つらつらきまま


2005年12月25日(日)
3340番


「べしゃり部」に行くので、「M-1グランプリ2005」はHDDに録画。
 去年も外出していたが、去年は録画しなかった。
 今年は録画したのは、やっぱり敗者復活でハリガネが勝ち上がってくる可能性が無きにしもあらずだから。
 なんだかんだ言っても、そりゃぁ気になる。
 父にも敗者復活の結果をメールで教えてくれるようにお願いしたほど。

素人が気になるぐらいだから、同業者もそれは気になるものらしい。
 ジュニアが、舞台裏では敗者復活が気になってみんなテレビを見ていると言っていた。
 なんなら、スクリーンに映すか?と提案されたら、客席から本気に近い拍手が送られたぐらい。
 登場時、「敗者復活のメンバーが決まりました!」と言い、「昭和のいるこいる師匠で〜す」とボケた大谷さんにはルミネにいた人全員から
 (この大事な時にそんなボケすなや〜っ!)
 的無言のブーイングがひたひたと寄せられ、大谷さんは気の毒だった。
 結局、本当の敗者復活メンバーは小堀さんが発表し、「おぉ〜っ!」といううなり声や「えぇっ!」と嬉しそうな悲鳴が聞こえた。

 ただ、もともと出演予定メンバーだったジャリズム・渡辺さんは、M-1に落ちたら駆けつけることになっていたので、ジュニアは「千鳥も可愛がってる後輩やからエエねんけど、送り出したジャリズムがなぁ」みたいなことを言っていた。

到着した渡辺さんは、片方の袖しか通していないボロボロの格好で出て来ると、床にへたりこんだ。
 誰かが渡辺さんが付けていた番号札を見つけ
 「3340番だったんや」と尋ねると、
 「3340。敗者復活の千鳥、…3348。今田さんが『さんぜんさんびゃくよんじゅう…』言うた時、受かった思った〜」
 と一言。
 何ともいえない芸人達。
 誰かが、「点数つけるものと本来違うものやねんから。しゃぁないやんか、な」みたいなことを言っていた。
 このイベントは、前の人が喋ったエピソードの中にあるキーワードを貰って話を続けていく形式で挙手制だが、渡辺さんが手を上げたのは1時間中、1回だけだった。
 その1回も別の人が指名されたので、イベント中の発言はゼロ。
 結局「まだ渡辺さんが喋ってないです」と大谷さんか誰かが言い、最後の最後で喋った。
 いつもの渡辺さんとはどこか違っていて、何だか切なくなり、あまり見ていられなかった。
 復活後のジャリズムしか私は見たことが無いが、その短い期間内には一度も見たことが無い姿だった。
 3年前、M-1で決勝に残れなかった2丁拳銃が随分と荒れた時、正直情けなく思ったが、今日の渡辺さんを見たら2丁拳銃がそうなったのも分かるような気がした。
 嫌なことには変わりないがしょうがなかったんだと今は思える。
 
 今日のイベントでの渡辺さん唯一の発言は、「イタイ」を貰い

 「僕ね、今からイタイこと言います。来年のM-1、優勝します」

 だった。
 感情を取り繕わない渡辺さんを私は初めて見た。
 来年M-1の時期が近づくと、私は今日の渡辺さんを思い出すと思う。
 絶対に優勝して欲しいとか優勝することを信じているという感情はそれほど無いが、渡辺さんの思い、山下さんの思い、ジャリズムの思いが来年報われますようにということは強く思う。

今年のM-1は切なさも覚えたが、嬉しさもそれ以上に思った。
 こんなに嬉しいM-1は初めて。
 イベント終了間際に友達からメールが届き、その内容を見た時は(えっ!?これって…)と、しばらく信じられなかったので
 
 「ブラマヨ優勝!?ボコボコとハゲが!?」

 と、随分と失礼な文面とはいえ、はやる気持ちを抑えきれず退場後速攻、そういうメールを送った。
 その通りという返信が届いてからはずっと友達に
 「すごーい、すごーい。ブラマヨやった〜。嬉しい〜。華が無いコンビがやってくれたよ〜。凄いよ、もう嬉しくてしょうがない〜」
 と、同じことばかり繰り返してしまった。

 ブラマヨは凄く面白いと思う。
 だけど、ほかのコンビと比べるといかんせん、、若さも華も少々足りない感があった。
 NHK新人演芸大賞や上方お笑い大賞の最優秀新人賞など、賞レースでは着実に名前を残しているからまだ良いかなぁ、とは思うものの、もう少しバーンと行っても良い感じなのになぁと思っていた。

 今年のM-1は、ハリガネは落ちたもののブラマヨが受かったので、少々救われた面があった。
 決勝に行ければ良いなぁとは思ったが、グランプリは取らないと思い込んでいた。
 <4年連続準決勝止まりで、今年初めて決勝に行ってそのまま優勝>なんていう華をブラマヨが見せてくれるなんて、思いもしなかった。
 今年はほっしゃん。のR-1優勝に対するうれし涙の貰い泣きで幕開けをしたが、M-1で感動して終われて嬉しい。

 3年前のマンスリーよしもとでよっさんは

 >神様へ 
 >もしもあなたがいるのなら、来世はベッカムみたいにして下さい。
 >ブラット・ピットでもOKです。
 >最低でも、チュートリアルの徳井ぐらいまでお願いします

 なんていうお願いをコラムに書いていたが、今日のよっさんは、ベッカムもブラピも目じゃない。
 もちろん、杉竜もいつも以上に光り輝いて見える。

そうそう、「べしゃり部」は途中でメモがぐちゃぐちゃになって書いた本人も判別不可能なので、レポートは無しですm(_ _)m。
 小堀さんは2回発言しましたが、トップで喋った「23歳のクリスマス(彼女(現:小堀夫人)に時計を王様のアイデアみたいなとこで買ってあげたら、あまり喜んでもらえなかったので車の窓から捨てた」という話も「この間どっきりにかけられた時の話」のいずれも客席に薄い半笑い的なものしか呼べなかったので、靖史さんから“ヘドロ帰れ”宣言をクリスマスに下されてました。
 大輔さん、綾部さん、山本さん(飛び入り参加)、原西さん、木村さんの話がかなり面白かった。



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