リュカの日記

2004年11月01日(月)

いつもの事なのだが、考え事をしていて深いところまで入り込みそうになった瞬間、確信に迫りそうになった瞬間になると必ずと言っていいほど何かに邪魔されて「ハッ」とさせられる。
それで、そこまで入り込んだ事があやふやになり、元通り考え直す、感じ直す事ができなくなる。
それはインターホンだったり、車のクラクションだったり、どこかの馬鹿の叫び声だったり、ドアの開け閉めだったり、弟の携帯だったり、巨大なクシャミだったり、「俺がサトラレで、周りが必死で俺が深いところに入り込むのを邪魔しているんだ」と思わされるのは本当に毎日の事だ。
こうなると、何を思っていても一気に冷めてしまってうやむやになる。
ムカつくので俺も「だったら考えなければいいんだろ!」とか「どうせ最初からこうなると予想できてたけどな」と思い、思考を停止させて別の事を始める。
何かを考え始めると「そろそろ邪魔が入って思考を遮られるな」とプレッシャーがかかり、その考えにのめり込めなかったりするのだが、そういう場合に限って何もなかったりする。マーフィーの法則というやつだな。
最近特にそれが酷い。
深夜になり、やっと静かになったと思って考え出すと、その頃には親父が起きてくる時間になってヒゲを剃り始める。
それから色々とうるさくなって、正直まともに考える事なんかできない事が殆どだ。イライラする。
「そんなんじゃ社会生活できへんな」とよく言われる。

セスタスが出てくる夢を見た。
少しだけセスタスの師匠のような長髪になっていた。
控え室のような部屋で自分の試合が始まるのを待っている。
パッと画面が変わり、同じ控え室でさっきと同じようにセスタスが座っている。試合が終わった後、という事らしい。
首に包帯が巻かれ、目隠しするように目の周りにもグルグルと包帯が巻かれている。顔がはれ上がっていて、「い、痛い・・」と言って泣いている。
セスタスの座っている下にはポタポタと血が滴っていた。包帯が巻かれた部分からの出血が止まらないらしく、床が少し水溜りのようになっていた。
こんな可愛い子なのに、その過酷すぎる状況に締め付けられた。
対戦相手はオッサンとかずっと歳を食った奴らなのに、こんな子供にここまで怪我をさせるのだろうか・・と。
セスタスの師匠の、顔から肉ごと抉り取った両目と両耳がホルマリン漬けにされていた。
再起不能なほどのダメージを食らってしまって、一度その部分を切り取って液に浸して、その液の中で少しづつ回復したものをもう一度切り取った部分にはめ込まなくては直しようがないらしい。直ったとしても顔中つぎはぎだらけになってしまうだろう。
セスタスもいつかこういう風になるのだろうかと思った。
午前6時半頃に目が覚めた。
支配してる奴らやその時代のせいでそんな状況に追い込まれているんだと、やりきれなくて苦しくなった。あの狸親父が金儲けのためにセスタスを解放しようとしないから、そのせいでこれからもどんどん酷い目に合わされてしまう。
それから、少年が悪戯される事のやりきれなさが蘇ってきそうになったけど、邪魔が入ってそれもうやむやになってしまった。
もう少し静かになってから考えてみよう、と思って待っているうちに、いつの間にかまた眠ってしまっていた。
次に目が覚めたのは午前11時過ぎだった。
1度は蘇りそうにはなったのに、さっき見た夢や現実の少年に対するやりきれなさが激減してしまっていた。
本来なら寝起きから激欝になる類だ。
こういう事を「意識の低下」と言うのだろうか。

1.2時限目には間に合わない時間だった。
3時限目は登録ミスとかで受講できないらしいので、4時限目から学校に向かった。
5時限目も終わり、辺りは真っ暗になっていた。
2階の廊下を出たところに、屋外のタバコを吸う広場みたいなところがあるのだが、夜中にそこに入った事がなかったので行ってみた。
いつも休み時間になるとその場所に行くのだが、この時間になるともう俺しか居なかった。
しばらくそこでボーっとしていると、不意に色々と考えが浮かんできて虚しくなった。静かだったし落ち着いた場所なので、そういう事が浮かびやすかったのだろうと思う。
そんな目にさえ合わされていなければ、もっと色々話したりしたかったなとか思った。
でも、いくらそうやって求めたり考えたり可能性を思い浮かべたりしてみても、悪戯されてる限りいくら考えても無駄なんだという事を痛いほど知っている。
「俺が無理やりそういう風に仕向けてるだけじゃ?」とも思うけど、どっちにしろすでにそういう目に合わされているのなら、本当の意味で気遣う事もできない事が分かっている。
悪戯されているというのが、俺にとってはそれほど大きな事なのだ。
年下の子なんかずっと俺自身が強く求め続けていたのに、そうでもなければ拒絶なんかするはずないし。
俺にとっては凄く特別な存在だったのに、何で俺がそんな少年を拒絶してその上で嫌な思いまでさせなくてはならないんだろう・・・心苦しくなる。


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リュカ

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