つり革。
いわゆる、電車で立っている人がつかむ事で 電車のゆれに対して、体を安定させるための物である。
さて、私は京王線という電車を利用しているのだが つり革の手で持つ部分は丸い。 輪になっていて、そこをつかむのだ。 ( ◎ こんなやつね)
……何故、輪なのか?
他の鉄道では三角もあった気がする。 人がつかむに当たり、丸よりは棒の方が つかみやすいとは思わないだろうか?
と、いう事で何故輪なのかを考えた。
その1。 電車というのは、混む。 都心に向かう電車などは特にそうだ。 込み合った車内で、乗り降りする人がたくさんいる中で ずっと同じ位置に立ち続けることは困難である。 体は、腕は左右に移動する事が良くあるのだ。
そこで、輪である。 輪なら360度、どの方向であっても同じつかみ心地ではないか。 右に左に、前に後ろにと揺れる電車にあって どの方向に手が動いても つり革を一定の感覚で掴めるという メリットを考えてのことなのだろうか? クルクル回るので調整もしやすい。 (実は摩擦の関係で自在にクルクルとは まわせないことがほとんどだけど)
その2。 手の大きさに関わらず利用できる。 輪であることから、多少手が大きくても、 多少、手がちいさくても、 同じようにつかむ事ができるのだ。
輪を持ったとき、人差し指の側面と小指の側面が 輪にあたり、一番力の加わる部分だろう。 輪にすることにより、手が大きくても小さくても 必ずそこに力が加わるのである。 そこで、手が支えられ、体が安定する。
つまり、万人に対し、同様の感覚でつり革が利用できるのだ。 これは成長しても変わらぬ感覚で使えるという事で メリットがあるのではないかと思う。
さてここで話をさらに進めるとしよう。
手が大きくても、小さくてもと言ったが 三角のつり革と輪のつり革。 一体どちらのほうが、幅広く手の大きい人に対応しているだろうか?
輪のほうは、円の中心線が最も広い部分である。 一方、三角のほうは底辺が最も広い。 手の幅の広さを考えたとき、 円と三角、一体どちらの方が より大きい人にまで対応できるものかということである。
ここで、円と三角のもつ面積を同じと仮定し それぞれの中心線と底辺でどの程度違いがあるかを計算してみよう。
円の直径をDとし、三角の底辺の長さをLとする。 なお、三角は計算を容易にするために正三角形とする。 まず、円の面積は『半径*半径*π』である。 つまり D/2*D/2*π=π*D^2/4
次に三角形の面積は『底辺*高さ÷2』である。 ここでは正三角形なので、 底辺の半分の長さを1とすると高さは√3である。 つまり L*L/2*√3/2=√3*L^2/4
よって π*D^2/4=√3*L^2/4 と考えると D=√(√3/π)L となり √(√3/π)=0.74である。 つまり、円の直径にくらべ、三角形の底辺は 0.74倍短いわけである。
これにより、円のほうが、同面積においては より幅広い手の人に対応していると言えよう。
さらには、輪の場合、腕を突っ込んでも 楽に体を支えられる。 厳密に言えば、腕ではなく 手首でつり革にもたれかかる、だろうが。 (私はそうやって支える事があります) 腕を突っ込むという観点においても 上記同様、輪に分があろうことは明白である。
これらの事により、 つり革が輪であることは必然だという事が分ったわけだ。
ついでにこんなくだらない事を考えている 私はどうしようもないオバカであることも判明したのだが これについてはあまり考えないでおこう。
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