| 2005年02月26日(土) |
スパニッシュ・アパートメント |
『スパニッシュ・アパートメント』感想。 父親の友人のアドバイスでスペインに1年間留学することになったフランス人青年グザヴィエ。しばらくは空港で知り合った夫婦の家に泊めてもらうのだが、新婚の家庭にいつまでも邪魔するわけにはいかない。そこでグザヴィエが見つけたのは、国籍も性別もごちゃまぜの学生たちが共に暮らしているアパートだった。
何かが終わって何かが始まる今からの時期にぴったりではないでしょうか。ちょっと余分なお肉が付いてる印象があったけど、全体的に見るとなかなか好印象な映画。 グザヴィエがルームシェアする際に、最初から住んでたメンバーと面接するシーンがあるんだけどその議論がなんだか楽しい。
「5年後、自分はどうなっていると思う?」 「なにその質問」 「そんなの誰にもわからないわよ」 「こういう質問で心理的な側面がよくわかるんだよ」
グザヴィエも「ずっと昔からここに住んでいるような・・・、こういうのに憧れていた」って心の中で思ってる。他にも一つの冷蔵庫の中を分担して使っていたり、ルームメイトへの電話がかかってきてその人がいない時のためのメモが電話の横に貼ってあったり。とっても楽しそう。
一番印象的だったのは、エスカレーターのシーン。グザヴィエにはフランスに残してきた彼女がいるんだけど、スペインに留学してからしばらくして彼女が遊びにやってくる。 その彼女と別れるとき、エスカレーターに乗った彼女をグザヴィエが後ろから眺めている。そしてグザヴィエが帰ろうと背中をむけた次の瞬間、彼女のほうがグザヴィエを見る。エスカレーターを下ろうとしているんだけどグザヴィエは気づかない。彼女はあきらめ、再びエスカレーターを上がろうとして前を向いた瞬間、グザヴィエはもう一度振り向く。 これはほんと上手いなぁって思った。階段じゃなくてエスカレーターってところが余計に。彼女はきっと、しばらく会えなくなるし最後にもう1回だけ抱きしめてもらいたいなぁなんて思ってるんだと思う。で、エスカレーターを下ろうとするんだけど上がりのエスカレーターはなかなか降りることができない。グザヴィエに近づこうとしても近づけないし、グザヴィエも気づいてくれない。後ろから見つめるフランスの彼女と、スペインでの新しい生活に歩いていくグザヴィエ。その気持ちの差。なんか、この後の二人の関係を暗示してるみたいだ・・・。あぁ、いいねぇ。ほんと上手だねぇ。
今度、幼馴染と鎌倉に行こうかと思ってます。卒業旅行ってわけじゃない(だいいち幼馴染はまだ学校)。 カジポンさんが『有名人お墓お散歩ブック』に、大学の卒業式の代わりに「学生時代に最も読み親しみ、心の中で共に生きた作家」芥川龍之介のお墓参りに行ったっていうのを書いてた。
それじゃあ僕の場合はどうなんだろう、この2年間で大きな影響を受けたのは誰だろう。ピンク・フロイド、ビートルズ、黒澤明、チャップリン・・・。このへんか。海外のお墓は無理。行けるのは黒澤さんだ。どこにあるんだ? 鎌倉だ。 というわけで、卒業式は黒澤さんへのお墓参りにする予定です。黒澤さんとチャップリンの映画は、人間という生き物が持つ「希望」と「愛」がどれだけ素晴らしいかということを教えてくれる。
自分の人生経験だけでは足りないのだから、人類の遺産の文学作品を読まないと人間は一人前にならないby黒澤明
どうでもいい話だけど、今日見た夢はその幼馴染と一緒に暗殺者から逃げてるというものでした。あー怖かった。
あんまり言葉に出すと、自分でもそうだって思いこんじゃうよ
これは、飲んでいるときに友達に言われた言葉。かなりうろおぼえだけど。僕がマイナスな言葉を口に出していて、それに対してこう言われた。なるほどー、確かにそうかもしれん。この言葉は自分にとってかなり大きいものだった。
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