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☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2005年07月16日(土) Lepton「先生」ありがとう(CF-W2 リカバリ奮闘記) / 32型10万円の液晶テレビ

「CF-W2の分解」をキーワードに飛んでこられた方は、こちらの2005/05/11「CF-W2の分解(図解)」をご覧ください。



予想通り、ノートパソコンの再インストールは一日がかりとなりました。
リカバリ自体は数時間で終わるのですが、バックアップしたメールなどのデータの差し戻しやセキュリティソフトをインストールした後の検査などでどんどん時間をとっていってしまいます。
私は今までデスクトップにはトレンドマイクロの「ウィルスバスター」、ノートパソコンにはノートンの「システムワークス」に内包されるアンチウィルスを使ってきました。が、今年はインターネットセキュリティも導入した結果、システムワークスとインターネットセキュリティ両方がアンチウィルスを内包しているので一つ余らせてしまうという贅沢なことになっていました。しかし、インターネットセキュリティを導入した頃から「Mapi32.dll」関連のエラーがアンチウィルスで多発するようになり、このエラーについてはどこをどう検索しても話題に出てこないので対策がわからない状態だったのです。忙しくなければ自分で質問を出して解決に向かわせる手もあったでしょうけれど、今はそんな状態ではないので、もうひとつ上を行く贅沢「ウィルスバスターに乗り換える」ということをやってしまいました。幸いなことに定価だと9000円近いウィルスバスターも正規ユーザーであれば1シリアルごとに1つシリアルナンバーを3700円程で追加できます。つまり1つの製品CDで2台のパソコンにインストールできるようなるという事で今回はそれを使って購入した次第です。

購入までは順調でした。今回はそうすると決めていたので、数日前からIDなどを調べておいてスムースに追加購入はできたんです。しかし、いざインストールをする段になって、私は2003年版から2004年版は店でアップグレードキットを買っていて、さらに今年はダウンロードで終わらせてしまっていた事に気付きました。一瞬真っ青…お金を溝に捨てたかと思いましたが、親切なことにトレンドマイクロのサイトでウィルスバスター2005年版もダウンロードすることができたので助かりました…と思ったのも束の間、それですんなりとは終わってくれませんでした。
公に言うのは憚られるのですが、私のCF-W2の無線LANはなぜかIEEE802.11gに対応しています。ですからリカバリが終わったらドライバソフトをインストールしなければならないのです。初めてHDを換装したときはそれをすっかり忘れていて、しばらく無線LANが使えずに参りましたが、今回それはばっちりと対応しました。それで油断してしまったのでしょう。XPのセットアップでLAN環境を構築するウィザードが走るのですが、それを私はささっとあまり確認もせずに流してしまったのです。その結果、我が家にはこのCF-W2の他、サーバーとして使っているデスクトップと以前使っていたIBMのノートパソコンがあるのですけれど、そのどちらもインターネットにつながらない状態になってしまったのです。

無線はつながるのですがPingが通らない…うーん、何だろう…以前こんな本を読む機会があったおかげか、半日後(ずっと悩んでいたわけではありませんが)に問題は解決しました。
私の家は、そんなに広い訳ではないのですが電波状態が悪いのです。しかし、部屋の配置の都合上、長方形の長辺の一方の隅(リビング)にルーターとCF-W2などがあって、デスクトップ機やIBMノートパソコンは反対の端の部屋においてあるのです。無線LANの電波はこの二つの間を繋げられるだけの強度がでず、仕方なくその中間地点にもう1台無線LANのルータをおいて中継機にしているのですが、先のXPのセットアップで、セットアップウィザードはこの二つのルータをブリッジと認識したんですね。つまりリビングにあるブロードバンドルータとCF-W2を1つのグループ、反対端にあるパソコン2台と中継用ルータを1つのグループと認識してしまったんです。だから無線LAN自体は繋がるけどPingも通らないし、リビングにあるブロードバンドルータが役目を担っているDHCPサーバーにも到達できないのでIPアドレスも割り振られないという状態になっていた訳です。確かにCF-W2の「ネットワーク接続」を見ると「ブリッジ」なんて言葉が出てきています。これを削除しておしまい…ただ、削除してすぐに正常に動き始めるとは限りませんので、一旦パソコンをオフにして一休みを入れた後再開して繋がることを確認しました(私には正しく説明することができませんが、情報の通り道を整理している部分が書き換わるのには時間が必要なときもある。という事で間違ってはいないと思います)。
まぁ、今回こういうことに頭が回ったのも、先の本をたまたま読んでいたおかげなのでしょう。正直な話、扱っているものがものだけに、興味があっても内容は眠くなる材料をかなり含んでいますし、これを読んだからと言ってしっかり理解できるようになると断言もできません。けど、今回みたいに読んでいたお陰で「ああ、こんな感じだったかな」ということが思い浮かぶこともあるという事を身をもって体験した次第です。

