リュカの日記

2007年01月30日(火)

気分転換も兼ねて、久しぶりに風呂に入った。
傷口部分は取れなくて、まだ大分目立つけど、顔に付いていた血も石鹸とお湯で大体は洗い流した。
あのE君が、汚い女共に3日間も全裸で監禁されて陵辱され続けたんだ・・・
それが頭に浮かぶ度、またどうしようもない気持ちになってたまらなくなる。
妙な行為に目覚めそうになっているけど、何とか自粛する事にする。
現在午前1時54分。
数時間前に比べると少し落ち着いたと思うので、今から課題レポートに取り掛かる事にする。

苦しい・・・
まじで信じたくない・・・
よりによって、よりによってE君が・・・
そんな意識が、浮かんでは消え浮かんでは消え。
きついな・・・

今回の課題レポートは、20世紀の西洋美術がテーマなので、俺は「アルテ・ポーヴェラ」という様式についてまとめる事にした。
そして、午前4時前にレポートを仕上げる事が出来た。
現在午前6時10分。
今日の授業は1時限目からで、午前9時10分から。
このまま起きているべきだろうか。

レポートの合間に考え事をしていたら、午前3時くらいに弟が帰宅してきた。
こんな時間に帰宅してきて、当然のようにドタバタ騒ぐ。
俺の思考も、いつものごとくジャストタイミングで邪魔された。
午前4時頃にレポートを仕上げ、その後先ほど弟に妨害された事に対する気持ち悪さを払拭する為、俺はいつもの儀式的行動を繰り返し、その後眠りに就こうと思っていた。
つまり、手洗いを数セット+ドアの開閉を数セット。
俺はこの儀式的行動を妨害される事に、爆発的な不快を感じる。
家族は、俺がそれを妨害される事にたまらなく苦痛を感じる事を知っている。
そして、俺がその儀式的行為に勤しんでいる事は、起きているなら他の部屋に居る家族にも音で伝わる。
その儀式行為があと少しで終わるという時、親父がズカズカ現れてそれを妨害。俺がそれをしているのだ、という事を知っていながらの、意識的な妨害だ。もちろん、俺が苦痛を被る事も知っていながら。
父親としてのみみっちい「権威」を主張し、気持ちよくなる事のみを目的に。
その瞬間、何かが弾けたように俺は叫んだ。
「うわああああああああああ!!!!!!!全部台無しやあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
すると、親父が俺に向かって偉そうに「叫ぶな!!」とほざく。
自分で意図して妨害しといて、俺が苦痛を感じる事を知っていながら踏みにじり、こうなる結果が予想出来ない訳が無いのに、しらじらしくもそんな事を命令するのだ。
俺はそれを批判した。
すると、親父は「訳の分からない事を言うな!」みたいな事をほざきだす。
俺は「少なくとも、俺にとってそれが大事なものなんやって事くらいは分かるよな?」と言う。
親父は「分からん!」とほざく。
俺は「じゃあ、少なくともそれを妨害される事に俺が凄い苦痛を感じるって事は分かるよな?前にも説明したし、毎回その事でキレてんねんから分からん訳が無いよな?」と言う。
ジジイは相変わらず「分からん!」とかほざくだけ。
しらじらしい嘘ついてんじゃねーよ!
ジジイは、自身の些事の為に俺の大事なものを踏みにじってでも我を通し、その自己中心性を押し通す、という事に優越を見出すような程度の低い矮小物だ。こいつは、「それが自分の権力だ」「他人を踏みにじってその自己中心性を押し通す事こそが男らしさだ」みたいな卑俗な意識を持っている。
それは、小学生の頃に俺がいじめを受けていた事を相談した時、いやらしい満面の笑みを浮かべてそれを馬鹿にし、遠まわしに「自分はお前なんかと違って強い人間だからお前の気持ちは分からないw」といった意識に気持ちよくなっていた様、常日頃から「殴るぞぉ」という単語を口癖にし、中学時代には二段ベッドの上で眠っている俺の髪を掴んで引きずり下ろし、俺が着替えを終えて登校時刻に家を出るまで俺の後ろにピッタリ張り付き俺の頭を殴り続ける、という事を日課にしたり、またそれを俺の部活の顧問に「自分もこの子の事はよく殴るんですよw」と、「暴力を振るえる自分=強い人間」であるみたいな主張をニヤニヤしながら展開したりと、今まで散々見せられてきたこいつの低俗な性格を考えるなら自明の理。
