ここ数日、俺がメッセの子から受ける相談は怪奇現象的な内容だ。 メッセの子の元恋人であり、現在植物状態のC君。 このC君は、現在メッセの子と同居しているA君という男の子に、凄い執着心を持っている。C君はA君を何度かレイプした事もあるのだ。 C君が植物状態になった後、メッセの子の夢の中にC君が出てきた事があるそうだ。 夢の中のC君は、メッセの子に「夜中、病院に来て自分と一緒に添い寝して」みたいな事を頼んだという。 それが、数週間か数ヶ月前の事だったと思う。 少し、最近の出来事を整理してみる。 メッセの子は割りと最近、バイト先の男マネージャーにレイプ?された。 メッセの子に事情を聞いた弟君が、その店に赴きマネージャーをボコボコにする。
メッセの子の姉貴(現在消息不明)には彼氏が居た。 メッセの子は、その彼氏にとてもよく懐いていた。 小学生の頃からよく遊んでもらったりして、メッセの子にとっては幸せだった頃の記憶を呼び起こすような存在らしい。 姉貴は、数年前にこの彼氏と別れてしまい、以来メッセの子も姉貴の彼氏と関わる事が無くなってしまっていた。 そして最近だが、メッセの子はバイト先のマネージャーにレイプ?された事によって、精神的に凄く落ち込んだ状態にあった。そこで、久しぶりに姉貴の元彼に電話をかけてみたそうだ。 姉貴の元彼は「どうして泣いてるの?何か壁にでもぶつかったの?」とメッセの子を気遣ってくれ、数日後に二人で会う事になったそうだ。 その後、メッセの子と姉貴の元彼は久しぶりの再開を果たし、楽しい時間を過ごしたのだという。結局、メッセの子は今まで遭わされてきた散々な体験を打ち明ける事はしなかったのだが、「幸せだった頃に戻ったような気持ちになれました」と喜んでいた。
それから数日、夢の中にまたC君が出てきたそうだ。 夢の中のC君は、メッセの子に「あの人(姉貴の元彼)とはもう関わらない方がいいよ」と警告したそうだ。 他にも、「絶対に、夜中に俺の所(C君が入院している病室)に来て二人きりになったりしないで」みたいな事を言ったそうだ。 以前は、「夜中に自分の所に来て添い寝して」とお願いしてきたのに、おかしな話ではあるが。 そして、数日前。 メッセの子の夢の中に、またC君が出てきたそうだ。 以下、メッセの子からのメールを転載。 「俺夢の中で夜中にあの病室でCと二人きりになっちゃ絶対だめって言われたじゃないですか。それで今日は夢の中で夜中の0時にあの病室でCと二人きりになってる夢を見ました。電気も消えてるしどこかでギターみたいな音も聞こえててすごく不気味な雰囲気で。しかも部屋の中のどこかでチョロチョロ水が流れる音がずっと聞こえてて。ベッドに寝てるCに近づいたらCは俺の事見ないで天井を見ながら『死んでしまえ』とか『この卑怯者が』とか『死ねばいいのにな』とか言ってきて(:_;)俺すごく怖くなって病室の窓あけてそこから空に飛んで逃げました」 「夢の中のCが実際の今のC(植物状態のC君)とリアルに同じで・・・まさにあんな感じなんです」 「たまに声は出したりするけど言葉はほとんど喋りません。でも表情とかが夢の中ですごくリアルで。まじ怖くて」 「本当に夜中にCのところ行ったらどうなるんだろう」 との事だった。
それで、メッセの子は、以前弟君の中に存在している『鬼』を見てもらったおばさんに、相談してみる事にしたそうだ。 そのおばさんとは、B君が所属しているチビっ子隊に入っている男の子、の母親にあたり、その男の子自身は弟君を自ら霊視しようとしたせいなのか、結核にかかってしまって現在入院生活を送っている。 しかし、メッセの子がそのおばさんに電話をしたら、そのおばさんは手の平返したようにメッセの子達の事を疫病神呼ばわりしてきたそうだ。 「『あなたたちはもう面倒見れないから自分の親に相談しなさい。うちの子があんな具合になったの知ってもまだ私達に助けを求めようとするの?図々しい』とか、いかにも息子が結核になったのは俺達のせいだみたいに聞こえましたよ」との事だった。 メッセの子の相談を、聞いてももらえなかったそうだ。
一昨日の夜、メッセの子からまたメールが着た。 内容は、 「A君が昨日夢にCが出てきたって。Cに連れていかれそうになって。手を強く引っ張られたんだけどそれを知らない男の人が助けてくれたらしいです」 「夢の中でCはA君に『俺は人間がどんなに努力しても永遠に到達できないくらい遠い所にだって行ける』とか『地球から出て銀河系をもっと越えた地球の人間が誰も知らない宇宙だ』とか『生命の砂漠を見せてあげる。すごく綺麗なんだ』みたいな事を言ってA君をしつこく誘って強引に手を引っ張ってきたんですって」 「A君はCに連れていかれたらもう帰れなくなるんじゃないかって直感したんですって。すごく遠くっぽかったって」 「冷たい感じがしたらしいです。生命の砂漠って言ってたらしいんですけど怖いものに感じたって」 「怖い助けてほしい」 「シャワーの音が怖い」 と、そんな内容のメールが送られてきた。 