2004年11月25日(木)
節電斬り〜っ!
昨日からうちの部署が入っているフロアーの廊下が薄暗い。
最初は電気が切れたんだろうと思っていたので、明日は設備部の人が換えてくれているだろうと思っていた。
ところが今日も薄暗い。
設備部は仕事が早いのに、誰もまだ頼んでないのかなと思いつつ、トイレで同じ班のテラオカさんに会ったので
「廊下、暗いですよね〜。電球切れてるんですかね〜」
と何気なく言ったところ、
「何言ってんの、せりちゃん!よく上見てみなさいよ」
というので、見てみた。
…あれ?何か変。
「テラオカさん…。これってひょっとして…」
「そうなのよ、せりちゃん!
何の恨みがあるのか知らないけどさ、バカ猿(注:別名・常務)がうちの階だけ“節電”とかいって、廊下の電球を1個ずつ設備の人に外させたのよ!」
うっわ〜、果てしなく意味不明。
何?うちのフロアは会社の金食い虫だってことか?
でも…。
役員の机にあるパソコン、役員の誰一人として、一人で立ち上げること出来ませんから〜っ!
バカ猿に至っては、ノートパソコンの上に書類が入った段ボール箱積んでますから〜っ!
残念っ!
訳分かんない節電だとデンコちゃん泣いちゃうよ、斬り〜っ!
しかしまぁ、このままいったらそのうち
「椅子は2人で1つ。つまり、半ケツで使うように」
とかいうアホな通達が来そうでちょっと怖い。
16時頃から偏頭痛。
(どうしようかなぁ)
と思ったが、
(どうしよう)
と思うのは、積極的に行きたい気持ちでいっぱいという訳ではないので、おとなしく家に帰る。
こうやってだんだん行かなくなるのかなぁ。
今日が金曜だったら行ってたけど、明日まだ仕事があると思うと無理してまで行くことはやっぱり出来ない。
…連続真夏日を更新し続けた8月に、音楽ライブで4時間飛び跳ねた挙句に足が吊りながらも、その後オールナイトライブに参加し、偶然遭遇した打ち上げ後の小堀&野爆を横目で見ながらその足で一睡もせずに大阪に「ザ・プラン9単独」を見に行き、翌日はちゃんと出社したなんて荒業、本当に私がやったんだろうか。
いや、あれは“パセリ”の仕業だ。
“パー”な“せり”ね。
…寒!
自分で打ちながら鳥肌が立った。
何日か前の新聞の投書欄に、自分は漫画家になりたくて頑張ってるんだから、すぐに無理だ、なれるわけが無い、と大人たちはいわないで欲しいという中高生の投稿が載っていた。
その数日後、自分の子供も漫画家になりたくて頑張っていたが芽が出ないので今年、無理やり地元に帰らせて就職させた、世の中は頑張っても叶わないことがあることを知っておいて下さい、という、私からしたら(余計なお世話やなぁ)と思う投稿が採用されていた。
好きなことで食べていけている人は、確実にいる。
好きなんだけどそれでは食べていけない人も、これまた確実にいる。
努力次第でどうにでもなることも、努力だけではどうにもならないこともある。
そのことが分かる日はいつか来る。
自分がどちらの人間で、今はどちらの状態にいるのか、ということも。
そして、自分なりに現実と理想の折り合いをどうにかつける。
「夢は100%かなうんだよ」
なんておめでたい考えはちゃんちゃらおかしいと思うけれど、
「夢は夢。現実は現実」
なんてことを、まだまだ夢を持ち続けて良い人達に訳知り顔でいう理由も無かろう。
だって、両方とも現実に存在してるんだから。