2006年06月13日(火)
かわいそう...
なんてことは、全っ然思わず。
最初は一花ちゃん誕生にまつわる話をほっこりとした気持ちで穏やかに聞いていたが、配信終了後は速攻、イヤホンをつけてELLEGARDENをボリューム上げて聞いて発散させなければいけないほどにムカムカがMAX。
間接的に伝わる話を聞いただけでもイラーッ!としてキーッ!と思うのだから、直に接している人達は相当なんじゃなかろうか。
(肘とか膝とか言わず、道具も使って良いです。大部分の人は文句言わないです、多分)
なんて思いながらそれでも全部聞いてしまったけど。
誇張されたり尾ひれがついていたりすることがあるので、直接自分が見たり経験したりしていないことに関して、分かった口は利けないとは思うけれど、最近耳にしたエピソードの数々は、正直なところあまり好意的に感じることは出来なかった。
(しょうがない)と割り切ることが出来るラインを個人的にはちょっと超えてしまい、認めたくないけれど感情的には“怒”が一番近い。
“怒”が繁殖し、“喜”“嬉”“好”“楽”といった今まで抱いていた感情がどんどん隅に流されていく気が正直しなくもない。
でも、(別にそうなったらそうなったでいいや)ということはどうしても思うことが出来ない。
だから、歯痒く思う。
一花(←早速辞書登録)ちゃん誕生の配信を聞きながら、今まで疑問に思わなかったことが突然疑問に思えたので父に電話して聞いてみたが、なんとも頼りない答えしか返ってこなかったので、叔母(母の実妹)に電話をして確認したら、やっぱりそうだった。
私は予定日から6日遅れて生まれたが、予定日の少し前から母は入院をしていたらしい。
野々村さんが陣痛が来て病院に行ったという話を聞き、(何でうちの母は陣痛が起きてないのに入院してたんだろう)という疑問を今頃になって覚えた。
叔母曰く
「アンタのお母さんは妊娠中毒症がひどくてさぁ。
夏の暑か時やったけど、水ば飲んだら赤ちゃんに影響の出るけんって、氷ばよう舐めよらしたよ。
ご飯も少ししか食べられんしカロリーもとったらいかんかったけん、バターも何もつけんで食パンば食べよった。
本当、命がけでアンタば生んだとよ」
ということだった。
母が妊娠中毒症という話は生前聞いていたが、陣痛が起きる前から入院していたことはそれが理由だったことが確定した。
こういうふうに、自分が生まれる前はどうだったとか、生まれた後はこうだった、とかいう話を母親から聞くことが出来ないことがとても寂しい。
記憶を盗まれたような感じ。
子供の体重や月齢をパッと答えられるお父さんは、多少なりとも子供がその人のこころの中にちゃんと存在している感じがする。
学生の頃、
「人間は無意識的に大事なものを左側に持つ傾向があり、赤ちゃんをどちら側に抱くかを調べたら左側に抱く人が多かった」
ということを発達心理学で習った。
もちろん、右側で抱いても何の問題もないのだが、“地震が起きたので咄嗟に赤ちゃんを抱いて逃げる”実験をやってみたら、普段右抱きの人でもこの時は赤ちゃん人形を咄嗟に左に抱いて逃げたらしい。
一花ちゃんを抱っこしたところの実演をしていた修士さん。
左側にしっかり抱いていたことが分かった。