俺が、「シャワーの音が怖いって何?」と質問すると、「A君がお風呂に入ってる。Cに殺されるんだきっと。シャワーの音が血の音に聞こえる」 俺は、「そんなに怖いんなら、A君が無事かどうかお風呂場に確認しに行ってみれば?」と返事を返した。 しばらくすると「大丈夫でした」との返事が返ってきた。 それから数分して、メッセの子からまたメールが着た。 「CがA君を連れていこうとしたんですよ。魂食べようとしたんだ」 「Cは残酷な子だ。俺は死んだ方がよくてA君とは一緒にどこか行こうとしたんだ。俺が夢に見たあの恐ろしいCがまさに本来のCだ」 疲れていたので、俺は返事を返さず放置してしまった。
それから数時間して、またメッセの子からメールが着た。 「もう我慢できない!俺は明日の夜Cのところにいきますよ!C本気でA君の事殺そうとしてんだよ!何が不満なんだよ!!!!!まじなんなんだよ」 俺が「落ち着いて!先走った事しないで」と返事を返すと、 「聞いて!A君風呂あがってくるの遅いからもう一度見に行ったんですよ。そしたらA君仰向けの状態で浴槽の底でグッタリですよ。なぜか浴槽の詮が抜けてました。だからお湯は全部無くなってたから助かりました。A君は何も覚えてないらしくていつのまにかお湯に浸かりながら眠ってたみたいだって」 「今さっきの事なんですよ!C本気だから!」 「まじでCA君連れてくつもりだ」 俺は「とにかく弟君にも相談して。○○(メッセの子の名前)一人で悩んでたら、絶対変な風に突っ走るから」と諭してみた。
昨日の午前中に、またメッセの子からメールが着ていた。 「弟もCの恐ろしい夢に悩まされてたらしいです」 「夢の中で弟はCから『俺が植物人間になったのはお前のせいだ。お前に傷つけられて睡眠薬を飲んだ。お前はどう俺に詫びる?』みたいに言われたらしいです」 「とりあえず自分の身は自分で守ってA君の事は二人で守ろうって話をしました」との事だった。 俺は「とにかく、夜中にC君のところには行かない事だね。もし夢の中と同じような事が起きたら?夢の中じゃ○○は窓から飛んで逃げたかもしれないけど、現実に同じ事したら○○死んじゃうから。でも、○○はパニックなったらそういう判断能力なくなっちゃうでしょ?」と言った。 メッセの子は「はい」とだけ返事を返してきた。 そして、昨日も日記に書いた通り、俺は学校に向かった。 学校は開学記念日とかで休校だった。 そして学校からの帰り道、またメッセの子からメールが着た。 「Cが明日緊急に手術受ける事になりました」 俺が「何で?」と質問すると、 「イレウスです。腸閉塞。前から便が出てないねって言われてたんですけど検査したらイレウスでした」 「盲腸みたいによくある病気だから手術自体は簡単な手術なんですよ。だけど全身麻酔なんですね。Cは意識レベルも低いし術後のリスクが高いらしいです。でも手術しないで放っておけば死ぬって」 それが、昨日の昼の出来事だ。
昨日の夜中に、またメッセの子からメールが着た。 「今ここにいるCが本当に一番純粋だと思いますよ。口の中にスポイトでしょっぱい塩水を入れたらCは抵抗もしないで涙目になって声を出して嫌がる顔をして。逆に温かいお湯で足をマッサージしてあげると声も出さず心地よい顔してくれるし。鼻に入ってる大事なチューブも何もわからず自分で引っ張って抜いちゃいそうになるし。一番純粋で素直です。明日は大事な手術があるっていうのにCは何もわからずのんきなもんです。まじ素直で純粋です(:_;)」 俺は、「○○、今C君の病室に居るの?」と質問をした。 すると、 「はい。今晩はCの所にいます。明日は手術だし看護師も病室から出なければ泊まるの認めてもらえました。大丈夫です。弟もA君もいますから」 俺は「そうですか」と返答。 メッセの子は「はい。大丈夫ですから。それよりもこの純粋なCが心配です」 俺は、「C君と二人きりにならないように」と言った。 メッセの子は、「わかってます。今夜は頼りになる弟もしっかりついてくれてます」 俺が「C君からもA君からも目を離さないようにね」と言うと、メッセの子は「今は二人とも寝てるんで大丈夫です」と返事を返した。 俺は「夜中に二人っきりが駄目だったんだよね」 メッセの子は「俺は大丈夫ですから。なんかやたら落ち着いてます」 そんな感じのやり取りをした。
