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■ とんでもねぇ世界
アート誌【Mix Magazine】のオフィスへ行く。 エクスポの時にディレクターの女性から ギャラリーページで紹介したいと言われ、 新しいポートフォリオとスライドを数枚持っていく。 2002年の【Let's Have a Dream】の時に 編集長のミラダには面識があったのだが、 そこ頃の顔ぶれは誰も残っていなかった。 出版業界って本当に入れ替わりが早い。
ポートフォリオを見せるついでに情報収集。 アートの世界にも流行があって、 一昔前にはミニマリズム、 ちょっと前にはビデオ・インスタレーション、 という風に旬なものには追い風が吹き、 対極にあるスタイルは 見向きもされない傾向がある。 純粋な絵画には まだ当分スポットは当たらなそうだ。
現代美術は完全に頭のゲームだから 今の流行を打ち消して、かつ 次なるルールを制定したジャンルに 次のスポットライトが回ってくる。 それゆえに、 純粋に美を表現するだけの絵画には 謎解きや、何故いま「コレ」なのか?という 時代性が希薄なので、 今のブームを強引に終わらせてしまうような 大役は無理だと思われている。
ぶっちゃけて言うと 今のアート界は評論家が主導で、 自分の論説を肯定化させる道具として アーティストを扱っている。 評論家の地位が高くなりすぎてるんだよ。 こうなる前は、アーティストと評論家とギャラリーが 同じ部屋で議論を交わし、 タッグを組んで業界に旋風を巻き起こす 時代もあったらしいが、 今では評論家に気に入られなきゃ マズイと、挨拶しに出向くアーティストだって いるくらい。
問題の根底には 評論家のお墨付きがないと 作品に価値を見出せないアホな コレクターが大勢いるという現状。 もちろん投資目的もあるから 当然といえば当然かもしれないけど。 たまに、ブームとブームの継ぎ目に、 異端と呼ばれる作家が話題になったり するが、長続きはしない。 アート史にも名前が残らない。 評論家の息抜きというか 完全なインターバルだ。
そんな話しをしながら、 何だかとんでもねぇところ(世界)に 身を置いてるな、と。 もし、絵画が一躍表舞台に出てくるとしたら それも評論家が仕組んだゲームかもしれない。 俺の考えるアートって、そんなもんじゃない。 じゃあ、何なの? アートが与えてくれたものって何? 内から出てきたものを画家がキャンバスに押し付けて それを誰かが見て、何かを感じて、感動して、 そんな単純なことだったと思う。
やれんのか、オイ!by猪木 やらせてください!by 藤波
2004年04月06日(火)
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