今日は午前8時半頃に起こされた。 酷い話を知っているのに、何でこんなに苦しみが薄くてどこかどうでもよく感じられてしまうのだろう、と嫌になった。考えられない。 「軽く思っていいわけがない」と、強く精神面を律してきたのに、一度逃げの気持ちが強くなってそれを捨ててしまうと、2度と元には戻れなかったりするのだろうか。 いつの間にか眠ってしまって11時過ぎに目が覚めた。 金曜はいつもより朝に弱い。 1時限目のイタリア語は必修科目なのに、殆ど出席できていない。 学校へは午後から行った。 今日も彫刻の授業で、木に自分の顔を彫っていくのだ。 曇り空で涼しくて、あまり根詰めて色々と考える事がなかった。 天気がいいと、それだけでストレスに感じられる事が多い。 すでにそういう目に合わされているなら、恋愛対象どころか心配対象でさえないのかもしれない、とか考えたと思う。 適当に形を取っただけで、今日の授業は終わった。 教室を出ると油絵の具の匂いがした。 もう自分は、この場所で絵を描くことはないんだろうな、と思った。 帰る時になり、少し考えた。 タイプの少年が「自分はそういう目に合わされた事はない」と言ったとしても、今の俺なら「へぇ、よかったね」で終わらせてしまいそうな気がする。 薄れていく事への抵抗さえも薄れてしまって、それでも「そんなに軽く思っていいわけがない」という意識が根付いている。 今のこの気持ちをどう表現していいのか分からない。
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