| 2006年02月17日(金) |
焼き立てコーンブレッド |
昨日の国際こども図書館の「世界を知るへや」で、じーっと見入った本が、「小さな家の料理の本」という本です。私の道徳観念のルーツ、2つの丸太小屋ドラマの一つ「大草原の小さな家」(もう一つは「北の国から」)に出てくる料理のレシピが紹介されている本です。中学生の時、クラスメートのMという男の子がいて、そいつは熱心なマドンナのファンでした。マドンナに関してはしっかりと英才教育を受けていた私はMがマドンナのダンス(今思い出してみても、中学生にあるまじきエロさ)を教室で披露するたびに冷ややかな目で見ていたものでした。Mとはマドンナ以外にも、この「大草原の小さな家」を見て育ったというルーツがお互いにあり、ドラマ以外に本も読んでいた私はMに福音館書店から出ている「大草原の小さな家」の本を貸してあげました。
そのマドンナバカの感想が「この本読むと腹が減る。」という、まさに私が感じていたのと同じ感想だったのでした。この福音館書店から出ている「大草原の小さな家」のシリーズはドラマでは食卓のシーンでちょこっとしか出てこなかったりする料理の描写がそれは鮮明で、読んでいるうちにまるでキャロライン(ローラの母)の手料理が目の前に広がっているかのような想像力をかき立てられるのでした。つっても読んでいるのは平成の日本。開拓時代のアメリカではないので、お母さん手作りによる焼き立てのコーンブレッド、と言われても、果たしてコーンブレッドという食い物がどんなものなのかも想像の産物でしかなく、私もMも全くの想像上の焼き立てコーンブレッドをそれぞれにオリジナルで思い浮かべて、そりゃあさぞかし美味しいものに違いないと思っては腹を空かせていたのでした(育ち盛り)。
この「小さな家の料理の本」の存在を知ったのは今の会社に入ってからで、文化出版局の本のカタログを見ていて見つけました。どこの本屋にいっても見つけられなかったのが、昨日の「世界を知るへや」に当然のように置いてあり、とりあえずペラペラと見たら100種類以上のアメリカのふるさとの味的なレシピのオンパレードで、ハッキリ言ってこれ1冊あればアメリカに嫁にいけるだろ、というような本でした。夢にまでみたコーンブレッドのレシピが載っていたかどうか確認し忘れましたが、やっぱりそのうちにこの本は手に入れねばと決意を新たにしました。焼き立てコーンブレッドを口にする日も近いです。

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