tdd diary

2008年08月30日(土) 富士日記2

夜中の1時半には山小屋の人に叩き起こされると言われていたものの、早めに目も覚めたしということでやっちゃんも体調は悪くなさそうで起こされる時間の前に山小屋を出る。ガイドは8合目のこの山小屋までで、ここから翌日の5合目の集合時間11時までは自由行動、登頂を目指すも下山するも自由ということになっている。夜中、ちょっと目が覚めたときにトイレに行こうと外に出て、少し下の様子を見たらその瞬間だけ雲が晴れ、夜景が見えた。と同時に自分がどれほどの標高のところにいるのかを初めて自覚した。それは言うなれば飛行機の小さな窓から見える日本の夜景で、5合目からとはいえ6時間自分の足で歩いて来た高さなのだった。そのあとの地獄のような天候を考えたら、この時は「来てよかった。」と思えた瞬間だった。

8合目を目指す人の灯りが列になって下から上がってくるのが見えて、今年の富士山は過去最高の登山者数というアケミちゃんからのメールを思い出しつつ、頂上までの1本道の列に私たちも加わる。8合目から本8合目、8・5合目と順調に登れた頃、今回初めて雨がポツポツ降ってくる。中にフリースも来て雨用のジャケットも着ていたのでそのまま進んでいくうち、雨はそこから強くなる一方で風も強いわ、雷鳴るわ、寒いわで他のパーティーのガイドの人の「もうちょっとだから頑張りましょうー!」という言葉を心のよりどころに登り続ける。もう着かないんじゃないか、山頂なんてないんじゃ、、、と思った頃にやっと登頂。2人ともとりあえず良かった、と喜ぶのもつかの間、声がまともに聞こえないくらいの横殴りの雨。山小屋の前でどうせこの天気じゃご来光も見えるわけないからもう下山するかと2人で話してたら、会話を聞いていた関西弁の女の子2人に「え!ここ頂上なんですか!?」と聞かれる。「もうちょっと高いところに3776mの場所があるけど、ここが山頂で間違いないですよ」とやっちゃんが説明したら、いい感じのテンションで喜んでいた。ホントに夜だったり雨だったりで登頂したことにも気づけない人もいておかしくない状況だった。山小屋が開いたのでホットココアを飲む。登頂してから15分くらいで夜が明けた。

ここにいても仕方ない、下山しようということに。山小屋の外は本気で寒くて泣きそうになった瞬間に、またも他のパーティーのガイドの人が「今寒くてどうしようもないですけど、下におりてしまったほうが暖かいです。もう下りてしまいましょうー!」と言ってたので、ホントにその通りだと思って下山。そこからがまたやけに長い道のり。


下山を始めて1時間くらいしたころ、本当に暖かくなり雨も弱くなって我に返り、撮った1枚。吉田口の景色はもっと天気が良ければ房総半島まで見渡せるという。標準3時間と言われる下山に4時間くらいかかって無事に下山。登頂した時よりも下山できた時のほうが達成感がありやっちゃんと握手して健闘を称え合う。温泉寄って帰宅。


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hatori [mail]