ゆうじの日記

2005年02月05日(土) 寒い映画が続く

『白痴』を観た。
ドストエフスキーの原作を黒澤明が映像化したもの。戦争体験がもとで、子どものように純粋になってしまったことから「白痴」と呼ばれる青年を中心とした、4人の男女の愛憎劇。人間ドラマが中心なのでとにかく役者さんの表情とか演技が命なんだけど、みんな上手い。原節子演じる妙子が特に印象的だった。存在感がめちゃくちゃあって、小津安二郎の映画でイメージしていた彼女とは大違い。久我美子演じる綾子との「対決」シーンは見もの。画面からエネルギーが滲みでとる。
黒澤映画の中では評価低めで、僕も第1部(2部構成)では少し退屈したんだけど全体的に見るといい映画なんじゃないかな。第2部での人物描写は天才的。日本映画らしい重さを感じさせてくれます。まさに一冊の小説を読み終えたときのような満足感。
普通に観ることの出来る『白痴』は2時間40分ほどだけど、完全にオリジナルなものは4時間30分だったんだとか。さすがにその長さには耐えられなかったかも…。
ちなみに黒澤さんは映画会社から短縮を命じられたことで激怒し「切るならフィルムを縦に切れ!」と言ったのだとか。

『黄金狂時代』→アラスカ
『ティガームービー』→冬の100エーカーの森
『リアリズムの宿』→冬の鳥取
『白痴』→冬の北海道

ってことで最近観ているだけで寒い映画が続いているような気がします。やっぱり季節に合った映画を自然と求めるものなのかなぁ。ココアを飲みながら映画を観る幸せ。だけどパソコンにこぼさないよう気をつけて。


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ゆうじ