それでいて、それら卑俗な意識がその態度や行動にありありとにじみ出ているにも関わらず、「違う、自分はそんな下らない人間ではない」と、それがどう違うのかも説明出来ず、単純な否定語だけで自分がそういった痛い意識を持っている事を否定して、それが通ると思っているような糞野郎。
加害者の分際で、偉そうに俺に対して怒鳴り散らして見せるこいつ。
俺は何度も、今回こいつがとった意識的な妨害行為、そしてその後のしらじらしい猿芝居を否定する。
勢いに任せただけで内容ゼロのこいつの罵声を込めた逆ギレが俺に通用しない事を自覚し出すと、こいつは途端に冷静ぶって「ちょっと話しようか」と言い出した。ゴミが。
何で、こいつのありもしない正当性の確立に、俺が付き合ってやらなければならないのか。しかし、いつものパターンで俺はこいつの後についてリビングに向かう。
そこで、俺は自分にとってこの儀式的行為を妨害される事がとても苦痛である事を改めて説明した。そして、再度「少なくとも、こうやって妨害を受ける事が、俺にとってこれだけストレスを与えて苦しめるって事は分かるよな?大事な事やって事が。毎回の事や、分からん訳がない」と言った。
すると、ジジイは「お前にとって大事だろうが、他の家族の誰にとっても大事じゃない。分からん」とほざく。
こいつの理屈は、つまりは俺が「〜の形見だから」と大事にしてた皿を、破壊者である自分をアピールしたいが為に踏みつけにして粉々に破壊して、「これはお前にとってしか価値を持たないものだから、いくら壊してやったところで自分が責めを負う筋合いはない。お前の気持ちは分からんなぁ」とほざく下衆そのもの。
それでいて、それを責められると「社会ではそんな事通用せんぞ!」みたいな事をほざき出す。
俺が「ここ社会ちゃうから。何勝手に社会持ち出してんねん」と言うと、今度はまた別の話題に切り替えて。
「分からん分からん分からん」の繰り返し、そして言い返せなくなる度に俺を責めやすそうな別の話題に切り替えて。
そんな事が延々続いた。
加害者である分際で、そんな自分の非を責められる事が許せずに、逆ギレかまして、家族の前で意味の無い話し合いを持ちかけて、実際には話しを反らして逃げてるだけの分際で、家族に対して「まともに自分は対応している」みたいなアピールをかまして何とか自分の面目を保とうとする。
俺以外の家族は、どんなに黒い物であろうが、親父がそれを白だとほざけば無条件でそれに賛同。親父はそれを分かってる。
今まで気が遠くなるほどの年月繰り返してきた経験から、もう俺を欺く事は不可能だという事を自覚しているのか、親父は他の家族からの偽りの支持、賛同を求めて毎回俺をこんな茶番につき合わす。
俺を納得させる事ではなく、他の家族からの無条件な賛同を求める事のみを目的とした虫唾の走る茶番劇。
最終的に、俺が部屋を去った後、「あいつはおかしい、あいつはおかしい」ほざきまくって、「そうやな、そうやな」という言葉をもらって、ありもしない正当性を得たような気持ちになって自分自身を慰める、と。
これがいつものパターンだ。
で、俺はこんな糞下らない茶番でしかない話し合いに午前4時過ぎ頃から1時間半ほどつき合わされた。
その後俺は眠りに就いた。
今日は午前8時頃に目が醒めた。
1時間くらい寝たと思う。
ジジイの事なんか好んで日記に書きたくない。
俺の日記が汚れてしまう。
だから、さっきはあえて書かなかったが、目が醒めた後もずっとジジイに対する怒りが収まらなくて、ジジイに対する罵倒文句だけが頭の中を駆け巡るような耐えられない状態が続いたので、やむなくここに吐き出し気持ちの沈静化を図る事にした。
俺は今、E君の事で凄くショックを受けている。
ショックを受けた以上は、それに対して考えているべきだと思う。
なのに、こんな薄汚いジジイの存在が自分の意識に満ちてしまって、E君の事が頭の中から一時的にでもかき消されてしまうような状態になってしまった。
俺には、それが我慢出来ない。
E君までもが、この薄汚いジジイによって汚されてしまったような気持ちになるのだ・・・
現在午前9時29分。
本当に糞だ・・・

