っていないんですからね。タバコを嫌う人の中にもお酒は嗜む人は数多くいるのではないでしょうか。なぜ、その「嫌煙」には声を大きく「反対。迷惑」「タバコはやめろ」と叫ぶ人たちは、世間を騒がせているニュースを見て「私はお酒が好きですが、お酒は禁止されるべきです」と言わないのでしょう。「お酒は百薬の長と言って、適量飲めば薬です」なんて言い訳を言うのでしょう。冗談じゃない。そんな程度で嗜む人ばかりならあんな事故が起こるはずがないでしょう。まぁ、酒を飲む人全員が泥酔するって訳じゃありませんから、私の言っている方が屁理屈っぽいというのは重々判っています。でもね、アメリカでは運転手の呼気を検査してアルコールが含まれていたらエンジンが始動しないシステムなどが取り入れられ始めています。全員が嗜む程度の量で我慢できるなら何の問題もない。それはタバコだって一緒で、みんなタバコを吸わない人のことも考えて吸えるなら、何のいざこざも起きないんです。どんなことだってどんな言い訳だって出来るんですよね。

私はタバコを吸っていてやめました。お酒は今は缶チューハイを週2〜3本位飲むでしょうか。酒飲みとは言えない部類ですから、「飲みもしないのに、反対するなんて『タバコも吸っていないくせに、タバコは有害だから』と反対するやつと一緒じゃないか」と言われるかも知れません。そう言われたらそう甘んじて受けるしかないですね。でも、酒とタバコ、果たしてどっちが人に迷惑を掛けて居るんでしょう。タバコの煙を1回吸ったらあなたはどれだけ寿命が縮むんですか?影響があるかも知れない、無いかも知れないそんなあやふやなものにヒステリーを起こしているより、どこかのモラルのない阿呆が深酒をして人を轢く事の方が危険だとは思わないですか。「阿呆」と書きましたが、程度にかかわらず飲酒運転を平気でする人と言われたら、数人の友人、多くの田舎の親戚…結構な人数が頭に浮かびます。その「阿呆」に名前を連ねるのは自分の知り合いだって全然不思議じゃないのですよ。「次はあなたの番かも知れません…」と言われて否定できますか?

「禁酒権」「嫌酒権」…少しでも広まっていって欲しいものだと私は思います。


空振り

今週から本格的に営業活動をするつもりでいまして、ちょっとのびすぎた頭をすっきり散髪してこようと思ったんですよ。
天気も良いし、いつもは車で行くのですが、今日は列車で途中まで行って、バスで30分くらいの道のりを折りたたみ自転車(BROMPTON)で散歩しながら行ってこようと思っていた訳ですよ。
…それなのに、今日は月曜なんですね。床屋さんお休みの日じゃないですか。一気にしょぼーん。萎えちゃいました。明日も天気が良い事を祈ります。


皮算用

週末にワールドカップ予選の抽選があってから、テレビのスポーツニュースなどでは早くも「日本、予選突破なるか」なんて事を話題にしているようです。
「ブラジルの1位は揺るがないとして、3チームで2位を争うんですからやりやすいですね」
どこが? 他のグループは2枠を4チームで争うのに、こっちは1枠を3チームで争うんだよ。どっちの確率が高いって言うの?
「ブラジルと対戦する時までにブラジルは既に2勝して予選突破を決めているから、日本とやる時は多少手を抜くかも知れません。だから初戦のオーストラリア戦で勝てばすごく有利になる」
もし、ブラジルが負けたり、引き分けがあったとしたら計算通りに行かないでしょ
「クロアチアとは以前善戦している」
たまたま得点差が1点だっただけで、力の差は歴然としていたと思う。また、何年も前のデータを今に当て嵌めても無意味
ホント、テレビっていい加減。いやいや、確かにどのチームにもチャンスはあるでしょう。ブラジルが有利って言うだけで、絶対にブラジルが勝つと決まった訳でもないですし、どこがどんな風に勝ったっておかしくないですね。しかし、日本が勝つためのシナリオをあれこれ適当なデータと適当な予定を組み入れて話したって虚しいだけでしょ。諸「皮算用」ですよね。
今までにも「オリンピックで日本メダル○個の期待」とか「ワールドカップ 予選突破の期待大」とか様々な皮算用をして煽るだけ煽って、結局は期待外れで終わってきて居たんじゃないのかな。日本には是非予選を突破して欲しいですよ。その時が来れば私も一生懸命応援すると思いますよ(家のテレビの前で)。だからといって、何の根拠もない皮算用の「バカ話」を聞いて一喜一憂出来るほどおめでたくはないんですよ。聞いていてしらけちゃうんです。やめて欲しいんだけど、そう言う特集を喜ぶ人もいるからやっているって事なんでしょうね。誰がそんな皮算用を聞いて喜ぶんだろう…不思議です。


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