-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 焦る

3時間くらい寝て
午前中からまた絵を描き続ける。

風邪が更に悪化。
咳が止まらない。
彼女に移してしまおうか、と思うのだが
よほどオレの体を気に入ったのか、
ウィルスが体から出て行かない。

因縁のキャンバスは
思うように色を乗せてくれず、
工事中の道路のようにデコボコになってきた。
ここまでくれば
「さすが、因縁のキャンバスだね」と
褒めずにはいられない。
ナイフで切り裂きたい衝動に駆られます。

午後になると電話のラッシュ。
スタジオの電話と携帯が交互に鳴りまくり。
10本くらいは取ったのだが、それで打ち止め。
今日はもう電話取らない。

隣の部屋をコーセイたちに貸してるので
彼女もスタジオにずっといる。
かなり暇そう。
食事の時間以外はずっとキャンバスに向かいっぱなしで、
ほとんど口も利いてない。
このキャンバスをどうにかしないと先へは進めないんだけど、
アートエキスポはもう来週だ・・・
一枚も絵が無い。
なんて事もアリ得る。



2004年03月09日(火)
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