それから数分後、メッセの子からまたメールが着た。 昨日の午後23時11分だ。 「リュカさん(:_;)」 俺が「何?」と返事を返すと、 「今本当の事を思い出しました」 俺が「何を?」とさらに質問すると、 「俺が見た夜中の0時に病室でCと二人きりになったって夢。あれ実は二人きりじゃなかった。たしかに病室で寝てる弟とA君がいた。今思い出した。夢の中で二人はちょうど今みたいに長椅子で寝てたはず」 俺は「二人を起こして。夢と一緒にしちゃ駄目なんだよきっと」と言った。 メッセの子は「なぜか俺の中であの夢はCと二人きりだったっていうふうに切り替わって記憶されてたっす。ふと思い出した。たしかにこの二人いたよまじでー」 俺は「○○が見た夢の時間が過ぎるまでは、二人ないしどちらかに起きててもらわないとね」と言う。 メッセの子は「まいった。Cが起きちゃった」 俺は「早く二人を起こさないと夢の時間になっちゃうよ」と言う。 そこから、メッセの子からの返事は来なくなってしまった。 昨日の午後23時56分に、俺は再度メールを送った。 「起こせた?あと四分だよ」と。 しかし、メッセの子からの返事は来ない。 午前0時がヤバイのだ。 午前0時07分に、俺はまたメールを送った。 「大丈夫?」と。 しかし、メッセの子からの返事はない。 現在午前1時42分。 未だにメッセの子からの返事はこない。
何度もしつこくメールを送り続けてた。 これはヤバイかもしれない、と思ったのだ。 しかし、一向にメッセの子からの返事は来ない。 メッセの子が見た夢の内容と同じように、窓から飛び降りてしまったのだろうか、とさえ思えた。 しかし、午前3時前になってメッセの子からメールが着た。 もしかしたら、弟君かA君が代理で送ってきたのかもしれない。 「兄貴は飛び降りて死にました」なんて知らせを送ってきたのだろうか。 そんな事を考えながらメールを開いた。 しかし、メールを送ってきたのはメッセの子本人だったらしく、以下の通りの内容だった。 「すみません。今さっき目が覚めました。みんな寝ちゃってたっぽいです。俺もいつのまにか熟睡してた。多分12時は全員が寝てる状態で通過したっぽいです」との事だった。 俺は「危なかったね。窓から飛び降りたのかと思いました」みたいな返事を返した。 メッセの子は「すみません心配かけました。なんかセーフのパターンだったみたいですねf^_^;俺もなんであの状態から眠りに走ってたのかわからないっす。あの二人は起こしても起きなくてかわりにCが起きちゃってすごい焦ったんですけど。俺いつのまにか眠ってました。それがよかったみたいです」 俺は「映画みたいなギリな展開だったね。ところで、思ったんだけど、夢の中でC君からA君を助けてくれた男の人って、A君のお父さん(A君の母親いわく死亡済み)じゃないかな?浴槽のお湯を抜いてA君を助けたのも、きっとA君のお父さんなんだよ」と言った。 メッセの子は「俺残り30分でどうやって寝たとか覚えてません。恐怖のあまり気絶しちゃってたのかもf^_^;助けてくれたのはA君のお父さんじゃないかって俺も考えてました。A君だって見たことないわけだし(実の父親を)。でもそういう形で出てくるってことはm(_ _)m」 俺が「A君のお父さんが、息子に良くしてくれるからってので○○の事も助けたんじゃないかな?眠らせる形で。C君から守られたのはこれで3度目って事になるのか」と言うと、メッセの子は「いずれにしてもよかったです」と返事を返した。 その後も色々な事を話してた。 現在午前3時51分。 メッセの子の無事も確認出来たし、そろそろ寝るか。 もしかしたら、今日の手術でC君は死んでしまうんじゃないか、なんて不吉な予感も感じてしまう。 こんな手術の前日に、メッセの子が夢と同じような状況に立たされたり、あまりにもタイミングが良すぎるし。 C君はそれを自覚しているからこそ、今日この日にメッセの子を追い込もうとしたんじゃないのか?とか。 色々と引っかかりは残る。
今日は午後13時半頃に目が醒めた。 「タイプの男の子は汚されるのに、そんな子に魅力を感じようなんて馬鹿げてる。余計に辛くなってくだけだ」 寝起きから、そんな意識が頭に浮かんで、胸が苦しくなってくる。 今日の授業は2時限目から4時限目まで。 どうやら、4時限目の授業しか出席出来そうにないな。 C君の手術は今日の午後13時からだ。 もう、既に始まっている。
学校に行ってきた。 俺が到着したのは、4時限目の授業が残り10分、といったような時間だった。 弁当も食べなければならないので、授業が行われている教室には行かず、俺は空き教室で弁当を食べた。 弁当を食べている間に授業時間は終わってしまった。 だから、出席を取る事も出来なかった。 その後、図書館に行って、「24」のDVDを二話分観てから家に帰った。 昨日は休校だったし、今日はサボり。土日は休みだから、殆ど4連休みたいな感じだな。 学校帰りに地元の喫茶店に入った。 最近、喫茶店に行く事が多いと思う。 コーヒーなりサンドイッチなり、好きなメニューが多いからだ。 でも、喫茶店って高いんだよな。
メッセの子からメールが着た。 C君の手術は無事に終わったそうだ。 テレビで映画「デスノート」を観た。 面白かった。 なんか、グッタリしてくる。 胸が苦しい。息が詰まる。
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