今日の授業は1時限目から2時限目まで。
俺は、2時限目が始まった瞬間くらいの時間に学校に到着した。
本当はもっと早く来れたけど、ジジイのせいで大遅刻だ。
ずっとイライラムカムカし続けていた。
2時限目の授業は「西洋美術史」
今日は、課題を提出しなければならない。
レポートを仕上げた事は仕上げたけれど、俺の部屋にはプリンターが無い。
レポートは、プリントアウトして提出しなければならないのだ。
なので、レポートを保存しているフロッピーを持って、俺はコンピュータ室に向かった。
俺は、学校の課題はいつもこの部屋でプリントアウトしてるのだ。
コンピュータ室は、どの教室も、既に授業が行われている風だった。
しかし、西洋美術史の授業はもう始まっている。
とりあえず、プリンターだけ使わせてもらおうと、その内の一つの部屋に入って行った。
その瞬間、その教室に居た中年講師が、俺に向かって「授業中ゃぁ〜あ」と言い放つ。まさに悪意満々といった感じで、「授業中じゃあボ〜ケェ」みたいな感じのニュアンスだった。
講師ってのは、とりあえず表面的にはある程度の人格者でなきゃ勤まらないだろ?
何でこんな奴が講師なんてやってんだよ。
いい年こいた中年親父が、まるで憎たらしい餓鬼みたいに。
中年講師の『歪み』みたいなものを目の当たりにしたような感じで、俺はかなり引いていた。
ああ、でも今回ばかりはその中年講師の歪みに感謝だ。
いい具合にムカつかせてくれた。
おかげで、ずっと俺の意識を占めていたうちの醜悪親父に対するムカつきが、その中年講師に対するムカつきと上手い具合に交じり合って、少し薄れてくれた感じだ。
四六時中、あんな醜悪なジジイの事ばかり意識に浮かべさせられるんじゃ、本当にたまったもんじゃないもんな。
とりあえず、俺はその中年講師をスルーして教室を出る。
図書館にもパソコンが置いてあったはずなので、図書館に向かった。
しかし、図書館の中でプリンターが使えるパソコンは3台だけで、既に3台とも他の生徒が使用中だ。
しょうがない、俺はその生徒達の内の誰かが使い終わるのを、辛抱強く待つ事にした。
と、途中でギャルっぽい女生徒が2匹そこに現れた。
こいつらも、プリントアウトする為にパソコンの空きを待つらしい。
しばらくすると、パソコンを使っていた生徒の1人が席を立つ。
これでパソコンが使えるな。さっさとプリントアウトしてしまおう。
そこに、ギャル女の一匹が割り込み、空いたばかりのその席に、当たり前のように座りやがった。
一瞬、「割り込むん辞めてくださ〜い」みたいな事を言おうとしたが、やっぱり声を掛けるのは辞めておいた。
こんな奴に関わると、また嫌な気持ちにさせられそうで。
そういえば、E君をやった女共は大学4年の年齢だ。
そいつらと同じ歳で同じような雰囲気を持つ女共が、この学校にはゴロゴロしてる。今更のようにそんな事が意識され、とても気分が悪くなった。
そのギャル女の隣のパソコンを使っていた生徒が席を立つ。
もう一人のギャル女は、依然そこに立ってるだけで、そこに座る気配が無い。
因縁を付けられるのも不愉快だから、座っている方のギャル女に「隣使っていいですか?」と断りを入れておく事にした。
「どぉうぞ〜」と、馬鹿にしているような軽蔑を込められているような、そんな嫌味ったらい態度で返事をされた。
糞だな。
とりあえず、その席についてパソコンをいじる。
しかし、何故だかエラーが出てしまい、docファイルを開けない。
しょうがないので、もう一つのパソコンが空くのを待つ事にした。
ようやく最後のパソコンが空いたので、レポートをプリントアウトし西洋美術史の教室に向かう。
本当に頭がフラフラだった。
26時間中、1時間くらいしか寝てないもんな。
授業の終わりに、無事レポートを提出する事が出来た。
昼休みになり、昼食を食べる。
昼食を食べながら、「この学校に居る女共、みんなE君をやった奴らの分身だ・・・」という事を思い出し、また気分が悪くなって少し沈んだ。
昼食を食べ終え、学校を後にした。
本来、火曜日の3.4時限目には彫刻の授業があるのだが、彫刻の授業は本年度は先週が最後だったので、俺が受講している授業は今日は午前中だけで終わりだ。
学校帰りに、スターバックスに寄って本を読む。
「本の読み方 スロー・リーディングの実践」というタイトルの実用書だ。
半分くらい読んだけど、この実用書で推奨してる読書法は、俺が無意識的に子供の頃から実践している読み方と殆ど大差ないものだった。
本を読みながらも、度々E君の事が頭に浮かんで気分が沈んだ。
寝ぼけ半分の状態なので、その沈み具合もあまり大した事は無かったのだが。
途中、俺の横を通りかかった大学生くらいの女から、香水の臭いが漂って来た時は、心底吐き気を覚えたものだ。
E君をやった奴らに関連付けて憎悪する。
コーヒーを1杯飲み終え、それからおかわりを注文し、それを持って家に帰った。
現在午後17時22分。
まだ親父の事でムカついている。
そろそろ横になろうと思う。
起きた頃には、このムカつきが消えていると良いんだけどな。
あんな奴、1秒たりとも自分の意識の中に入れたくない。

