つらつらきまま


2009年06月18日(木)
母の倫理コード

昨日借りたDVDを立て続けに4本鑑賞。
 合間合間に「笑芸人Vol.1土曜夜8時テレビ戦争」「だめだこりゃ(いかりや長介著・新潮文庫版)」を読みながら。
 今、テレビやライブで見る企画は、この番組のオマージュみたいなものも大分あるということが分かった。
 この先どういうことになるのか予測がついて案の定その通りになるのに、つい笑ってしまうことも多々あり、普遍的な笑いはあるものだなぁ、とも思った。

「全員集合」というと、PTAが見せたくない番組では不動の一位だった、ということもよくいわれることだが、どういうところが嫌われたのかは、DVDを見ただけではよく分からない。
 私の母は、ドリフは食べ物を粗末にするところが嫌だと言っていたが、性的なものを思わせる際どい表現については特に何も言っていなかった。

 そういえば私が小5か小6の頃、「良い映画がレンタルビデオになってたから一緒に見よう」と母が誘ってきたので、“良い映画”というから文部省推薦とかの辛気臭いやつかと思ったら「トラック野郎・爆走一番星」と「トラック野郎・男一匹桃次郎」だった...。
 星桃次郎(菅原文太の役名)は食べ物を粗末にしない男だったが、下品さ加減でいったら、この映画の方が遥かにひどいし、何より道交法に違反している。
 それでも、母の倫理観や教育観では、星桃次郎>ドリフだったのだ。
 ドリフが不憫に思える。

 しかし、母の血を半分継いでいる私は、「トラック野郎シリーズ」は完全にツボにはまり、コンプリート癖も相まって、全作レンタルした覚えがある。
 今も文太さんを見ると反射的に「男の旅は〜一人旅〜」と「一番星ブルース」が浮かぶ。

「全員集合」だけかと思ったら「ドリフ大爆笑」もDVDになっていたので、次は「ドリフ大爆笑」を借りよう。
 これは長崎でもやっていたが、「雷様」とか「もしもシリーズ」とかワンコーナーぐらいは見たことがあっても、フルで2時間見たことはない。
 ただ、「ドリフ大爆笑」は、母がドリフを好まなかったことも関係あるけれど私自身も特に見たいと思ったことがなかった。

 それは、オープニング映像に理由がある。
 「ドリフ大爆笑」のオープニング映像は20年間変わらなかったので、1983年で時が止まっていた。
 90年代前半までの長崎は、雑誌の発売日は2日遅れ、クロスネットの宿命でテレビ番組の多くは最短で3カ月、ひどい時は2年近く遅れてやっと放送されることが当り前。
 流行からは常に取り残されるという気持ちが非常に強く、新しいものに飢えていた。
 なのに、「ドリフ大爆笑」のオープニングはいつまでも1983年。
 それだけでげんなりし、とてもじゃないが今から大爆笑させてもらえる気がしなかった。
 「ドリフ大爆笑」のオープニング・エンディング映像は2003年に変わったけれど、もう変更されることは二度とないことが非常に悲しい。

 それにしても、古臭さがあれほど嫌だったのに、その古さを逆に求めるようになるなんて。
 週末はまたも古書店通いを予定。
 家の更新を済ませたので、西荻窪に引っ越すことはないけれど、もし西荻に住んだら私は街こもりになりそう。
 それぐらい、西荻には私が欲しいものが揃っている。
 会社にもう少し近かったらなぁ。



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