という事でLepton「先生」。わざわざ報告はしに行きませんが、「役に立つことはありましたよ」とこの場を借りて報告とお礼をさせていただきます。


32型10万円の液晶テレビ

7月8日、イオングループは台湾製の32型液晶テレビを1万台限定で10万円にて販売しました。

他では1インチ1万以上するので30万以上するのが当たり前のテレビを思い切った価格で出してきたなぁと思ったのですが、私の食指は動きませんでした。

もともとビデオも私はβが有利と思っていたのです。販売力の差でβは敗北しましたが、HiFiが盛り込まれたあたりからVHSはβ方式のローディングを取り入れていますし、実質的に販売力は圧倒的にVHSの勝ち、技術面ではベータの圧勝で終わったものなんですけれどね。まぁ何を言っても負け惜しみにしか聞こえないかもしれない話はこれで終わって、とにかく私はビデオでは負け組みの肩を持ってしまいました。次のLD対VHDは接触式というところを嫌って勝ち組のLDを選択しました。と言っても買ったのはかなり後ですけれど。そしてDAT(DigitalAudioTape)対MDは、私はDATに肩入れしていました。ただいつまでも著作権に対する対応が決まらないのと、機器が高価すぎたので、私はDATは中古でポータブル機を一つ買っただけでしたけれどね。そしてMDは未だ所有したことはございません。こんな対戦を見ていると、どうも私は負け組みに加担することが多いように思います。
その目で今のテレビを見渡すと、果たして液晶テレビ、プラズマテレビ、プロジェクションテレビ、さらには別方式のテレビがこれから出てきそうですがどれが主導権をとるかまだわからないですよね。そう、私は忘れもしない昭和55年、SONYの初代PROFEEL KX-HF1を買ったんですよ。テレビの受像機とテレビチューナーとスピーカーをセパレートにして、「将来のためのインターフェース」も備えた画期的なテレビ…しかし、そのテレビは翌年(かな?)のHF2が出てきたとき、「将来のためのインターフェース」がまったく違う規格になり将来性のないテレビになってしまったという悲しい思いもしています。まぁ計画性のない行き当たりばったりの規格物って、SONYでは日常茶飯事のことなんですけれどね。そんな思いから、テレビのような長く使うものは、枯れてからゆっくり刈り取ろうと言う思いが強くなっているのです。確かに今の相場では10万円は安いかもしれません。でも、あと5年したら液晶テレビの相場自体がかなり下がっているのではないでしょうか。または液晶がもしかして廃れているかもしれません。←まぁ、そんなことはないと思いますけれどね。
アナログ波の放送がなくなるときに今のテレビにしがみついているわけには行かなくなります。が、それまではどんな魅力的な宣伝文句があったとしても私は旧式の枯れた技術で安価なテレビにしがみつくつもりです。最後の最後に、他の人が高いときに勝って価格を下げてくれた恩恵にあずかって手ごろなテレビを買うつもりでいます。
でも、そういう計画を持つ私でも今のテレビが壊れたらどうするかと言う問題があります。今はまだ4〜5万円くらい(かそれ以下)で買える安物のブラウン管式テレビを買って最後までそれを持たせると言う判断もありですが、もう少し時が進むと、今からそんなものを買ったら減価償却できない(元が取れない)というターニングポイントが来る訳です。そのときは私も他の人のために値段を下げることに協力をせざるを得ないんでしょうけれど、まさに今、テレビが壊れ、その人的にはターニングポイントは過ぎたと判断されていると言う場合もあるわけでしょうから飛びつく人は飛びつくんだろうなぁと思っていたらやはりかなりの人気だったようですね。

私は近くにジャスコがないものですから無縁だなと思っていたのですが、たまたま行ってみたカルフールとSATYにもこのテレビがおいてあってびっくりしました。そう、カルフールはイオングループに売却して撤退すると言う話を聞いていたのですが、すでにイオングループになっているのですね。そして、SATYもイオングループだったんですか。それは私初めて知りました。いい勉強になりました。

そして、販売から1週間後の15日、テレビの表示を制御するソフトに不具合が合ったと発表し、手元にある2810台については対応後に送付、すでに顧客の手元にあるテレビについては訪問して修理に当たるそうです。
海外で製作される製品で一番怖いのは日本語が変になっていることが多いと言うことと、操作に求める「常識」が日本人の感覚とずれていることが多いと言うことだと思います。
きちんと日本の企業が間に立ってそれを詰めれば問題ないのですが、今回みたいに「とにかく低価格で」と経費を切り詰めると、そういうチェックもいい加減になってしまうのは仕方のないことだと思います。まぁ今回はイオングループと言う大きな企業が音頭をとってやっていること、販売台数が少なかったことでそんなに大事故と言うほどのものにはならなかったようですが、これからも低価格を追求すれば同じような事故は多発すると考えらます。「無償で修理するから文句なかろう」と言うことではないって肝に銘じてほしいものですね。


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