つらつらきまま


2007年06月17日(日)
スリリング人間国宝

仕事も目処がついたので、当初の予定通り「桂米朝一門会」を見に川崎へ。
 米朝一門の手ぬぐいを買おうかどうか迷ったが、松鶴一門贔屓なので結局買わず。
 そのかわり、「桂米朝コレクション」の「事件発生」を購入し、早速開演待ちの間に「らくだ」を読む。

人間国宝の米朝師匠。
 御年81歳とご高齢のためか、一門会だが大トリではなく仲トリでご登場。
 拍手で沸く客席。
 そしておもむろに口を開きだした米朝師匠だったが…。

 枝雀師匠ファンの友達から、最近の米朝師匠の高座についての話を聞いていたが、実際体験してみたら予想以上にスリリングだった。
 
 まず、故意なのか自然現象なのか分からないが、同じ話が3回ほど出てくる。
 かと思えば、言葉が出てこない。
 時々視線がふっとさ迷う。
 どの流れからどの噺に入ろうとしてらっしゃるのかさっぱり分からず、非常にハラハラ。
 やっと落語に入ったら入ったで、サゲまで行き着くのかどうかでまたハラハラ。
 何故そういうサゲになるのか分からなかったが、もうそんなことはどうでも良くなり、米朝師匠が無事高座を勤め上げられたのならば、それで良いではないか、という心境に。

 帰り際番組表が貼られていたので見てみたら、結局予定と違うネタをおやりになったことが判明…。
 最後まで落ち着かせてくれない人間国宝だった。

公演まで約半月なのに一向に情報が出ないので、これはぴあではないなあと思い、ローソンチケットをチェックしたらちょうど発売日の前日だった。
 チケット予約電話番号ではなくインフォメーションセンターの番号をメモしていたため、正しい番号をチェックして電話が繋がるまで20分掛かったものの、無事「サニム」チケットゲット。
 忘れぬうちに発券したら、20分のタイムロスは何だったんだ?と思うような番号で笑ってしまった。
 どんなに早い番号であっても結局座る席は後ろの端あたりを選ぶだろうけど。
 ウキウキした気持ちで“見に”は行くけれど、“会いに行く”、なんていうことはどの人のライブでも思わない。
 知り合いではないのだし、顔を覚えられるにしても、お金を払わないとそれが出来ないのは、やっぱり“会う”とは違うと思う。

彦八まつりが9月1-2日にあるので、今から大阪行きを企画中。
 「落語協会感謝祭〜圓朝記念〜」も気になるところ。
 共に去年は存在すら知らなかったというのに分からないものだ。
 ルミネでジャリズムとメッセンジャーを見た一年後、桂米朝一門会に行くとはなぁ…。

 ルミネといえばどんどんチケットのシステムが変わり、別に会員でいることのメリットが無くなってきてる気がする。
 単に私がルミネ公演にそそられることが少ないこともあるだろうけど。
 やっぱり半年にしとけば良かった…。



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