午後18時50分頃に目が醒めた。
1時間くらい眠ったと思う。
明日は、必修科目である「フランス語」の試験がある。
なので、ウォークマンにフランス語の教科書に付属しているCDを入れておこうと思った。今日か明日か、次に目が醒めた時にそれを聴きながら勉強しよう、と。
午後19時50分に、メッセの子からメールが着た。
「兄ちゃんがやられた事がまじ最悪で・・・・・・」と。
多分、メッセの子はE君が受けた行為を聞かされたのだ。
知りたくない・・・
現在午後19時58分。
明日は大事な試験もあるし、今はまだ知りたくない。
陰惨な話を沢山知ってて、自分自身も何度も陰惨な目に遭わされているあのメッセの子が、「まじ最悪で」と言うからには、相当酷い事なのだ。
試験が無くても知りたくない・・・
それを受けたのがE君であるなら、なお更。

俺は「ごめん、明日大事な試験があって、今日はもう眠るんで。今は何も話したくないです」と返事を返した。
胃に重力がかかり、下に向かって引っ張られているような感覚になる。
メッセの子は「リュカさんには聞かさないようにしますんで大丈夫m(__)mでも俺は辛いです」と言った。
どの道、俺は聞かされる事になると思う。
でも、俺は「ごめん」とだけ返事を返した。
メッセの子は「明日テストがんばって」と言った。
俺は「はい…」と返事を返した。
現在午後20時08分。

E君がどんな目に遭わされたのか、まだ俺は知らないけれど。
それを聞かされる可能性が現れた事で、E君がそんな奴らにやられ尽くしたという事実が、俺の中でよりリアリティを持ってしまって。
胃にとても強い負荷がかかっているのが実感出来る。
このとてつもない不安や恐怖を、どう言葉で表現すればいいのだろう。
救いは無いのか。

しばらく横になっていたけど、すっかり目が冴えてしまった。
眠れそうもない。
心臓がドッドッドッドッドッドッドッドッと高鳴り続ける。
俺にとって思い入れが深い子ほど、より最悪な目に遭わされて。
神は俺の敵なのか。
3年前は4年前よりも最悪で、一昨年は3年前よりも最悪で、去年は一昨年よりも最悪で、今年は去年よりも最悪で。
このまま行くと、俺はおかしくなってしまう。
むしろ、おかしくなっていない時点で、既におかしくなっているのか。
色んな事を考えていた。
言葉に直すと、本当に軽い。
現在午後21時39分。
俺はどうしたらいいんだろう。

俺はどうしなきゃいけない。

心の中で、「兄ちゃんがやられた事がまじ最悪で・・・・・・」という言葉が何度も何度も反芻されてる。

当たり障りのない宗教勧誘、相手は同級生だからと安心してた。
酷い事になるはずなんて絶対無い、と。
なのに、最悪な事をやった最悪な事をやった最悪な事をやった最悪な事をやった。
最悪な事をやられた最悪な事をやられた最悪な事をやられた最悪な事をやられた。
俺の頭の中、今こんな感じでグルグルしている。
現在午後23時09分。

俺は今、ショックを先延ばしにしているだけなのだ。
起きた以上は、必ず受けなきゃならないショックで・・・
でも、俺はそんなショックを受けたくない。
でも、起きた以上はその事実は覆せなくて。
E君は3日に渡って死ぬより辛い地獄を受けた。受けたんだ。


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リュカ

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